丹渓新道~仙丈ケ岳~両俣小屋

 

  

201//30-5/

 

        岩間 みー

 

今年は雪が少な過ぎるため東北に行こうとしたが、東北や日本海側の天気が悪く、寒気の影響が少ない南アルプスに行く事にした。

人が少ないと思われる丹渓新道~仙丈ケ岳に行き、仙塩尾根から両俣小屋に下りて、竿を出してみようと思った。

 

4/30 晴れ

ゴールデンウィークからは戸台から歌宿までバスが出ている。

戸台を8時のバスに乗る。途中の変なところでバスを下りる人や歩いている人がいる。

ここにしかいない固有種のカミキリムシを採りに来るとバスの運転手が言っていた。

バスから見える鋸岳には雪が全くなく夏山のようだ。

歌宿でバスを降り、車道を歩いていく。丹渓新道に入るのは私達だけであった。

途中で雪が少しあったが、誰も歩いた跡がなかった。

標高2300mくらいから登山道は氷に敷き詰められていたアイゼンを履いた。男性が一人下りてきたが、途中で会ったのはこの男性一人であった。

2500mを越えるとズボズボの雪で、1時間で標高100m位しか進めなかったためワカンを履くが、傾斜がきつくてワカンもあまり役に立たず、一時間程でアイゼンに履き替えた。

明確な尾根に入ると登山道は尾根上ではなく、登山道は尾根の少し下の斜面をトラバースしているようだが、登山道は雪に埋まって歩けない。

藪とズボズボ雪のアップダウンのあるトラバースで時間がかかり、頂上小屋まで行けるか少し心配になった。

やがて尾根は広くなり馬の背となる。この辺りは平らでビバーク適地だ。

馬の背を過ぎると細い尾根、馬の首みたいになる。ここまで来ると頂上小屋までもうすぐだ。

クラストした斜面を適当に登ると仙丈の頂上小屋になる。

頂上小屋には地蔵尾根から来た男性が一人いた。地蔵尾根は雪が特に少なかったと言っていた。

夕方になると、ガスが出てきて風も強くなり、夜中、風が吹き荒れていた。

 

<コースタイム>

歌宿(8:53)-丹渓新道入口(9:22)-仙丈頂上小屋(16:25)

 

5/1 ガス後晴れ

朝起きると晴れていたが、やがてガスも出てきた。

相変わらず風は強いが昨夜より弱くなっていて、風が止む瞬間もある。

クラストしているのでアイゼンを履いて少し登り、尾根が近くなると強い風が当たるようになったのでピッケルを出して登る。

耐風姿勢をとりながら尾根に出ると、すぐ仙丈ケ岳山頂だった。

山頂から見る大仙丈の斜面は雪が嫌らしくついているように見えた。

誰も歩いた跡もなく、悪かったら引き返すつもりで進む。

尾根はあまり広くなく、雪も中途半端についていたが、大仙丈の登りは夏道が出ていたので問題なく越えることができた。

アップダウンを繰り返しながら続く細い尾根もやがて広くなる。

2500mくらいまで下りてくると今日もズボズボの雪になり途中でワカンをつけたが、岩稜がでているところが出てきてワカンを外した。

また登山道は氷になってしまいアイゼンを暫く履いた。

やっと野呂川乗越となりどんどん登山道を下って両俣小屋についた。

両俣小屋には釣屋さんが一人いた。一人で七日間過ごすのだそうだ。

現在ここはキャッチアンドリリース区間で餌釣り禁止。

 

<コースタイム>

小屋(7:03)-仙丈ケ岳山頂(7:45)―大仙丈ケ岳(8:24)-野呂川乗越(14:45)-両俣小屋(15:45)

 

5/2 晴れ

 のんびり釣りをする予定であったが、ズボズボ雪で疲れてしまったので、朝少しだけ竿を出してみた。

魚影は濃いようだけど、疲れているし、とりあえず一匹釣ればもういいかと早々に竿をしまい、延々と林道を歩いて北沢峠についた。

もう一泊しようかと思ったが、うちで猫が待っているので今日中に下りてしまう事にし、更に林道を延々と歩いて歌宿に戻りバスで戸台に戻った。

 

<コースタイム>

両俣小屋(8:34)-北沢橋(11:34)-(13:05)北沢峠(13:40)-歌塾(15:53)

 

 

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