南ア 笊ヶ岳 3月17〜18日 晴 岩間 暁 みー(記) 双耳峰の笊ヶ岳は近い?⇒ |
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1日目
朝7:30に富士川クラフトパークで待ち合わせをして、雨畑の老平に向かう。
老平の駐車場には、5・6台車が停められる。釣師の車が置いてあった。
集落の先のゲートが下りた林道を30分ほど歩くと登山道になる。
登山道にはいるとすぐ、お茶畑がある1軒屋があり、ほとんど高度をあげない登山道をだらだらと歩く。
広河原の少し手前の登山道で小熊に会った。先に私達に気が付いて逃げて行く所だった。
まだ登山もシーズン前で人の出入りも少ない、釣りの人も注意した方がいいだろう。
広河原の渡渉に備え、念のためネオプレーンの靴下とカバーにするビニール袋を持って来たが、
丸い大きな淵の上を、渡る事ができた。
以前、ゴールデンウィークに笊に来た時は、前日からの雨で増水のためシュリンゲをのばして確保して渡渉した。
ゴールデンウィークなので靴のまま渡渉して濡れても辛くなかったが、3月は靴を濡らしたくない。
沢を渡った所に広い台地があり、無雪期はそこをベースに笊をピストンする人達も多いらしい。
ここから一気につづら折の急坂になり高度をどんどん上げていく。
山ノ神を過ぎて、標高が1500m程からしばらくの間、昔の林業で使ったワイヤー等が放置されている。
1600m前後には、登山道の左側に2箇所ほど4・5人用テント張れそうなところがあった。
今年は、暖冬と言えども1650mあたりから急に雪が出てきたのでスパッツをつける。
だいぶ前に入山しただろう足跡の上に雪が積もっていた。南面で一旦雪はなくなるが、すぐに雪は出てきた。
今日は、2028mピークまでとしてテン場を探す。ピークより少し手前に何箇所も平らな所がある。
整地して雪を固めようとするが、粉雪で踏んでもスカスカだった。今シーブン初のパウダースノーだ。
(コースタイム)
老平(1:40)広河原(0:45)山ノ神(3:10)2028mピークテン場
2日目
昨夜、寒気の影響で降っていた雪も、朝にはすっかり止んで快晴。
昨日は所々あった足跡も全く見えないので、ワカンをつけて出発。2028mのピークを越えると、急坂となる。
硬くクラストした雪の上に粉雪が積もっているので非常に歩きつらい。樹林帯だが雪崩を気にしてしまうような雪の層だ。
特に急なところは、硬いの層を膝で蹴って壊してから足を置かないとワカンが滑ってしまう。
雪も深くなり体力を消耗するが、3人で先頭交代しながら登っていく。所々クラストして沈まないとホッとする。
登山道が右に曲がり傾斜が緩くなり、やがて布引の頂上になるが展望はきかない。
ここでもテントを張れそうだが、ここまでテントを担ぎ上げるのも大変だろう。
布引から先は、東側に少し雪尻が張り出している。折角登ったのに200m程下って、また笊への登りとなる。
この登りも急で雪尻がでている。急坂を登り切るとピークとなる。
頂上の標柱は雪で全く見えない。展望は良く、南アルプスが一望できる。帰りは長いので、記念撮影をして下山を始める。
布引までの登り返しは、体力を消耗しているので辛いが、トレースがついているし下りは早い。
布引からテン場まではアッという間だ。テントを撤収し下るが、雪がなくなると下りは長い長い。
急坂を一気に下り、広河原からも先は長い。川の右岸に取水パイブがある対面が老平の集落だ。
(コースタイム)
テン場(1:30)右に曲がる稜線(1:10)布引(1:20)笊ヶ岳(1:20)布引(1:00)テン場
(2:50)広河原(1:20)老平
帰りに雨畑のすず里の湯¥500に入る。いつ改築されたのだろうか?勿論、掛け流し。
樹林帯の急坂を登る |
頂上の展望は抜群 |