薙刀山 〜 野伏ヶ岳 (山スキー&スノーシュー) 4月11日〜12日 堀内 岩間 細田 みー(記) |
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4月11日(土)晴天
300名山をやっている堀内さんと、山スキーで人気の残雪期にしかいけない300名山に行く事になった。
山スキーで人気らしいが、山スキーができない3人はスノーシュー。
竜王町役場に5時半に集合し、安房トンネルを越えて中部縦貫道から美濃?の山へ。
猿ヶ馬場山で「今年は奥美濃の山も雪が少ない」と教えてもらったが、美濃とか奥美濃って何処かよく判らない。
高鷲I.Cで降りて、つづら折の山道をどんどん登って白山中居神社に向かう。
もう少し雪があるか?と期待していたが、白山中居神社は全く雪がない。
初夏の景色と暖かさの中、橋の手前の駐車場に車を停め、スキー・スノーシューを背負って出発。
林道に入ってすぐに雪がでてきたが、それは一瞬であった。
林道の斜面には早くもザゼンソウが咲いていた。
関東周辺で、ザゼンソウがこれだけ自生していたら少しは有名になって観光客が来ているだろう。
それでも歩いていると雪は少し増えてきて、林道を1時間ほど歩いたところで各自スキーやスノーシューをつけた。
花粉が飛ぶヒノキの植林の中を、林道を赤テープに沿ってショートカットしながらうっそうとした植林の中を登っていく。
突然、視界が開けて開けた牧場跡に出る。雪原の先に真っ白な野伏ヶ岳が正面に見えて素晴らしい景色だ。
これも関東近郊にあればとっくに一大観光地。ここまでの車道も整備し、遊歩道やロッジ造って、登山道も開いているだろう。
まだまだ手付かづの美しい景色が残っている所があるものだ。
今日は薙刀平まで行く予定であったが、細田さんの「早くビール飲みたい」の一言で、薙刀平まで行く気は一気に失せた。
思ったより車に運転する時間が掛かって歩き出しは遅くなったし、暖かい春山ガツガツ歩いても仕方ないし・・・
堀内酒も飲み始めてしまい、牧場を越えた先の林道で雪解け水を満タンに汲んでいって、
ダイレクト尾根の北にある尾根の突端あたりの林道脇にテントを張った。
テン場を整備し、雪解け水を林道途中で汲んだので水も作らなくていいので早くから宴会となった。
4月12日(日)晴天
朝4時半に起きて、昨夜のワインビーフのすき焼きとはうってかわって、アルファ米の質素な朝食をとって出発。
林道を更に奥まで歩き、昨日のトレースを追って薙刀平に向かう。
雪も少なそうでシールの止め具が壊れかけていたので、細田さんは適当な斜面を登って野伏ヶ岳を登る事にし、
残る3人は薙刀山に向かう事にした。
途中のトラバースで一回スノーシューを外して、野伏ヶ岳と薙刀山のコルに出た。下から見るより傾斜は緩い。
堀内さんは薙刀山は遠そうなのでパスするというので、2人で薙刀山に向かう。
東側に雪尻が続く稜線を北上する。稜線の東は広い平原が広がっているが、こんな高い所に平原があるのがなんとも不思議。
最後の急坂を登って薙刀山に到着。風が少し強いので記念撮影をしてすぐに野伏ヶ岳に向かう。
クラストしていない下りは、ツボ足の方が速いのでスノーシューを外してコルに戻る。
コルからは再度スノーシューを履いて、野伏ヶ岳の登り。
頂上にはたくさんの人がいて、東海地方ではメジャーな山のようである。
名前がわかるのは白山だけで、他にも白い大きな山がいくつもあって少し驚いた。
山頂からは、テントを張った尾根を下った。ダイレクト尾根からまだまだ人が登ってきていた。
山頂で私達を待っていてくれた山スキーの細田さんは、あっという間に見えなくなった。
後はテントを回収して来た道を帰ったが、林道沿いのヒノキが強烈に花粉を撒き散らし、
止まらないくしゃみと溢れ出す鼻水で大変だった。山梨はこんなに飛んでないのに・・・
関東とは比べ物にならない花粉の量は恐ろしかったが、牧場跡からの景色も山頂からの景色も格別な山行だった。
<コースタイム>
1日目 神社(10:05)−テン場(12:56)
2日目 テン場(6:05)−稜線(7:26)−薙刀山(8:13)−野伏ヶ岳(9:27)−テン場(9:58)−神社(12:35)