草津:毒水沢(上流部)

 

             

2010/10/17(日)  岩間   みー(記)

 

 

紅葉が綺麗で、ナメがあって簡単な沢で、藪コギなしで、キノコがいっぱい採れて、当日朝発で行けて、虫もヒルもいなくて、沢の帰りに源泉掛け流しの濁り湯に入れる沢を捜したが、やっぱり全部兼ね備えた沢は見つかるわけはなく、キノコをあきらめて草津の毒水沢の上流部に行く事にした。

朝6時頃に家を出て、中央道から上信越道経由で草津に向かう。

湯釜がある駐車場に到着したのは9時頃であったが、沢山の車が停まっていて、第3駐車場に回された。(一日410円)

 駐車場に車を停めて芳ヶ平に向かうが、硫化水素のせいで軽い頭痛がする。防塵マスクをしたカメラマンもいた。

頂上付近の紅葉はピークを過ぎてしまっているが、標高が少しずつ下がるにつれて、紅葉は鮮やかになっていく。

静かな芳ヶ平湿原を散策してから、草津温泉方面に向かって登山道を下っていく。

登山道が毒水沢を横切る所から入渓すると、すぐにナメが出てくる。

温泉が流れこんでいるので水は冷たくなく、紅葉も綺麗で陽があたる明るい沢で、全くヌメリのないナメが続く。

ナメは途切れる事なく続き、遥か正面に白い滝が見えてくる。

遠くから見えた白い滝が、この沢で一番大きい10m滝だと思うが、左岸から簡単に巻く事ができる。

この先にナメ滝や小滝が出てくるが、快適に越えることができる。直登できない滝は少なく、その滝も簡単に巻く事ができる。

沢の水が温かくなってくると、番号が振られた源泉跡があるが、殆んど埋まっていて、一箇所だけ少し深い濁湯があったので入った。

bXを過ぎると温泉は透明になる。ナメがなくなり小滝が続くようになり、溶岩チックなホールドが豊富な小滝を楽しく越えていく。

二俣を左に入り、湯煙が立つ3段の滝を越えると平らな河原となって登山道まで続くが、暫らくは湯煙が立つ河原だった。

芳ヶ原に続く登山道は、朝とうってかわってゾロゾロと人が歩いていた。

 駐車場に戻り、湯釜を見物してから万座の湯治宿に向かった。宿の床はテン場のように傾斜していた。

草津温泉と違って熱くなかったので、のんびり濁り湯に浸かった。

翌日は須坂に下る道路脇でアイシメジを採って、小布施で栗おこわを買って帰った。

 

 毒水沢の上流部は、予想以上に綺麗な沢で、紅葉を楽しみながら歩くにはピッタリの沢で大当たりだった。

野湯マニアには有名な沢であるようだが、今年の秋に滑落事故がありヘリが出動したらしい。

登山靴で行く人もいるようであるが、沢装備をきっちりして行った方が安全かつ快適に楽しく歩く事ができると思う。

また、翌日は湯釜付近の遊歩道で、男性が熊に襲われる被害があった。

 

 

<コースタイム>

 駐車場(:35)(10:15)芳ヶ平ヒュッテ(10:37)(11:20)入渓点−(12:51)二俣―(13:17)登山道―(13:47)駐車場

 

紅葉の中に続くナメ

 

 

温泉

 

 

ススキと紅葉の中を歩く

      

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