行先  乗鞍岳北面 猫岳山スキー

日時  2017226日(日)

参加者 細田(記)、三浦



昨年秋に入会した三浦さんと山スキーに行くことになり、甲府からあまり遠くなくて日帰りできる猫岳を選んだ。

2人ともに初めてのコースである。

滑り出しの時間リミットから逆算して、韮崎市合同庁舎に4時集合。

距離は片道150qくらいなのだが、松本からの下道が長い。ギリギリ日帰り圏内というところか。

安房峠をトンネルで通過し、次の平湯トンネルを過ぎて道路が川を渡った先が入山地点。

除雪スペースらしき場所に駐車する。6時半到着で2番目だったが、後から続々とやってきた。 
週の半ばに雨が降っているはずで、その後雪がどのくらい積もったのかわからなかったが、来てみるとあまり降っていないようで、雪面が固い。

ラッセルは無いようなので、のんびりと準備して、7時半に出発。
久手牧場の看板から林道に入る。

林道は南に向かった後すぐに北向きになるが、そのまま歩いて、牧場のような開けた場所に出たところで、尾根にとりつく。

最初はちょっと急傾斜だが、ジグザグに登り、尾根に乗る。
1時間ほど歩くと、左の谷が開けたところに出る。

先行していたボーダーとスキーヤーのベアはここから滑るという。え、と思うが、登山をしに来ているわけではない、ということだろう。
2時間ほどで、夫婦松に着く。開けた場所で、駐車場になっているようだ。

天気が良くなって大展望が拝める。 小休止。写真をとる。

ここからは、スカイラインのカーブに出会いながら尾根筋の樹林帯を登っていく。
ラッセルが無いのでペースは悪くない。山頂まで6時間くらいかかるかと予測していたが、早く行けそうだ。
2290
m付近で、それまでワインディングロードだった乗鞍スカイラインが山腹をトラバースするようになる。

前方に猫岳が見える。ここで作戦会議。

素直なルートは大崩山への尾根に乗るルートだろうが、樹林が濃い。

スカイラインをこのまま歩いて行って、大崩山と猫岳の鞍部に直接登るルートか、猫岳の先まで行って回り込むルートが樹林が少なくて快適そうだ。
雪面は雨の影響で固く、雪崩の心配はなさそうなので、スカイラインを歩いていくことにした。

4人パーティが先行しており、彼らは、猫岳の先から回り込むルートをとった。

私たちは地図を見て鞍部に直接登るルートでOKと判断し、斜面にとりつく。

実際に登ってみると、斜度はそれほどでもないが、雪面が固くところどころアイスバーンになっている。

スキーアイゼンが無いとちょっと苦しい。最後のところは、板を外してツボ足で登り、稜線に出た。

この先、猫岳の山頂は目と鼻の先なのだが、ガスの中に入って風雪模様となっており、斜面はガチガチである。

私はとりあえずスキーアイゼンを装着したので何とか登れるが、三浦さんはテレマークでスキーアイゼン無し。

しばらく登ってみたが、ちょっと危険なので、登りはここで終わりにした。

風と横殴りの雪で、休憩する気にもならず、とりあえず少し下りようということになり、シールを外す。

ところが、私のビンディングが何かおかしくなっており、右足の踵が固定できない。

つま先は歩行モードで開放しないようにしたが、テックビンディングなのでおかしな力がかかると壊れてしまいそうで怖い。

左ターンは踵に体重を乗せてシュテムターンをするしかない。

突然、サバイバルモードに入ってしまった。

 

最初の斜面をごまかして滑り降りて、スカイラインに戻る。

考えてみると、ここから延々とスカイラインを滑っていけば帰れるな、と思い、少し安心する。

登りではスカイラインの脇をショートカットする形で尾根筋を登ってきたが、下りはそのままスカイランに入る。

ところが、怪我の功名というか、登りの尾根筋は樹林が濃くて滑っても楽しそうではなかったが、スカイラインの途中でのショートカットは楽しい斜面がたくさんある。

私は踵が固定できないのでそのままスカイラインを滑ったが、三浦さんは積極的にショートカットを楽しんだ。

固いバーンの上に新雪が載った状態なので、滑りはなかなか快適なようだ。

スカイライン上も、傾斜はないものの雪が軽いので止まってしまうこともなく、スーっと滑っていける。

夫婦松までもどって、ここでようやくお昼の休憩。

ここから下も、右手の谷の方に樹林の薄いところがあり、楽しめる。

まあ、私はほとんど楽しめなかったが、トラブルもなく、車道まで帰ってくることができた。

 

このルートは、登りのルートをそのまま滑るのではあまり面白くないと感じていたが、下りは遊べる斜面がたくさんあることがわかった。

来年また来よう。

おかしくなったビンディングは、帰りに松本のブンリンに持ち込んでみてもらったところ、クライミングサポートが本来の位置の裏側にはまり込んだために踵を固定できなくなったことがわかり、無事に直った。


タイム: 久手牧場730 〜 猫岳直下稜線 12451315 〜 久手牧場 1530 

  

                    

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