笛吹川 鶏冠谷・右俣(沢登り)

                    

 

                    200..23  岩間 田中 暁   みー(記)

 

                    200..3   岩間 みー(記)

 

 

 2008.8.23(土) 曇り 時々 雨

 

こんなに荒れているところもあった

それでもやっぱり綺麗なナメ

 

今日は、豆焼沢に行く予定で石和役場に朝5時に集合。

雲は立ち込めているものの、お昼近くまでは天気は持つだろうと出発。雁坂トンネルを越えると、そこは霧で真っ白だった。

豆焼沢をやめてナメの多い鶏冠谷右俣に転戦する事にして、またまた雁坂トンネルを通り、西沢渓谷の駐車場に戻った。

 

 今日は空いている駐車場に車を停めて、東沢に向かう。吊橋を渡って東沢に下りて身支度を整えて鶏冠谷に入る。

 鶏冠谷には何度もきているが、倒木が多く荒れていたのは初めてであった。春のドカ雪でたくさんの木が倒れてしまった。

  釜とナメ小滝が3つ続くビューポインと過ぎると「逆くの字」の滝。

 以前は残置ハーケンが何本もあった水流沿いは出だしに1本と右上の壁に残っているのみであった。

 豆焼沢に行く予定でお助けロープしか持ってこなかったので、25mのロープで田中君がリード。

 続く岩間は、気持ちフィックスにしただけの状態で登る。

 3人目の暁に、もう一本のお助けロープをバックロープで引いてもらうが、ロープが短いので途中まで登る。

 この先の小滝は、特に問題なく越えていくと二俣となる。

  二俣に入ってすぐの滝は、左俣を少し登って巻道に入る。

 3番目を歩いていた岩間が「痛い」と言うと田中君も暁も「痛い痛い」と言い出した。ジバチの巣を踏んでしまったらしい。

 最後尾の田中君の話しによると「地面から黒い塊が沸きあがってきた。百匹はいた」と言う。

 巻き終わって沢に下りた所で、刺されたところを水で洗った。(ハチの毒は水溶性とテレビで言っていた)

 先頭を歩いていた私は刺されなかったが、他の3人は6箇所以上刺されてしまった。 

気を取り直して先を行く。右俣に入っても倒木は多かった。

 前回の記録を見ると30m大滝手前の滝を懸垂で下りたとあったが、今回は一度も懸垂はしないで30m大滝まできた。

 たぶん斜面が少し崩れたか、倒木を使って小滝を越えてしまったからだろう。

  30m大滝は、左に残置シュリンゲがあったが傾斜が緩い水流の右から登った。

 上部が悪そうなのでロープを出して私がリードする。直径2ミリの潅木を束ねたランニングを2つとって上がるとノッペリしていた。

 前回来た時はこんなに悪くなかったような?もう少し右が草で覆われていなかったので、そこを登ったのか? 

  その上もナメがずっと続くが、やっぱり倒木がある。

 やがて二俣となり、その先に本流の左俣には大滝。右俣に入り登山道に向かう。

 右俣に入ってすぐの二俣を左に入り、小滝の手前から鹿道を使って右上に向かって進む。

 途中でシャクナゲが見えてきたので、シャクナゲの藪に入らないように登っていくと、シャクナゲが突然なくなった。

 そこから右にトラバースして登山道にでた。

  登山道に出てから雨が降り出したが、木に覆われていたので雨に濡れる事はなく下山できた。

 雨に降られなくてよかったけれど、ハチに刺されて大変な山行になってしまいました。

  チタケを採って家に帰ってチタケで出汁をとり、そーめんを食べた。美味しいが絶品ではない。

 私の作り方がいけないのか?それとも栃木県人しか美味しいと思わないのか?

 山梨ではチタケは採る人がいないので簡単に採れるキノコなので、もう一度チャレンジしてみよう。

 

 <コースタイム>

   駐車場(7:01)−(7:30)入渓−二俣(8:40)−(11:00)大滝前二俣−(11:38)登山道−(13:53)駐車場

 

 

 

 

 2006.9.3(日)

 

下流部:小滝が続く

 

上流部:段々のナメ滝

 

   朝6時に起きて西沢渓谷に向かう。

  家を出て間もなく、国道20号を走っていると後ろからクラクションを鳴らされた。

  なんと雪稜クラブに復帰した辻君だ!サイドカーレースにも復帰し、今日はレースに出場するそうだ。

  山に行ける時はいつでも連絡をくれ!待っているよ!

