八ヶ岳 天狗尾根
2012/4/14~15
<メンバー> 岩間 みー(記)
4/14 雨のち雪
朝10時近くに家を出て、清里の美しの森に向かう。
昨夜から雨が降っていたので、渡渉を心配して長靴を履いて、登山靴を背負って雨の中を出発する。
林道を歩いていくと、すぐに雪が出てきた。私のスパイク付長靴は快調である。
二俣に分かれる林道を左に下り、沢沿いを歩いていく。帰りに通った林道より歩きにくいが距離は短い。
雨も雪に変わり、やがて林道と沢沿いの道は合流すると、林道は終了となる。
ここから何度か渡渉を繰り返すが、長靴だから何の心配もなく歩いていくと、地獄谷の小屋が現れた。
小屋の中は、私達を含め9人。そのうち7人3パーティーが天狗尾根だ。
他2パーティーは2時起きと言っていたので、私達は3時起きで出発すれば、渋滞にならないだろうと考えて寝た。
静まり返るとヒメネズミの楽園となり、シュラフの上も走り回っていた。
4/15 晴れ
朝2時に目覚ましが鳴り、ゴソゴソとしているので、3時まで寝ている事ができず、私達も寝袋から出た。
明るくなってから出発しようと思っていたが、やる事もないので、アイゼン・ハーネスもつけて4時過ぎに出発する。
昨日、山岳会ラリグラスの2組が偵察に行った踏跡を辿り、1度だけ沢を渡ってから、どんどん高度を上げていく。
ハサミ岩下の樹林帯近くで、先行の3人組に追いついた。
ここでセコイ私は休みたいのを我慢して追い越していく。3人組の後ろになっては待ち時間が長くなってしまう。
カニのはさみを過ぎたところで、途中でテントを張っていた4人組の渋滞待ちをしていた先行パーティーに追いつく。
急斜面をロープなしで登っていたが、悪そうであったので、岩間がロープを出して登った。
最初のトラバースは、ピッケルをしまって岩間がリードし、尾根を右から巻くように上に登っていく。
この先暫くは様子がわからないのでロープをしまわず、ツルベっぽく進んでいくと、大天狗のトラバースで豪快に墜落しているフォローの女性が見えた。
なかなか登れず、暫く待つ事となった。
やっと順番が回ってきて、大天狗のトラバースを通過し、その後も雪質が悪く、支点がとれる右の岩稜に逃げて稜線に上がり大休止。
そのまま稜線に上がる。天狗尾根の終了点には看板があったといって、どんどん踏跡を登っていくが、ツルネ方面と離れていく。
どうみても変でしょう?と地図を確認し、天狗尾根と縦走路の合流点まで戻るが、昨夜降った雪質が悪くツルネに向かうルートは困難そうであった。
テントで泊っていた先行パーティーが行ったように赤岳鉱泉に下りるには問題ないが、出合小屋においた荷物と美の森に停めた車をどうしようか?
50mロープ1本では厳しい、もう1本あれば・・・、先行していた山岳会ラリグラスの2人組みに声を掛けて、ロープ2本で下降する事にした。
ロープ2本でもツルネへの縦走路は、ルート工作をしながらでないと進めない状態なので、さっき登った天狗尾根を下降する事に決めた。
ロープを2本つないでの懸垂、短い懸垂ではロープを持った人が先行してセットし、潅木や這松を支点に下る。
最初の大天狗のトラバースは大きく右を巻いたので、尾根の左に向かってダイレクトに下ると丁度トラバースの起点であった。
樹林帯の安全地帯に入った所で、お礼を言ってラリグラスの2人と別れ、彼らは軽快に下っていったが私は疲れた。
小屋に戻ってパッキンッグをして、長靴に履き替え、暗くなった林道を歩いて、なんとかヘッ電なしで駐車場に着いたけど、ホントに疲れた。
なんだか、今シーズンはいつも暗くなってしまう気がする。
<コースタイム>
出合小屋(4:02)-(10:34)稜線―(下降ルート探る)―(16:23)出合小屋―(18:58)美しの森