行先 八ヶ岳 御小屋尾根 日時 2017年1月7日(土)~
8(日) 参加者 細田、他1 |
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以前所属していた山岳会の仲間(Sさん)が数年前から登山を再開しており、久しぶりに一緒に行くことになった。
土曜から月曜までの3連休なので3日間での山行を計画していたが、日曜の夜にかけて南岸低気圧が通過する予報。
散々迷った挙句、八ヶ岳の御小屋尾根に行くことにした。土曜に途中でテントを張ってから阿弥陀岳の山頂を往復し、日曜は下山のみのプラン。
1月7日(土)
Sさんは前夜東京からやってきて甲府の拙宅に泊まり、5時に車で甲府を出る。
小淵沢まで高速を使ったら、6時前には舟山十字路に着いた。
周囲はまだ暗いが、現地前泊のパーティーが続々と出発していく。装備から見ると阿弥陀南稜が多そうな感じ。
我々は車の中で朝食をとり、夜が明けてから出発。
御小屋尾根は一般道で、夏道はしっかりしている。南稜との分岐にはしっかりした道標がある。雪の無い登山道を歩いていく。
途中一度短い休憩をはさみ、1時間半ほどで御小屋山に到着。
ここで美濃戸口からの登山道と合流する。立派な標柱が立っている。
ここから不動清水まで、古いエアリアマップのコースタイムで到着時刻の目安をつけていたが、実際ははるかに早く、一時間もかからずに着いてしまった。
え、もう着いたの、という感じ。
事前の調査では、登山道から不動清水の水場に行く途中に一張り張れるスペースがあるとのことで、ここをベースにして山頂を往復しようと思っていた。
とりあえず見に行く。
水場の手前に確かにスペースがあるが、ちょっと狭そう。
一人用なら大丈夫だろうが、今回は古いタイプの2~3人用エスパースマキシム(130㎝幅)。
内張りのみのフライ無しだが、ぎりぎり張れるかな、という感じ。
分岐に戻って、どうするか話し合う。Sさんは、行者小屋まで行きたいとのこと。
私も、狭いスペースに無理して張るのもなぁ、と思ったので、行者小屋泊に計画を変更した。
雪が少なく雪面が凍っていたりするので、ここでアイゼンを着けて出発。なお、水場の水は流れていた。
昨年冬用登山靴を新調してまだ3回目の山行で、紐の締め具合などを調整しながらの歩行となる。
森林限界の下あたりで下山してきたソロの人と雑談。
昨日阿弥陀岳南稜を登ったが、P3ルンゼは完全にアイスクライミングで怖かったとのこと。
とにかく雪が少ないし、昨年末の低気圧通過時にかなり標高が高いところまで雨が降ったりしている。
状況は良くない。山頂へ向かう岩場ではフィックスロープが完全に出ている。足元は何カ所か完全に氷化している。
北面から上ってきた人が、「北西稜に行こうとしたんだけどルートを間違えて変なところを登ってしまった。凍っていて怖かった。」とか言っている。
今朝舟山十字路で見た3人組が広河原沢左俣をつめてきた。
移動性高気圧に覆われて、快晴で風もほとんどない。 賑やかで楽しい気分になる。
最後の山頂にかけての稜線は雪が少ないので全く問題なかった。
山頂でも快晴、微風。時期を考えれば最高の状況と言えるだろう。ゆっくりと休憩をとる。
行者小屋への下りは岩を回り込むようにトレースがついており、ところどころバックステップで下りるような状況。気を抜かずに真面目に下る。
最後は中岳沢を経由して、行者小屋に着いた。
雪が降らないのでテント場は整地されたようになっている。 よさそうなところを見つけて設営。
行者小屋は週末営業で開いている。幕場代は一人1000円だが、小屋のトイレが使えるのは助かる。
水は流水が得られる。
夜は、キムチチゲ。 軽量化を考えずにキムチ、肉、野菜、豆腐をそのまま持ち込んだので、ボリュームたっぷりの食事となった。
この時期にしては暖かい夜を快適に過ごす。
舟山十字路 6:50 - 行者小屋 14:00
1月8日(日)
6時くらいに起きだし、昨夜の残りのチゲにご飯を入れて雑炊にして朝食。
朝の天気は高曇りで、気温も高め。稜線がはっきり見える。
夜明けの薄明りの中、準備を整えたパーティーが次々に出発して行く。
我々は下山するのみなので、のんびりしたもの。8時に歩きだす。
登ってくる登山者が結構多い。 美濃戸で休憩をとり、美濃戸口に着いたらバスがエンジンをかけて止まっている。
舟山十字路まで戻らなくてはならないので、昔の記憶をたどって学林まで行くことにし、バスに乗り込む。
学林で下りて、別荘地の中を散々迷いながら、なんとか舟山十字路にたどり着いた。
帰宅後調べたら、学林から道がつながっているというのは大昔の話で、今は別荘地になっていてわかりにくいようだ。
30年近く前の記憶をあてにしてはいけない。
天気予報は的中し、家に帰る時間には甲府盆地で雪がドカドカ降っていた。
行者小屋 8:00 - 美濃戸口 10:20 - 舟山十字路 11:50