行先 鍋倉山 山スキー(除雪終点地より往復)
日時 2017年5月20日(土)
参加者 細田(記)、吉田
関田山脈の鍋倉山は近年厳冬期山スキーのフィールドとして人気がある。
標高が1300mくらいしかないので、残雪期になると初心者が半日ツアーを行うような山だが、5月の連休あたりからブナの新緑が見られるようになる。
一方、日本有数の豪雪地帯だけあって、積雪量が半端ではないため、山頂付近の雪は5月末まで残っている。
結果として、5月中旬くらいの一時期、白い残雪の上にブナの新緑が映える、見事な風景が展開する。
この、白い残雪の上にブナの新緑が映える風景は、東北の豪雪地帯では比較的訪れやすいが、
山梨からだとおそらく、ここ鍋倉山が一番手軽に行けるところではないかと思う。
今回は、スキーが目的というより、残雪とブナの新緑の風景を見に行くことが主眼だった。
関田峠への除雪終点地点まで車で入る。
2.5万図に夏の登山道が記載されているが、登山道入り口の少し上あたり、西の沢を横切るあたりの駐車スペースが除雪終点となる。
行程は登り標高差300m余りの半日行程で、山行記録として書くようなことはほとんどない。
車道が西の沢を横切るあたりでは、山の斜面の雪は十分だが、沢筋はかなり切れている。
沢の中を登るのは難しい。
右岸の斜面を絡めながら、沢伝いに登って行く。藪がかなり出てきており、途中で一部板を担ぐ。
しばらく登ると傾斜が緩んで、残雪、ブナの新緑、青空のコントラストが素晴らしい。
源頭部は広い斜面になり、シールで登って行く。
鍋倉山と黒倉山の鞍部に上がり、先に黒倉山を往復。
山頂付近は雪が切れてきている。
その後、鍋倉山の山頂へ。
稜線から山頂にかけてはブナ林の密度が薄くなって、残雪の白さがまぶしい。素晴らしい。
山頂では、数パーティがくつろいでいた。
下りはどこでも滑れるのだが、私たちは山頂直下の急斜面を避け、黒倉山との鞍部を経由して下りた。
道路の手前で右岸から左岸に移ると、子供たちがそりで遊んでいる開けた場所に出て、藪を回避できた。
期待通りの素晴らしい景色だった。毎年この時期に来ても良いな、と思う。
コースタイムは記録していないが、全行程で4時間くらいだったと思う。
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