両神山の稜線はアカヤシオツツジが真っ盛り

 

 

神流川 金山沢・右俣遡行〜

     八丁沢(左俣)下降

 

       −沢登り―

 

  2007.5.19

        天気   曇り 時々 晴れ 

 

        岩間  暁  みー(記)

 

 

 

 

  両神山の金山沢は、有名な沢なので一度は行ってみたいと思っていた。

 「金山沢を1本だけでは短くて物足りない」と聞いていたので八丁沢を下る事にした。

 両神山はツツジで有名なので、花の時期に合わせた。

 

  6時半に石和役場で待ち合わせた時は、天気は回復するかと思われたが、雁坂トンネルに近づくと土砂降り。

 それでも天気は回復するだろうと道がとても良くなった中津川林道を走る。

 道の脇には「もののけ姫」を思わせる古い石灰の採掘工場がある。

 以前は多くの従業員がいたようで、壊れた宿舎は何棟もあった。

 落合橋に着く頃は、雨も止んで一安心。  

 

 金山沢・右俣  

  落合橋に車を停め、橋の脇に付けられた踏後を下りる。

 沢に下りると伏流になっており、すぐに右俣と左俣と分かれる。

 水量は予想以上に少ないが新緑がきれいである。

  最初の二俣を左、次を右、本流沿いに登っていく。いずれのナメも水量が少ないのでヌメヌメしている。

 3つ目の二俣手前の滑りやすそうな7mナメ滝は右から簡単に巻ける。

  3つ目の二俣を越えるとハイライトの大ナメ滝になるが、出だしが少し悪い。

 沢の右寄りにある大岩に向かって水流の右寄りを登るが滑りやすいが、大岩に下にアンダーホールドがある。

 ここを越えれば、長い快適なナメが続く。

  4つ目二俣、右岸から入る支流は水が殆どないが、立派なナメになっている。

 またまた支流に立派なナメ滝がある5つ目の二俣を過ぎると、オレンジ色のゴツゴツしたナメがある。

  5つ目の分岐となるが、右にある縦走路から伸びる岩尾根に出てしまうと大変なので、地図を見て確認する。

 分岐は三俣のようになっているが、真ん中が左の沢筋に吸収されている。

 ここは左のほうが明るく開けているので左に進む。

  水がなくなった沢をしばらく歩くと6つ目の二俣になり、正面に切れたった岩峰がある。

 地図で確認して左俣に入ると、ガスが晴れて稜線が見えてきた。

 草つきを登ると登山道だった。

 

  (コースタイム)  落合橋(1:00)5つ目の分岐(1:00)登山道

こんなナメが続きます

 

新緑の中の大ナメ滝

 

 

  登山道には、今が盛りのアカヤシオツツジがとてもきれい。(アケボノツツジ科だそうです)

 花びらが丸っこい濃いピンクのツツジだ。

 両神山の頂上では、地元の小鹿野町の職員がパンフレットとバッジを配っていた。

 バッジを集めている訳ではないが、くれると言われると欲しくなる。

  頂上で記念撮影をしていると、ガスが晴れて景色が見えるようになってきた。

 下降点となる「風穴」が見える(実際に穴のように窪んでいる)

 頂上は狭いので東岳まで行って、ゆっくり休む。

 この先は鎖場が続く。10数人パーティーがいて渋滞となっていたが、快く道を空けてくれた。

 混雑すると殆ど動かなくなってしまうので、時間に余裕を持ったほうがいいと思う。

  祠がある小ピークを過ぎて下った所が「風穴」。

 「風穴」と書いてある板切れがぶら下がっていた。

 

  (コースタイム)  登山道(1:30)風穴  

  

 八丁沢(金山沢・左俣)

  風穴から落石に気を付けながら、樹林帯の窪んだ所を下りて行く。

 20分程で傾斜の緩く開けた八丁沢の本流と合流。ここで水が湧き出していた。

 こちらの沢もやはりヌメヌメしている。時々クライムダウンしながら下りる。

 F2までは問題なく下れる。

  F2は下れないので、左岸の木から30mロープで懸垂で下りる。空中懸垂っぽくなる。

 その下の滝は、右岸から下りる。

  F1は、30mロープでは一度に届かないので、途中の倒木を使って懸垂2回で下りようとしたが

 倒木は動いてしまうので懸垂はやめて、左のちょっとしたナメを横切りトラバース気味に下りる。

 2回ほど補助ロープを使って沢に下りる。

  この下のナメ滝群は問題なく下りられ、間もなく落合橋が見える。

 落合橋の脇から簡単に林道に出られる。

  短い沢だったけど、沢を2本続けたので面白かった。

 

  (コースタイム)  風穴(0:20)本流(1:25)落合橋

登っているのでありません。クライムダウン

 

 

F2:左岸を懸垂で下りる

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