尾瀬:片品川 センノ沢

 

(沢登り)

 

          

2008.10.12(日)

 

 晴れ

 

 

 

岩間  みー(記)

  11日の夜、山梨を出発。

 大清水の駐車場で仮眠をとって朝起きて回りを見渡すと、昨年の今頃よりも紅葉が進んでいた。

 手袋をしないと手が冷たいくらいの気温の中、尾瀬沼に向かう登山道を一ノ瀬休憩所まで歩く。

ここで身支度を整え、休憩所のすぐ先の橋の脇に付けられた階段を下りて沢に下りる。

沢に下りて、すぐに左から入ってくる沢がセンノ沢。

センノ沢の出合辺りは、ゴーロで沢幅も狭く藪っぽい。

ちょっと失敗したかな〜と歩いていくと、突然に紅葉に囲まれた綺麗なナメ滝が現れる。その滝を登ると長いナメ床が続く。

水の上やナメ床にも紅葉した落ち葉が敷き詰められていて非常に美しい。美しいのだが、それにしても水が冷たい。

日は差しており、気温も低くないはずなのだが、水だけは妙に冷たい。

長さ150mのナメ床を過ぎると、2:1で右から支流が入ってくる。

この先ではナメ床は殆ど見られなくなり、代わりに小滝が出てくるが、いずれも簡単に越えられる。

 右から枝沢が入ると、沢は左に曲がり西に方向を変える。

しばらくは藪っぽい平凡な河原が蛇行を繰り返しながら続くが、一旦ナメが現れると、その後はナメ床とナメ滝が続く。

ナメ床が出てくると沢も開けて明るくなる。

やがて明確な二俣となり右に入る。

 右俣に入り4mのナメ滝を越えていくと、右から5mくらい離れて枝沢が2本入ってくる。

やや水量の多い下の枝沢に入る。枝沢は途中で分岐していくが、ほぼ真北に向かっていく。

沢筋がネマガリの藪に消えてしまったので、セン沢田代があるはずである北西に向かってネマガリを漕いでいく。

親指の太さもある立派なネマガリであるが、所々に隙間があるのでネマガリ漕ぎという程でもなくセン沢田代の右端に出た。

セン沢田代は小さな田代で、ここを横切り、少し登ると登山道に出た。

 ここから別の沢を下降するつもりであったが、水が冷たすぎて水から上がっても足の痺れがとれないので、登山道を下る事にした。

今までも10月に沢にきているのだが、こんなに冷たい事はなかった。どうしてだろう。

皿伏山を越え尾瀬沼に向かう登山道は人気がなく、尾瀬沼近くの清水平の湿原は時間が止まっているように静かで綺麗だった。 

尾瀬沼は水が溜まっているだけの所だと思っていたが、水際が紅葉しておりとても綺麗だった。

尾瀬沼も紅葉の時期は綺麗なんだと思った。

三平峠を越えて大清水に戻る途中の紅葉も綺麗で、何箇所かの撮影ポイントにはたくさん人がいた。

 沢は下降できなかったけれど、紅葉が一番綺麗な時期の尾瀬が見られてよかった。

ナメの上にも織る錦です

 

紅葉を満喫して大清水に戻り、売店で山菜とキノコの天ぷらとキノコうどんを食べた。

天ぷらは600円で一人では食べられないほどの大盛り。

マイタケ、ホテイシメジの他、ヌメリスギタケやオシロイシメジ。

いつもは見向きもしないオシロイシメジの天ぷらには驚いたが、美味しくて更にびっくりした。

 

当日は湯の小屋温泉に泊まって、翌朝に渋滞前に帰った。

湯の小屋温泉に向かう道も紅葉がきれだった。

紅葉の時期の日光街道は酷い渋滞になりますが、

湯の小屋経由で水上に抜けると渋滞に遭わずに帰れるかも? 

 

<コースタイム>

   大清水(6:45)−(7:56)一ノ瀬休憩所−(10:55)セン沢田代−尾瀬沼(13:00)−(1456)大清水

           

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