地蔵尾根から 仙丈ヶ岳 2008.11.13〜14 晴れ (月明かりの甲斐駒) 満月がとても大きいので写真を撮ったのですが、 やっぱり目の錯覚なのですね。満月は大きく写りませんでした |
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週末は天気が悪そうなので、またまた有給とって山へ。
沢の季節も終わり、雪山にはまだ少し早いこの季節の山行は、どこに行こうか悩んでしまう。
二人とも以前から気になっていた地蔵尾根から仙丈に雪山体力訓練を含めて行く事にした。
2008.11.13
朝5時に甲府双葉のS.Aで待ち合わせ。私は高速バス乗場からS.Aに入り、甲府方面から来た暁と合流。
高遠を通り過ぎ、戸台にいく分岐を少し行くと市野瀬。そこから柏木の集落に向かう。
柏木の集落には車が停められる所がなかったので、林道を少し入った広場のような所に車を停めた。
女二人なので平等に荷物を分けているのだが、パッキングが上手な暁は妙にザックが小さく、私のザックは大きい。
毎度の事ながら、シュラフを持ってないんじゃないか?と疑ってしまいながら出発。
登山口がよくわからないが、「孝行猿資料館」に向かっていけばいいだろうと集落の中を登っていくと
「孝行猿の碑まで700m」との看板があったので畑の中の道を登っていった。
ネットで検索すると登山道がわかりにくいとの事であったが、比較的新しい看板やピンクテープもついており、
ぼーっと歩いていなければ、道が分からなくなる事はない。(こっちですよと暁に言われましたが)
「仙丈には雪が無い」と伊那の知人から教えてもらっていたので、少しだけ多めに水を持ってきたので、
松峯小屋分岐から水場まで水を汲み上げに行くのをやめて更に進む。
登山道は地蔵岳の北面を巻くように付けられていて、しばらく標高を上げないままアップダウンを繰り返す。
一気に登る標高差600mの登りの手前に、広くて平らな所にテントを張れるが、更に進む事にした。
歩き始めてから7時間以上、冬装備に近い荷物も持っていて、飲み水も節約しているので辛かった。
標高2700m近くで完熟したコケモモを見つけ、鳥達に申し訳ないがおすそわけしてもらった。
少しだけ元気が出て歩き出すが、3000m近くなり空気が薄いのか?鬼のように辛くて遅々として進まない。
ほとんど白くなった雷鳥の家族がいたが、写真に収める気力もなく歩く。
登山道の脇には、コッフェルですくえるくらいの雪がポツポツ出てきたので一安心。
甲府盆地から見る白根三山には雪がついているのが見えるので、稜線近くには雪が少なからずあると思っていたが、
仙丈には長野側・山梨側とも全くといっていいほど雪がなかった。
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満月が少し明るくなりだした頃、馬の背から登山道との合流点に出て、頂上には寄らずに仙丈小屋へ。 仙丈小屋はとても綺麗で、2階に冬期用トイレ、3階が冬期小屋となっていた。 冬期小屋は土間で、防寒用に発砲スチロールのマットが何枚かあった。 部屋の奥には、マットを組み合わせて小部屋が作ってあった。 これは暖かそうだとテントを押し込んだ。 わずかな雪を集めて水を作り、暖かい飲み物とお腹いっぱいの食事を摂って、発砲スチロールに囲まれた暖かい夜を過ごした。 |
<コースタイム>
林道脇広場(7:16)−(11:48)松峯小屋分岐−(14:35)2400m登り手前−(16:48)仙丈小屋
2008.11.14
今日は4時45分に起きて、ラーメン餅を食べて出発。
昨日登ってきた長い道のりを思うと気が重い。
仙丈ヶ岳の頂上で稜線の景色を満喫して下り始める。
2422mの小ピークあたりは倒木が多く、行きは考える事もなく歩いたのだが、帰りは道がわかりにくかった。
間違え易いといわれる地蔵岳の巻き道で、地蔵岳を直登してしまわないように気を付けていたにも関わらず通り過ぎてしまい、
暁に「こっちに赤テープあります」と言われ振り返ると、登山道の右側にいくつもテープがついていた。
また登り返しだ〜と思っているうちに、こんなに目印があっても、見落としてしまった。
ようやく柏木の集落に下りてきた頃には、私はすっかり腰が痛くなってしまった。
地蔵尾根は本当に長い道のりで、ボッカ訓練のような山行でした。
<コースタイム>
仙丈小屋(6:25)−(6:51)仙丈ヶ岳−(9:50)松峯小屋分岐―(13:35)林道脇広場
みー(記)