稜線が見えてきた 

 

 上越 白毛門沢  −沢登り―

 

2007.86 

天気:晴れ

 

Akisan.田中.岩間.暁 みー(記)

       

 

ハナゲの滝

 

  木曜日の夜、「白毛門沢に行かないか?」と電話が来た。

 以前から気になっていた沢であるが、白毛門から土合に下る登山道の事を思うと気が重く、

 なかなか自分から行こうと言い出す気分になれない沢である。

 

  土曜日の夜9時前に竜王町役場を出発。

 圏央道が繋がるまでは、国道で2時間近くかけて佐久に出て上信越経由関越道で上越に行っていた。

 圏央道〜関越自動車道経由では何時間で着くか楽しみだった。

 甲府昭和ICから水上ICまで約2時間半。深夜割引の対象にならない時間に水上に着いてしまった。

  白毛門登山口の駐車場でテントを張って仮眠するが、

 やぶ蚊の大群に襲われて痒くてゆっくり寝られず、朝5時前には耐えられずに起きて支度をする。

 涼しいといえども、やっぱり里は電池式蚊取り線香が必要だった。

 

  白毛門登山口の橋の手前から右に入る小道を歩いていく。

 堰堤を越えた後も、しばらくは踏み跡を歩こうと思ったが、草に覆われていたので入渓する。

 最初はゴーロだが、すぐにナメがでてくる。淵はエメラルドグリーンとはいかないが緑色っぽく綺麗だ。

 ハナゲの滝は、近づいてみると傾斜は緩く快適に登っていける。滝の上もナメが続き、やがて白毛門沢の出合になる。

 

  白毛門沢に入ると次から次へとナメ滝が連続して出てくる。

F1:10mの滝は大きくて綺麗なので、タラタラノセンかと思ってしまった。

ここは、積極的に濡れたければ直登もできるが、私達は左右に分かれて巻いた。左からの方が簡単らしい。

すぐ上のタラタラノセンは、右岸に付けられたしっかりした巻道を使って、一番下から巻く。

どんどん登っていくと沢から離れていき不安になるが、右にトラバース気味に踏み跡は続いて沢に下りる。

おおよそ、20分の巻きだった。ドロで滑りやすい箇所も少しある。

さらにナメ滝を越えていくと、予想以上に大きかった巨岩が沢の真ん中にあり、やがて二俣。 

 水量はどんどん少なくなっていくがナメは続き、スラブ帯になっても水量はわずかだけど無くならない。

 傾斜は強くなって、高度をグングン上げていく。

 水が流れている所を追っていくと、スラブ帯から左に外れていくが、しっかりした踏み跡が辿ると頂上だ。

 

  頂上でゆっくりした後、あの登山道を下る。やっぱり嫌だ。傾斜はきついし長く感じるし暑い。

 やはり、この登山道は歩きたくないと思った。

 駐車場近くで雨に降られるが、樹林帯の中だったので濡れなかったが、汗でビショ濡れだった。

 

  塩素消毒なしの温泉を求めて月夜野の町営温泉「三峰の湯」に行く。

 プレハブの物置みたいな建物で、一瞬引いてしまったが、入ってみたら素敵。

 加熱・加水もなしの掛け流しで、露天風呂付き。シャワーもシャンプーもない事を忘れさせてしまう温泉だ。

 ハエ叩きが5・6本常備されている。これは、アブ叩きだそうだ。  2時間まで¥350

 

   行きでは有難い圏央道も、帰りは関越道が渋滞になり使えない。

 沼田あたりから自然渋滞・事故渋滞に巻き込まれたので、上信越道に逃げて佐久経由で帰った。 

     

 (コースタイム)

   駐車場(0:45)白毛門出合(1:00)タラタラノセン下(0:50)二俣(1:45)白毛門

 

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