  こんな所で会うなんて、やっぱり縁があるんだね〜

  

   今日は晴天。涼しくはなってきたとはいえ、まだまだ夏らしい沢登りだ。

  西沢渓谷の駐車場に車を止め東沢のつり橋を渡り、河原に下りて身支度をする。

   相変わらず暗い鶏冠谷出合である。今年は、雨は少なく水量は少ない。

  12m魚止めの滝を右から巻いて行くと、だんだん沢は明るくなりナメも出てくる。

   ナメ滝はほとんどが直登でき、気持ち良く登って行くと「逆くの字」の滝だ。

  今年になって沢で初めてロープを出し、岩間がリードして行く。

  屈曲した滝の下側は、水流の右に残置ピトンが2本。屈曲した上側は、妙に高い所にピトンがある。

  今回は30mロープだったので支点になる大きな石まで届かず、スラビーな裾の上まであがる。

  以前、鶏冠左俣に来た時は、増水していてスラビーな裾も登れず、左の樹林から巻いた。

  左からの巻きは問題ない。随分時間が掛かってしまい先を急ぐ。

 

   二俣は日があたり暖かく、少し休憩する。

  ここで25m滝を大高巻きする。左俣を少しだけ上がり、右の尾根についた踏後をたどる。

  大高巻の下りは、下部に残置のロープがセットしてあった。

  その後も沢はゴルジュっぽくなっていて、本当にナメはあるのだろうか?と疑わずにはいられない。

   30m滝手前の4mくらいの滝を、左から巻いて懸垂で降りる。

  30m滝は水流の右を登り、落口はお助けロープを出してもらった。

  この滝を過ぎると沢は開けてナメが続く。「ナメが続くと言ってもこれだけしょ?」との期待に反し

  ナメや小滝は一向に終わらない。小滝も直登でき面白いし、花崗岩の白いナメはきれいだ。

  左俣には鶏冠山に行けると云う点があるが、沢自体は右俣の方が面白くてきれいだ。

  ナメの中の小滝をいくつも越えると右から少し大きめの枝沢が入り、その先に40m大滝で遡行を終了。

 

  私達は、右の枝沢からを登る。すぐに枝沢は2つに分かれるが、水量が多い登りやすい左を行く。

  間もなく枝沢はまた分かれるが、ここで水を汲んで右に上がり、鹿道を使って戸渡尾根を目指す。

  鹿道は立派で針葉樹の中を、全く藪漕ぎなして登山道に出た。

  トポにはシャクナゲの藪漕ぎと書いてあったが、急坂でもなく、登りやすいツメだった。

   登山道で靴を履き替えていると、かわいい小犬のパピヨンを連れた男性が降りてきた。

  鶏冠尾根を登ってきたそうだ。鶏冠尾根の肝心な所は、パピちゃんを袋に詰めてザックに入れるんだって。

  パピちゃんは身軽で、すごい勢いで下っていく。人間はとてもついていけない。

   下り初めて間もなく、気が付いたら周りは背丈ほどのシャクナゲだらけになっていた。

  こんな密生したシャクナゲを漕がなくて良かった。

  私達は、少し枝沢を登ったために、シャクナゲ畑の上に出たので藪漕ぎを免れた。

  長い徳ちゃん新道を下り西沢渓谷の駐車場に戻る。

 

   駐車場を出ようとしたら、今度は「酒井さん」と「高木さん」がいるではありませんか!

  「西のナメ沢」に行ってきたそうだ。それはそうと記録を書いて下さいね。

  まったく今日は人に会う日だ!もう一人誰かに会うかも?と言っていたら

  帰りに寄った「かっぱ寿司」で御坂山岳会の金さんに会った。

  

  

   西沢渓谷駐車場(0:45)鶏冠谷出合(1:55)二俣(2:00)40m大滝(0:40)登山道

   (2:20)西沢渓谷駐車場

 

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