至仏岳・平ヶ岳 (雪山) 

 

2005.5.38 岩間 みー(記)

 

   今年、ついにスノーシューを買ったのでスノーシューを生かした山行を考え、

 今年は雪も多いので、至仏から平ヶ岳に尾根通しに縦走する事にした。

 

  1日目はゆっくり出発しお昼過ぎに鳩待峠に着くが、小雪が舞っている。

既に駐車場・路肩とも車はいっぱいで、だいぶ下の路肩に車をとめる。すごい賑わいである。

スノーシューをつけ至仏岳に向かうが山スキーの人達が次から次へと滑り降りてくる。

ガスがだんだん濃くなってきて見えなくなり、視界は10mなくなる。

平らな所に出たので、たぶん小山沢田代だと思う平らな所をこれ以上歩くと

方向が分からなくなるので、風を避けて木の陰にテントを張る。

 

  2日目、昨日のガスはすっかりとれる。稜線が明確でないのでガスが出るのが心配だ。

スノーシューは快適である。しまっている雪でも威力を発揮する。

空身の人に時々追い越される事はあるが、ほとんどの人が「スノーシュー速いですね」と言う。

スノーシューの事を何度も聞かれ、歩くMSRの広告塔になって至仏の頂上に着く。

ここまではホントに沢山の人達がやって来る。スキーヤーも至仏から山ノ鼻に降りる人は少なく

ほとんどがなだらかな鳩街峠へと戻って行く。

  ススガ峰方面に向かう下りはハイ松が出ているので、スノーシューをはずす。

至仏岳からススガ峰に尾根通しに行っている記録がほとんど見つからなかったのは、

山スキーを担いで降りないと行けないコースだから行かないだけだったんだ。

山の鼻と標高差が200m位しか違わない所までいったん降りて、小さいアップダウンを繰り返す。

  途中、先行者が泊まったらしき整地されたところがあった。

先行者の足跡はいつしかなくなり、私達と違うコースへ行ったようだ。

ススガ峰から赤倉に行こうとするが、時間に無理がありそうなので途中で引き返す。

ススガ峰を下り尾根の分岐のあたりでテントを張る。

 

  3日目。今日も晴れ。スノーシューで快調に先に進む。

アップダウンがある場合、シールをつけはずしがないのでスキーヤーより速い。

問題なく白沢山を越え平ヶ岳に到着する。ガスがなければ全く問題のないコースで眺めもいい。

この頃、ポチ達(甲府幕岩犬)は丹後山にいたそうです。

アライエアライズ1・2人用に人間2人とポチで雪山でも泊まるそうだ。すごいなあと思う。

頂上を満喫してもと来た道を引き返す。

大白沢山から景鶴山経由で行く予定だったが、

明日は天気が悪いというし、お酒もなくなってきたし、まだ12時なので山の鼻に降りる事にした。

 2人組のじょうずなスキーヤーに大白沢山を越えたところ登ってきたと教えてもらい、

そこから降りることにするが、今回一番の急坂である。バックステップで降りていく。

2人組のスキーヤーは、テント泊まりの荷物を背負ったまま、軽々と滑り降りて行った。

  猫又川に出ると急に平らになり、歩くのがめんどうになるが「クロベ」の林が美しいがうんざりだ。

もういい加減嫌になっても山の鼻は遠かった。

 

  4日目。天気 雨。朝からグータラと過ごし、ビールを飲んで過ごす。

2時頃から天気は回復し、散歩に行く。

 

  5日目。今日は晴。尾瀬ヶ原を横断し、東電小屋からヨサク岳を経由して景鶴山に行く。

300名山に興味はないが、マイカーなしで300名山をやっている堀内さんが

交通の便でなかなか行けないというので行く事にした。ただの嫌がらせ?

この山も問題ないが、頂上直下は少し悪いのでスノーシューをはずした。

尾瀬ヶ原を往復し、もう当分来たくないと繰返しながら山の鼻に戻る。

 

  6日目。鳩街峠に戻り、戸倉の「うめのや」でお風呂に入る。

ここはかけ流しだと思う。少し熱めのやわらかいお湯 ¥500

沼田でとんかつを食べて帰る。

 

ススガ峰あたりで赤倉岳に行ってきたスキーヤーにあった。すごい腕前だ。

赤倉岳の頂上直下を滑ったシュプールが美しかった。

沢を渡渉し八海山・カッパ山経由できたスキーヤーもすごい。

 学生達はほとんど滑る事ができず、基本的にスキーを背負っていた。

山スキーは腕次第で可能性がすごく違ってくるが、

スノーシューはほとんど腕は関係ないので、誰でもできるものだと思う。

 

 (コースタイム)鳩街(1:30)小山沢田代(1:00)至仏岳(6:00)ススガ峰先テン場(3:00

      平ヶ岳(2:30)ススガ峰先テン場(2:30)山の鼻

 

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