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大キレット〜ジャンダルム 上高地〜南岳〜奥穂〜西穂 2017年9月9日〜10日 北田(単独) |
9/9
上高地5:20→南岳→奥穂(穂高山荘テン場)17:10
前夜入りで沢渡の駐車場に0時丁度入り。
3:30起きて相乗りタクシーで上高地へ。
上高地に5:10着、身支度を済ませて5:20スタート。
北鎌同様の軽量装備にトレランシューズにしたので、槍沢までスピードハイク。
本気のトレランナーにはついて行けない。
素晴らしい天気で行程を切り替えて北鎌にしようかと思うがやめておく。
今回は7月に北鎌の後で行くつもりだった大キレへ行くための行程なので気を取り直して槍方面へ。
天狗原分岐で小休止。
陽射しがキツく、登りはバテる。
地図で位置確認すると、天狗池で逆さ槍が見られるとある。
良い天気だし、南岳までショートカットになる。
小ピークを越えると天狗池に。
ホントに綺麗な逆さ槍が見られました。
他に尼崎のカップルが居たので写真を撮ってあげたりして、気分上々はここまで。
このコース、稜線へ突き上げるんですよね。
キツイ陽射しに照らされながら、岩場をひたすら直登することに。
稜線に出ると風が出て冷える。
とりあえず南岳へ。
いよいよ大キレットか。
稜線を眺め、どれだけ凄いか期待して挑む。
巻き道を少し進んでクライムダウンして進み、そこからは岩場をクライムアップダウンの繰り返し。
凄いのが出てくるかと期待しているうちに長谷川ピーク。
アレ?聞いた話となんか違う。
しかし噂のナイフリッジがあるはず。
どんどん進むとコルで渋滞待ち。
地図で位置確認するとA沢のコル。
アレ?ナイフリッジ過ぎてるやん……
待っている他の人に聞くと、太い鎖があった所がそうらしい。
普通に持ち手と足のある所だったので、気付かずに通過したみたい。
写真撮ろうと思っていたのに、なんて不甲斐ないナイフリッジや。
このあとガスに包まれだす。
プチ渋滞を越えながら単調なアップダウンをひたすら進む。
ボルダー7級、クライミング5.7クラスをひたすら続ける感じ。
雨が降りだすが小雨なので気にせず進む。
岩場を突き上げると北穂高小屋に15:00着。
ここでカップ麺とコーラ投入。
あと二時間もあれば穂高山荘に着くので15分ほどでスタート。
小雨のガスの中、またひたすらアップダウン。
大キレよりグレードは少し上かと。
2日間の行程の中で唯一鎖を使わないと下りられなかった所が一ヶ所だけありました。
(長い下りで足がなく、雨で滑りそうと後ろが居たのでルートを考えられず鎖でイッキ下り)
17:10に穂高山荘テン場に着く。
テン場一杯でしたが、ストックシェルターだったので何とかビバークは出来ました。
ここで関西の友人と会えました。
行動食しか持たない私に御飯といいちごを分けてくれました。
友達が居て良かった!
9/10
穂高山荘テン場(奥穂)5:15→ジャンダルム→西穂山荘11:25→上高地13:20くらい
朝3:00に目覚まし。
行動食を食べてシェルター内を片付ける。しかし狭い!
風がなければ外に出るのですが寒いので中で片付けや着替えをする。
ツエルトの様な大きな隙間がないので、風があるときはツエルトよりいいかなと。
早々に準備して奥穂へ上がる。
奥穂で準備を整えどんどんジャンへ進む人達の後を追う。
早速ウマノセで渋滞。
雲が厚くて日の出が遅れて出てくる。
明るくなるとジャンもよく見えるが、ピークに着くとガスまみれに。
それでもどんどん上がってくるので、先を進みます。
天狗の頭に着くと青空が。
ジャンの天使は気まぐれです。
この辺りから西穂からの早発組とすれ違いだします。
奥穂からの縦走の場合、天狗のコルにある垂直の鎖場を早く抜けないと、ガイドパーティーがここでロープを出すので停滞してしまう恐れがあり、コルで休まずに上で休む方が良いのです。
西穂からならコルで休む事になります。
すれ違いのプチ渋滞を繰り返しながら西穂独標で11:00
ここで西穂ラーメンを無性に食べたくなり、ダッシュで山荘へ。
11:25に着きました。
西穂ラーメン(味噌)を完食し、後から来た関西の友人達に別れを告げて、上高地へ下りました。
13:20頃で既にバスに長蛇の列。ナニコレ(´Д`)
相乗りタクシーに向かうと沢渡までの希望者が揃って居ないとのこと。
名古屋の学生さん二人が居るのですが、新島々まで希望しているので相乗り出来ず。
事情を聞くと16時までに松本まで行かないと行けないとのこと。
そこで、沢渡まで一緒に相乗りタクシーに乗って、そこから私が松本へ車で送る案を提案すると、学生さんは快諾、タクシー代は出すので松本まで送って下さいとお願いされました。
私はタクシー代が浮いたので、私にとって天使に見えました。
タクシーと私の車中で山の話をしながら、15時に松本駅に。
天使の学生さんにアミノバイタルを差し上げてその場を去りました。
タクシー代を出して貰ってあんなに感謝されるとは思いませんでした。
今回は8月の私の不甲斐なさと溜まったフラストレーションを解消するため、自分の体力を確かめる山行でした。
それが友人達に出会ったり、思わぬ出会いがあったり、予定通りの行程で進められて、自分を追い込むより元気付けられた山行になりました。
山を下りて疲れより元気が残る山行が出来た事に感謝致します。
道中関わってくれた皆様、本当に有難うございます。