船形山塊 大倉川下降〜

笹木沢(沢登り)

 

 

    平成20年7月19〜20日

 

      

 

  (ぽち家) ぽち兄さん・ぽち姉さん

  (雪稜)  岩間 ヨウコ  みー(記)

 

 

 

 

 

 

← 笹木沢の鎧滝

 

  7月18日の夜に山梨を出発。圏央道を経て東北自動車道に入る。

 福島県に入りP.Aで購入したばかりのカヤライズで仮眠をする。涼しくて快適であった。

 朝4時半過ぎにP.Aを出て山形自動車経由で山形北I.Cで下りて、柳沢小屋がある船形山の登山口に向かう。

 林道はデコボコもなく整備されているが、巨大イタドリが覆いかぶさりトンネルのようになっていた。

 

 7月19日 曇り時々晴れ

  登山道はアップダウンが殆どなく仙交小屋分岐に着く。ここで身支度を整えて踏み跡から沢筋を下る。

 小さいU字になった沢筋を下っていくと、やがて懸垂が必要になる大きな滝が出てきた。

 この滝を懸垂で下りても連瀑帯があるらしいので、左の尾根に入り大倉川本流に入る事にした。

 踏み後らしきところから少し左の尾根に上がると尾根が平らになっている所があった。

 平らな尾根を越えヤブのない沢筋を下り、ヤブに吸い込まれる手前の獣道らしきに沿ってさらに小尾根を越えて明確な沢筋を下ると、

 本流の川床が近くに見えてきたが、傾斜が急にきつくなった。傾斜が緩い大倉川の上流側に回り込んで本流に下りた。

 何度も偵察しながら進んだので、本流に下りるまで少々時間が掛かってしまった。

  大倉川本流に入るとグリーンタフが出てきて綺麗だった。グリーンタフは実際に緑色をおびた灰色のスラブで綺麗だった。

 懸垂をしたのは20mの滝だけで、他は大きな滝もなく、ロープも必要なく下降できる。

 赤倉沢と出合うと沢はゴーロになり、グリーンタフは見られなくなってしまった。

 ここから釣りしながら下降するが、1パーティー登ってきた事もあり、イワナは2匹しか釣れなかった。

 

  長いゴーロ歩きの後に笹木沢との出合いにあるゴルジュ帯が出てきた。寝不足で疲れ気味で、ゴルジュ帯の手前で大休止。

 ゴルジュ帯を下降しないで、右の斜面に少し上がり、植林の平らになった林を等高線に沿って歩くと、左下に笹木沢が見えた。

 傾斜の緩いところから笹木沢に下りた。

 

  笹木沢は大倉川のグリーンタフとは全く違い、黒っぽい川床で綺麗なナメや小滝が続き、疲れを忘れてしまう程。    

 笹木沢に入ると魚影が度々見られるようになり、丸々太った尺物が逃げる姿も見られた。大倉川でなく笹木沢で竿を出せばよかった。

  テン場を探しながら進むが、なかなかいい所がない。右から支流が入る少し上で荷物をおいて偵察に行く。

 遠くから見ると先端が飛び出して雪渓に見えるナメやトイ状になっているナメ滝を越えて偵察にいった。

 沢が左に曲がる所の右岸の2mくらい上がった所が平らになっていた。

 整地は必要になるが、流木も溜まっていたので焚き木集めもしなくていいので、今宵のテン場にした。

 イワナの塩焼き、焼肉、トン汁、チラシ寿司を食べて寝る。

  3〜4人用のカヤライズも荷物をタープの下に置けば5人寝られる。

 虫の心配もなく、風通しもいいので5人寝ても蒸れずに快適だった。

小滝を下る

グリーンタフの中を歩く

 

 <コースタイム>

  登山口(8:08)9:26)仙交小屋分岐(9:4511:12)大倉川本流ー(13:38)赤倉沢釣りー(15:17)ゴルジュ手前―

  (16:46)テン場 

 

 7月20日 曇り時々晴れ

  今日も綺麗なナメを歩いていくと、イワナが見られるようになり、なぜか朝から釣りタイムになってしまった。

 イワナ2匹をその場でさばいて、刺身にして食べた。釣りたてはとても美味しかった。

  へつったり小滝を登ったりしながら進んでいくと8mの滝。

 左の踏み跡を登っていくが踏み跡がはっきりしなくなる。岩稜が出てきたあたりをトラバースして斜め懸垂で下りた。

 もう少し先までトラバースすれば懸垂なしで下りられたかもしれない。あまりいい巻きではなかった。

  鎧滝の手前の8m滝も悪かった。ぽち兄さんがロープを出して空身で滝の右を登る。ザックを上げてもらい全員空身で上がる。

 登ってみれば見た目よりは悪くないが支点はとれないのでトップはビレーなしで登るしかない。

  これを越えると鎧滝。すごく立って見えたが、取り付きまでいったら段々になっていた。

 ぽち姉さんがフレンズを持って滝の左をリードする。

 3段目手前でセットしたフレンズは、登り出したら勢いよく外れてしまったのでそのまま抜ける。抜け口がヌメヌメしていた。

  さらに小滝を越えていくと、急に開けてブナ林の泊場。少し暖かい焚火の跡があり、昨日誰か泊まったようだ。 

 やがて滑りやすいゴーロが続くようになり、ナメが時折出てくる。灰色のナメもあった。

 沢は標高を殆ど上げないまま蛇行を繰り返す。本流を忠実に辿っていくとヤブもなく登山道に出た。

  後は登山口まで戻るだけ。

 

  作並で「都の湯」¥700に入って牛タンを食べて、那須のあたりの公園で仮眠。

 翌朝、山梨まで帰った。ガソリン高騰の中であったが、5人でいったらとても安く行けて良かった。

癒される景色です

鎧滝の上から下を覗く

 <コースタイム>

  テン場(6:55釣りー(10:17)鎧滝−(11:39)ブナ林泊場13:49)登山道ー(14:34)登山口

 

 

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