飛騨:荒城川 柳谷右俣 (沢登り) 6月20日(土)〜21日(日) 岩間 田中 細田 みー(記) |
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金曜日の夜から東北に行く予定だったが、岩間家の都合で土曜日の午後発になり、
来週、月例山行予定の荒城川流域に偵察がてら行く事になった。
6月20日(土)晴れ
竜王役場に11時に集合し、沢上谷の入渓点を通り過ぎ、トヤ峠を越えて折敷地へ。
以前来た時は、「迂回路」の看板にだまされ迷って5時間掛かってしまったが、今回は3時間少しで到着。
ゲート前に車を停めて、ムシムシする林道を歩き出す。
もう少し時間があれば、綺麗なナメが続く下流部を遡行したり、釣りをしながら歩いていけるだが、
歩き出しが14時半近くと遅いため、ひたすら林道を歩く事になった。
汗を流して1時間50分の林道歩きの末、やっと柳谷橋に着いた。
林道上でテン場の準備をしていると、雨が降り出してきてしまったので、雨が避けられる大きな木の下に移動する。
焚き火に火をつけ宴会の始まり。今回は初めて手羽先を焚き火で焼いたのだが、なかなかの好評であった。
6月21日(日)雨
雨が止むのを期待していたのだが、残念ながら雨は止まず、出発の頃には本降りとなった。
柳谷の左俣に入り沢を下降する予定であったが、右俣だけ遡行し林道を下る事にして出発。
右俣は、すぐにゴーロから少し藪っぽいナメになる。沢は増水して笹濁り。魚影も濃い。
広いナメが現れ、その先にナメ滝?と思ったら堰堤だった。
ちょっと期待外れのナメかな?と堰堤を右から越えると、沢は開けて、広い一枚岩の綺麗なナメ床になり、その先はほとんどナメ。
傾斜のあるスラブ滝を登っていた一人が足を滑らせ、ナメの上を滑っていった。もう少し勢いがあったら、釜にドボン。
他の二人は、滑った姿を見て慎重に登るが、私はドボンしたくないので、上からロープを出してもらった。
この先も綺麗なナメが続き、横から入る枝沢もナメであった。
3段35mの滝は左岸の踏み跡を直上して、落ち口に向かってトラバースし、最後は5mくらいの懸垂で沢床に下りた。
3段35mの滝を越えると、すぐに両俣ナメの二俣となり左俣に入るが、ナメが続く。2条の滝は、水量も多いのでとても綺麗だった。
なんとなく左岸に気配があるので、見上げたら熊がゆっくり逃げていくところだった。先週に続き、またまた熊に会った。
先週の熊は音もなく、すごいスピードで私達の前を横切っていた。私達が気付かないだけで、熊は何度も私達に会っているのかも。
ハングした滝を左の斜面から越えると、これまた両俣ともナメの奥の二俣となる。この先は藪っぽかったので林道に上がった。
雨も強かったので、休憩しないで林道を下りだすが、もはや林道ではなく崩壊激しい「林道という名の藪」であった。
最後にヘアピンカーブ2回で高度を下げて、右俣と同じ高さになると、やっと藪はなくなりテン場となった。
テントを撤収し、今日も林道を延々と歩く。本流は増水で水が濁っていて、小滝もゴウゴウと音をたてていた。
ゲートに着く頃は、雨も止み、林道三昧の週末が終わった。
柳谷右俣は、ナメが非常に綺麗ではあったが、遡行時間は1時間半で、後は林道歩きであった。
個人的には沢上谷より変化があっていいかなと思うが、アプローチが圧倒的に悪い。
初夏ともなると、蚊やブヨが多くで鬱陶しい。もう少し涼しい時期に、1日目はのんびり魚を釣るなりして来たら楽しいだろう。
<コースタイム>
柳谷橋(6:55)−最初の二俣(8:13)−林道(8:27)−(9:40)柳谷橋−(11:45)ゲート