イシムシロガワ 安達太良山:石筵川 (沢登り) 6月6日(土)〜7日(日) 曇り 一時 霧雨と晴れ 岩間 戸島 みー(記) |
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土曜日の午前中は雨に降られると思ったが、東北の沢に行きたい!石筵川を決行。
金曜日の20時半に竜王役場に集合。
ETC週末1000円とそれに伴う渋滞を避けて長野道〜北陸道〜磐越道に入り、屋根付きのPAで仮眠をとる。
6月6日(土)曇り
磐梯熱海I.Cで降りて、石筵ふれあい牧場から銚子滝入口に向かう林道に入り、東屋の前に車を停めて霧雨の中を出発。
和尚山に向かう登山道を歩き、銚子滝下り口の看板を見送り、登山道が石筵川を横切るところから入渓する。
入渓する頃には霧雨も止み、久しぶりの泊まりの沢に期待をしながら歩き出すが、歩きにくりゴーロが続く。
釣人道らしき踏跡を辿りながら左岸右岸と歩いていく。
踏跡はゴーロ歩きよりはましだけど、倒木も多く、辟易しながら歩いていくと、やっと2段20mの滝が見えた。
2段20mの滝の下段は、念のためロープを出して空身で登り、全員のザックをあげてから後続も登った。
泊まりの荷物を背負って登ったら、ザックの頭が引っ掛って登りにくいだろう滝であった。
2段20mの滝を登ると、まるで別の沢に来たかのようにゴーロから一転ナメの沢に変わる。
ナメになって暫くは「綺麗だ!綺麗だ!」と歓声を挙げていたが、だんだん両岸の竹薮が気になってくる。
岩間は岩魚釣りを始め、他2名はタケノコ採りを始めたので、一向に先に進まない。
そればかりではなく、収穫する毎にザックが重くなっていくのである。
もうタケノコ採りはよそうと思うのだが、太い竹の薮があると笹薮に入らずにはいられない。
いい加減時間が経ったのだが、2つ目の滝までも来ていないので、タケノコ採りは程々にして先に進む事にした。
その後出てくる4つの滝は、どれも問題なく越えていけるし、
時々ゴーロを交えながらも、次々と綺麗なナメが現れて非常に綺麗な沢である。
しばらくゴーロが続いた後に、釜をいくつも持ったナメが続く辺りを今宵のテン場にしようとしたが、
一箇所は平らな草地で寝るにはいいが、焚き火をする河原が狭い。もう一箇所は河原は広いが、草地ではなく下は笹。
ビバークの準備を始めたが、もっと先まで偵察にいった岩間が戻ってきて20分くらい先にいいテン場があるというので、
いったん張ったテントを畳んで、20分ほど歩いた左岸の高台に泊まる事にした。
タケノコ採りに興じて距離感がおかしくなったのだが、ここが二俣手前のビバーク適地だった事が翌日判明した。
テント・タープを張り、焚火に火をつけて晩御飯の始まり。
塩ブタを焚火でジュージュー焼いて、タケノコも焚火で焼いて、サツマイモも焚火に突っ込んで、
岩魚の塩焼き、タケノコ汁、ウドとタケノコの天ぷら、なんとも贅沢な食事となる。
途中から小雨が降り出しタープの下に入って宴会を続けて至福の時を過ごし、後片付けもしないで眠りについた。
<コースタイム>全くあてにならないコースタイムですが
登山口(8:47)−入渓点(9:15)−2段20m滝下(10:40)−二俣手前のテン場(15:30)
6月7日(日)
今日は晴れを期待していたが、残念ながら曇りだった。
昨日のタケノコ汁の残りにおにぎりを入れて、軽く食事をとって出発。
今日は綺麗なナメが出てこないが全く気にならない。気になるのはタケノコだけだからだ。
昨夜の雨で笹薮は濡れていて、泥だらけになってタケノコを採りながら歩いていったのだが、30分も経たずに二俣となった。
二俣で最後の収穫をしてから、右俣に入った。
その先すぐに出てくる二俣は、入り口が笹で覆われているため枝沢かと間違えてしまいそうな右俣に入った。
沢筋はだんだん小さくなり、やがて笹薮の中に消えると藪漕ぎとなった。
藪漕ぎは進むにつれ、笹だけでなくツツジや針葉樹の潅木が混ざるようになる。
笹薮の目に沿って上に登る方が楽なのであるが、それでは登山道と並行してしまうので、右にトラバースするが大変だ。
人の話し声がするようなので「オーイ」と呼んでみたら右上から返事が聞こえ、何度も上から声をかけてくれた。
声がする右方向に向かって藪を漕いでいったら登山道に出た。久しぶりに密な藪だった。
ここからは登山道を下るだけだが、和尚山までは登りが多く、ガスの中で風も強く寒かった。
森林限界に入りコシアブラを採りながら下山し、石筵川を膝上まで浸かって渡り(一般登山道をいくにも渡渉)車まで戻った。
石筵川はナメ・岩魚・タケノコの三拍子揃った本当に綺麗で贅沢な沢でした。
日帰りする人達も多いようですが、遠くから行くのならタケノコの時期に一泊して自然の恵みを満喫してするのがお勧め。
帰りに磐梯熱海温泉で汗を流し、海鮮が美味しい北陸道の米山S.Aで食事をして、長野では小布施の栗菓子を買い、
今回もやっぱりグルメツアーとなった。
<コースタイム>
テン場(7:35)−(8:35)二俣−稜線(9:58)−登山口(13:30)