八ヶ岳 稲子湯~黒百合ヒュッテ

 

2012/12/8-9

 

 

 

128 雪

年末の山行に備えて、少し寒さに身体を慣らそうと北八ケ岳にやってきた。

稲子湯を通り過ぎてゲート手前にある駐車場に車を停める。雪の中、数台の車が停まっていた。

営業小屋があるため入山者が多く、積もったばかりの雪の上にも立派なトレースがついている。

黒百合ヒュッテがテントだらけになるのでは?は気持ちが重かったが、しらびそ小屋の先からトレースがなくなった。

運がいいと喜んでいたら、最新のウェアーにピッケルを持ってゴーグルをしている若者達が後ろからきたので、小屋泊まりで黒百合ヒュッテに行くのだろうと思い、スピードを上げて逃げにかかる。

その先の分岐で彼らは本沢温泉方面にいったのでほっとした。

登山道の傾斜は徐々に強くなっていき、膝くらいのラッセルになった。凍った地面の上の雪が積もっているので途中でアイゼンをつけた。

山頂近くの夏はガレ場らしきところで、登山道がわからなくなった。

あそこまで出れば登山道に出そうだと思うラインがあるが、直登するには胸ラッセルになってしまう。

そのうち、単独の男性が追いついてきた。

どこから登ろうか試みているうちに上部に小さい赤布が見えたので、少し下がって傾斜が緩いところを登っていった。

こんなメジャーな山も降雪直後は面白い。

 稜線が近づくとすごい風の音であったが、樹林帯の中は風がない。

黒百合ヒュッテまで行ったが、小屋の前は吹きさらしでテントが一張り。粉雪でブロックを積もうとしていた。

その姿を見て「あそこでテントを張る事はよそう。」と、風が当たらない稜線近くの樹林帯まで引き返してテントを張ることにした。

夜は強風の鳴り止まず寒かった。

 

128 雪

 朝になっても相変わらずの強い風で雪が降っている。

小屋に泊まっていた人達は次から次へと天狗岳に向かっていたが、風も強いし昨日は思いもかけずラッセルもできたので、今日は下山して稲子湯に入る事にした。昨夜しらびそ山荘に泊まっていた大パーティーも登ってきた。

しらびそ山荘でコーヒーを飲んで下っていくと、次から次へと人が登ってきた。

駐車場に戻り、稲子湯に寄る。前に来た時は、一瞬で身体が真っ赤になるほど熱かったが、今回は熱くなくて少しつまらなかった。

 

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