小川山 セレクション・ガマルート

  

                   2005.7.22   岩間 みー(記)

                        

 

  朝6時に起きるが、山梨・甲斐市の天気は良くなく地面も濡れているので7時まで寝る。

 清里あたりでは少し霧雨が降っていたが、野辺山から突然天気が良く晴れていた。

 天気予報がイマイチだったせいか、とても空いていた。

 

 セレクション

  尾根岩は初めてなので、インターネットで取り付きまでの道を調べていった。

  駐車場から尾根岩が見えている。尾根岩の方向?に行く林道を歩いていく。

  なんとなく尾根岩から離れていく感じがする。沢を横切り大きな看板があるところを右に行く。

  一つ目の小さいケルンを過ぎ、二つ目も山盛りのケルンを左に入ると、

  ちょうどセレクションの取り付きに出て、一番乗りだった。

 

   私達が取り付こうとしていたら、3人組がやってきた。

  そのうちの一人が、登れるか心配そうで何度か来た事がある女性にいろいろ聞いていた。

  「私にも登れたんだから大丈夫だよ」と答えたら、

  リーダー格の人が「フォローで行ったのは登ったにならないよ」と言っていた。痛い言葉だ。

 

  ★1P目。岩間

     クラックから取り付いてみようとするが、ジャムをちゃんと決めないといけなかったらしく

    朝一から、そんな事したくないと左壁から行く事にした。

    左壁から登るとピッチが切れないので、そのまま5.8のスラブも登る。

     私は岩間のザックを背負ってフォローで行くが、

    肩幅が合わなくザックが肩から落ちてきて、出だしから登れずヌンチャクを掴んでしまう。

    その後のスラブは、ザックが落ちてこないように両手をなるべく上げながら行く。朝一でこのスラブか!と思った。

 

  ★2P目。みー

     右に少しトラバースし、チムニー状を、背中をあててズリズリ上がる。

    チョックストーンに生えた松の木でランニングをとるが、ダブルロープを2本とも掛けてしまう。

    このピッチは短い。

 

  ★3P目。岩間

     フレークの上を左にトラバースし、松の木を少し登り、スラブに乗り移る。

    乗り移った跡でないとヌンチャクを掛けられない。

    スラブからチムニー状の中に入り登って行く。このまま上に抜けられるか?と思ったそうだが

    先がわからないので、ちょっとしたスラブを越えた所でピッチを切る。

     私はフォローで行くが、相変わらずザックがブラブラする。カラビナで固定し少しは良くなるが、

    スラブに乗り移れず、ヌンチャクを掴んでしまい、岩間にズルイと言われる。

 

  ★4P目。みー

     ここからはすぐ頂上だった。ここまで約1時間半

 

  ★下降

     立ち木を支点にして、降りるが下が見えない。左寄りに支点に出来そうな立ち木まで一旦降りたら下が見えた。

    50mロープいっぱいで下まで届く。

 

 

 ガマルート

   天気も良く、時間もあるので3Pまでしか行っていないガマルートに行く。

  今日は珍しく誰もいない。上に行ったらしくザックが3つあるだけだった。

 

  ★1P目。みー

     2Pに行く前に歩かないといけないので、ロープは1本背負っていく。

    誰もいないガマスラブは変で松の木を目指して行く。

    

  ★岩間

     ロープを引いて2P取り付きまで行く

    

  ★2P目。岩間

     私は2ピン目かけたところから上に行けず、岩間に交代してもらう。

    ライン取りも悪かったようで、次に来る時は伸び伸び君でない靴も持ってくるからね。

    

  ★3P目。みー

     途中にボルトやピトンがないようなのでフレンズを持っていく。

    最後のコーナーが濡れていて、気持ちのフレンズをセットして登る。

    ガマルートにハングしている所があると言っていた人がいたが、ここの事かと思う。

    

  ★岩間

    ロープを50mいっぱい伸ばす。

 

  ★4P目。みー

    カンテだかクラックだか分からない所を登る。

    そこから松の木が何本か生えたクラックが右に行き、ロープの流れが悪そうで短いがピッチを切る。

    

  ★5P目。岩間

    松の木のクラックを登り、最終ピッチ前まで行く。小川山の駐車場が小さく見える。

    

  ★6P目。みー

    簡単な岩稜を行き、ここで終了か?と思ったが、下降用の懸垂支点がない?

    右の壁にクラックがありピトンがある。

    最終ピッチは5.4か5.5だからと岩間に言われたが、クラックのグレードがわからない私は5.5?と思い登る。

    ピトンにヌンチャクが入らず、プルプル震える手でピトンにシュリンゲを通す。

    セレクションでズルイと言われたので、怖かったけどヌンチャクを掴まず越える。

     上に出たら、左下の岩の裏に懸垂用の支点があるのがわかったが、クライムダウンはできない。

    少し先にボルトが2つ打ってあり懸垂できそうで行こうとしたが、ロープの流れが悪くて進めない。

    足元にボルトが1本打ってあったが、新しそうだし・岩間は落ちないだろうし、ここでビレーする事にする。

     もう少し行くと立ち木があり、ここから懸垂する事にする。

    「ちゃんとトポを見ていかないからだ。懸垂できる支点がなかったらどうするんだ。」と怒られる。

        −後で聞いた話しだが、これがオリジナルルートだそうだ。−

 

  ★下降 

    2段になっているが50mロープで降りられる。取り付きに戻る途中、きのこを収穫。

     

 

   アルパインに慣れない私は、判断が的確にできなかったりミスしたり、時間が掛かってしまった。

   何よりロープアップで筋肉痛になってしまった。

 

 

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