鉢盛山(雪山) 2006.4.1〜2 岩間 みー(記) 鉢盛山頂上 ⇒ |
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この時期は、鉢盛山には野麦峠から行く事ができる。
野麦峠スキー場では、親子スノーシュー体験や野麦峠越え・鉢盛山ツアーなどの
スノーシューツアーを開催している。
これから暖かくいい時期だが、残念ながら野麦峠スキー場は、今年は4月2日で終了。
先週と連チャンで山に行く事になり、疲れもまだ残っているのでリフトであがる事にする。
リフト代は2本乗り継ぎ1500円だが、50歳以上はシニア一日券で1300円。
下りは、上部のリフトは乗れないが、下部の長いリフトはただで乗せてくれる。
チケット売場で登山届を出すよう言われる。
スキー場でスノーシューツアーを主催しているだけあり、こういうところはしっかりしている。
リフトはスノーシューをはずして乗り、約30分で稜線まで運んでくれる。
ここから鉢盛山頂上の反射板が見える
1日目。晴れ
雪は思った以上に多く、4月というのにスノーシューをはいても30cm近く沈む。
先週、スキー場で鉢盛山ツアーをやったはずだがトレースは全くない。
雪がよく降るんだと思う。むかし女工さんが野麦峠を越えたのは本当に大変だっただろう。
厄介な事に一昨日降った雪がスノーシューの底全面にべったり5cm以上団子になり、すごく重い。
雪を落としても一歩踏み出せば、また雪が張りつき一向に進まない。
私のスノーシューはデナリアッセントだが、たぶんライトニングアッセントでは
前爪に雪がつく事があっても、底全体に雪が張りつくことはないだろう。
急斜面にあまり強くないライトニングだが団子にならない利点は大きい。
スキー場から一旦下り、階段状の斜面をのぼり小ピークぽいところを越えたコルまで
40分近く費やしてしまい、これ以上荷物を背負って歩く事を諦める。
簡単に整地しテントを張って、必要なものだけ持って出発する。
相変わらず雪が張りつき、鉛のスノーシューをはいているようだが、ツボ足よりまだまし。
セカンドの雪の張りつきはトップよりだいぶ少ない。
小鉢盛山までの稜線は、樹林帯の稜線によくあるように雪は階段状になっていて、右側は雪尻が続く。
この階段は高いものでは1m以上あり、身長を越える高さの階段もある。
この階段状が等高線の幅以上に急登に感じさせるが、
セカンドはトップが削ったステップを歩くのでずいぶん楽。
岩間が階段状を避けるため傾斜が緩い右側から登ろうとしてストックをついたら、
ズドンと音をたてて、右足元の雪面が突然落ちた。ここは雪尻だった。危ない危ない。
小鉢盛山が近くなり傾斜が緩くなる頃には、微妙な温度の違いだろうか?
スノーシューの底に雪はあまり張りつかなくなり楽になるが、既に体力を消耗している。
小さいピークのようなのが2・3あり、小鉢盛山になる。
ピークには文字が消えた小さい札と赤テープに小さく小鉢盛山と書いてあるだけ。
そこからまた少し下り明確な小ピーク(最初はここが小鉢盛と思った)を登ると、
尾根は右に曲がり広いなだらか尾根を下り、その後一気に高度を下げる。
帰りの事を考えると気が重くなる。
ガスっていると鉢盛山に行くルートがとりづらいだろう。
鉢盛山までは、ただひたすら登るのみ。小鉢盛山への登りの階段状の雪面が無く歩きやすい。
傾斜がだんだん緩くなり左上に反射板が見えればすぐ頂上に着く。
ここは展望の山だそうだが春霞で北アルプスはわずかに見えるだけだった。
後は来た道を引き返すだけ。
小鉢盛山への登り返しは先程つけたトレースを歩くので、思ったより辛くなかったが
テン場までの道のりは長かった。
今日の晩ご飯はヒレ肉のステーキの予定だったが、パッキングを忘れコンビニの食事になった。
夜には天気が崩れ、雪が降り出す。
2日目。雪
リフトは8時から動くので朝はゆっくり出発する。
昨日のトレースは消えかかっているが、今日はスノーシューに雪が張りつかず全然違う。
昨日40分かかった道のりも20分もかからずスキー場につく。
スキー場はホワイトアウト状態になっていて、リフト乗場を見落とさないよう目を凝らし下る。
20分程で下部のリフト乗場につき、ちょうど8時スタートのリフトに乗り下る。
これも天気が良ければいい眺めだろう。チケット売場に下山した事を伝え帰る。
1日目 上部リフト終点(0:40)テン場(3:20)鉢盛山(2:30)テン場
2日目 (0:20)上部リフト(0:20)下部リフト
小鉢盛山の頂上の標識? |
樹林帯の中、雪尻が発達 |