9段連続小滝 |
尾瀬)中ノ岐川 小淵沢 −沢登り― 2007.10.7 天気:晴れ 岩間 みー(記) 静かな小渕沢田代 |
土曜日の夜、岩間の仕事が終わってから山梨を出発し、圏央道経由で尾瀬の玄関口の大清水に向かう。
6月に八王子―あきる野間が開通してから、圏央道を通るのはこれで6回目。 上越・東北が近くなった。
大清水の一番下の駐車場で車の中で寝る。ほとんどの車は上の駐車場に行くので、寝るのはここがいい。
鬼怒川林道を歩いていき、左に綺麗な滝をかけた沢を過ぎると、あと少しで小渕沢となる。
小淵沢の下流部には、いくつか堰堤があるようなので、小淵沢田代に向かう登山道(林道)を少し上がる。
沢を覗き込みながら林道を歩いていくと、下に大きな堰堤が見えた。その堰堤の上の適当な所から沢に下りた。
沢の水は白く濁っていて、そこには白くて細かい粘土質の土が溜まっていた。
小淵沢は別名「ニゴリ沢」と言われているが、その名の通り濁っているのか?上流のどこかで崩れたのか?
流木も多く、沢沿いのアザミも薙ぎ倒されており、最近大増水があったようだ。
白濁した流木の多いゴーロがしばらく続く。
沢が左に曲がると、渓相は突然かわりナメ小滝が連続する。釣り屋さんも入っているようで怪しいトラロープもあった。
小滝をいくつか越えると堰堤が出てくる。堰堤を左から越えると林道がすぐそこにあった。
二俣まではすぐ。沢はゴーロで流木だらけだったので、二俣まで林道を歩く事にした。
林道からは簡単に沢に下りられる。ここからは水も澄んでいて綺麗だ。
沢に入ってすぐナメが出てくる。綺麗な9段連続小滝を進んでいくと、頻繁に22〜23cmの魚影が見られる。
あまり人が入らない沢のようで、のんびり岩魚が泳いでいる。
近づいても逃げないし、足を入れても足元で泳いでいる。こんな岩魚だったら私の毛鉤にも食いつくだろう・・・
小渕沢は簡単な滝とナメが続く。
最初の20m滝は左から登るがシャワークラムは避けられない。10月となると、やっぱりシャワークライムは冷たい。
二つ目の20m大滝は、真ん中が簡単そうだったけど水を浴びて冷たいので左から取り付く。
上部はホールドに乏しいが、スタンスはあるのでネマガリをつかんで登る。左から取り付けば水を浴びない。
その後も快適にナメ小滝を越えていくとゴーロになると、最後の上部がハングした滝が出てくる。
これを右から巻くとナメは終わり、ササの中の流れとなる。
本流は途中で東に方向を変え、登山道と平行してしまうので、磁石で方向を確認しながら歩く。
右から2本ほど枝沢が入ってくる。その後、2:3の二俣で右が本流。
ここは北にむかう左の支流に入る。間もなく水流はなくなるが、沢筋をネマガリをくぐって歩いていく。
沢筋がなくなりネマガリ漕ぎに突入かと思ったが、丁度このあたりは藪が薄く、たいした藪漕ぎもなく登山道に出た。
小淵沢田代の入口で尾瀬沼から登ってきた2人組にあった。
尾瀬沼銀座と化しており、うんざりして小淵沢田代に来たそうだ。もう少し先まで行ってみると言って歩いていった。
小淵沢田代の湿原の草は茶色。山の木々の紅葉はまだ早かったが、色づき初めて綺麗だ。
散策したり昼食を食べたり、静かな湿原を満喫した。
時間にもゆとりがあり尾瀬沼に下りようかと思っていたが、すごい混み様らしいので小淵沢登山道を下り大清水に戻った。
秋のひとときに来るには、とても良い沢だった。
途中で堰堤があるのは残念だけど、ナメや小滝も多く、最後の滝以外は直登可能でロープも使わず、楽しくて綺麗な沢だった。
最後に湿原が待っているのもいい。
(コースタイム)
大清水(0:50)小渕沢出合(0:25)堰堤上入渓(1:05)林道横切る二俣(1:05)3:2二俣
(0:55)登山道(0:05)小淵沢田代(2:50)大清水
以前、秋の連休に来た事があるが、日光からの帰りの渋滞と合流するため、沼田I.Cまでも酷い渋滞。
関越道に入っても渋滞だった。
渋滞に弱い私達は戸倉温泉の「山びこ旅館」に泊まって、翌日の朝に帰る事にした。
舞茸ご飯は絶品だった。家庭それぞれの味付けがあるそうだ。手摘みのゼンマイも美味しかった。
お風呂も源泉かけ流しでヌルヌルした温泉で快適だった。