葛根田川山行(沢登り)
2006.8.4〜5 田中、akisan(記)
8月3日(木) 晴れ
9:00 甲府発
10:30 高円寺駅 田中君を拾う。
12:00 外環 → 東北道
16:30 一関温泉 17:30
18:30 盛岡(夕食 ぴょんぴょん舎)
20:00 滝之上温泉(駐車場泊)
高速で盛岡に近づくと左手に岩手山がぼんやり見えてくる。ホッとする風景だ。
岩手の雰囲気が好きで、ここ数年よく来るようになった。
盛岡へきたらやはり冷麺。今回は、高速IC近く、人気のぴょんぴょん舎へ行った。
やはり本場はうまい。が、個人的には、冷麺も駅前の盛楼閣の方が、コシがあって好みかも。
滝の上温泉はICからも近い。駐車場は広く、トイレもあり便利だ。
8月4日(金) 晴れ
5:30 駐車場発
6:10 入渓地点
7:30 大石沢出会着 8:00発
10:15 滝の又沢出会着 11:30発
11:40 北の又沢左又出会
14:15 登山道着
14:30 八瀬森山荘着(泊)
オブジェのような地熱発電所の配管や機械類に見とれながら、ゲートを二つ過ぎ、
草に覆われた林道を5分ほど行ったところで川へ下る。
深い森の中をさらさらと心地良い流れが続き、二人で交代に「いいな〜」とため息をつきながらしばらく歩く。
みどり濃い淵にはイワナがのんびり泳いでいる。
景色にみとれながら歩いているうちにお函に到着。お函は、深くえぐられた淵が印象的な所。
水量も少なく通過に特に問題はない。
先日の豪雨のせいだろうか、お函出口付近で左岸から土砂と倒木が押し出している。
これがなければ最高の撮影ポイントだと思うのだが。お函から上は、またきれいな景色の中をのんびり歩く。
葛根田大滝は、左岸の踏み後をたどり簡単に超える。
ここから50分ほどの河原歩きが続き、飽きてきた頃、滝の叉出会いに到着。大休止。ソーメンタイム。
滝の叉へ釣りに入った田中くんが10分くらいでイワナ3匹ゲット。入れ食いだそうだ。
北の叉を少し入ったところで、滝となって入る左俣へ。
いきなり急になるが、15分ほどで熊笹の間の穏やか流れになる。熊が歩き回るにはおあつらえ向きのところだ。
流れが少し傾斜を増してきたところで、田中くんが倒木で足を滑らし、ひざをはずした?
以前バットレスでも、同じことがあり、そのときは簡単に入ったようだったので、特に驚かなかったが、
最近は入らなくて、と言っている。あと滝が二つあるはずなのだが。
不安になりながら、ひねったり冷やしたりしているうちになんとかはまったようで一安心。
少し休憩し、再び穏やかな沢をひざがはずれないように慎重に歩く。
20m滝はバンドを右上できそうだが、上が悪そうなので、左の小ルンゼを入り、
少し登ったところで、さらに左の急な樹林帯に入り、滝上へ。
次の10m滝は、水流右を登るが上部の草つきがいやらしい。
上部の二俣を左に入り、後は大きめの水流を選んでいく。水流が無くなり5分ほどの藪こぎで登山道に出る。
さらに登山道を5分ほどで八瀬森湿原へ。
静かな湿原のはずれにある小屋は、清潔でフトン、毛布もありとても居心地がいい。
その夜は乳頭温泉から単独縦走してきた男性が泊まっただけで、3人で広々使う。
フトンで熟睡のはずだったが、ネズミが毛布の上を飛び回ったり、ゴミをつついたり、コッヘルをころがしたりと
賑やかに飛び回っていたので、なかなか寝付けず。
8月5日(土) 晴れ
6:00 山荘発
7:10 1283m標識
7:40 大白森湿原 8:00
8:30 秋取沢左沢
9:40 秋鳥沢合流
11:00 林道コンクリート橋着 11:40発
12:40 駐車場着
13:15 玄武洞温泉着 14:00発
14:30 ピョンピョン舎(昼食) 15:15発
15:30 盛岡IC → 秋田道
18:00 象潟温泉
22:00 新潟(夕食) 23:00 新潟発
27:00 甲府着
帰りは秋取沢下降とする。
縦走路を大深山方面へ向い1時間ほどで、1283m標識のある湿原へ。
湿原のはずれから、秋取沢目指し、密生する根曲がりの中へ突入。
(これが失敗。秋取沢へは、もう少し縦走路を歩いてから下るのが正解だ。)
20分ほどこぎ疲れたところで、草原に飛び出す。と、目の前に大きな湿原が。
最初はどこにいるのか良く分からなかったが、周囲を見ているうちに葛根田大白森湿原と判明。
あの湿原の左を下っているつもりだったが。なぜか湿原の右にいる。
ちょっとがっかりしたが、湿原を横切ってはずれを下れば秋取沢へ行くので、
足跡もない湿原をそっと歩かせてもらう。なんとも静かできれいな湿原だ。思わぬ拾い物だった。
またまた藪へ突入。隙間がありそうなところを選びながら下る。
突然田中君が大声を出す。熊の新しい糞があったそうな。隙間は熊の通り道か。
こんな身動きが出来ない薮で熊には会いたくない。しばらく二人で声を出しながら歩く。
湿原から15分ほど下ると沢形が現われ、水流となってからしばらく歩きづらい石の上を辛抱して歩く。
少し広い沢に合流しすぐ8m滝に出会う。秋取沢左沢とわかり一安心。
この滝と15m滝を懸垂し、他の小滝は楽しみながら下る。なかなか面白い沢だ。
秋取沢本流に合流。合流地点付近は本流の河床が硫黄分のせいで赤く光っており、不思議な雰囲気のところ。
秋取沢も明るく楽しい。ただし硫黄のせいか水は少し濁っており魚影はない。
合流点から1時間ほどで林道の橋に到着。橋の上で男性2名が昼寝をしていた。
焼酎の小瓶がころがり気持ち良さそう。話を聞くと東京からこの山域に20年以上通い詰めているそうな。
白神よりこの周辺の方が好きだとのこと。
林道を40分ほどで、昨日の葛根田川入渓点へ。暖まったアスファルトと蒸気の配管に蒸されながら駐車場へ。
玄武洞温泉で汗を流し、またまたピョンピョン舎の冷麺、焼肉を食べ。帰途へ。
帰りは東北道、秋田道経由、象潟の温泉で日本海に沈む夕日を眺め、
新潟で夜食、居眠り運転をしながら長野道経由で甲府へ。
意外と短い沢だったが、なんとも気持ちの安らぐところだ。また行きたいなということになった。
今度は、大石沢や滝の俣沢の合流あたりに泊まりのんびりしたい。他の沢も面白そうだ。