多摩川 水根沢 (沢登り)
2008.6 岩間 みー(記)
やっと梅雨が開け、今週は東北の沢・白山・富山の山など様々な所へ行っている。
5日は小川山にマルチピッチに行く予定だったが、安川さんの都合も悪くなり
甲府の予想気温が37度と聞いて一気にテンションは下がり、涼しい一ノ瀬キャンプ場に変更。
一ノ瀬キャンプ場は奥多摩の笠取山の麓にあり一応塩山である。
あまり知られていないキャンプ場なので空いている。今どき珍しく焚火OK。標高1200mで涼しい。
キャンプ場には沢が横切っていて、沢べりにテントを張ると半袖では肌寒いくらいだ。
トイレが水洗でなく、シャワー等の設備は全くないが、山屋には問題ないだろう。
料金 一人 ¥1,000 車 一台 ¥500
さて6日 のんびり起きて水根沢に水浴びに向かうが、ロープを忘れた事に気が付く
とりあえず、タープの張り綱でもあれば違うだろうと布の張り綱を持って行く。
水根のバス停脇の駐車場脇でツアーらしき13人パーティーがいたので、30分程出発を遅らせた。
キャンプ場先の作業所のような所から沢に降りる。入渓時に2人組がいた。
沢の水は土砂で濁っていて汚く足元が見えない。数年前の土砂崩れがまだ残っている。
入渓して間もなく13人パーティーに追いついてしまう。
ガイドと云えども13人は大変そうだ。至れり尽くせりで遡行させてもらうだから、ツアー料は高くても仕方ない。
以前は泳いで取り付いた滝は、土砂で埋まり足はつき泳ぐ事はない。
それでも一昨年行った逆川よりマシ。ここは殆ど土砂に埋まり、ガレが続く悲惨な沢であった。
以前の渓相が想像できない。妙な所に残置シュリンゲがある。
13人パーティーを追い越し、10分程でまた2パーティーがいてロープを出している。
待っているのもなんだから横から行かせてもらう。
トヨ状5m滝も土砂で埋まり、水は胸くらいまでで簡単に取り付ける。
左にワサビ小屋があって沢が流れ込んでいる。この沢が土砂の元でここを過ぎると水はきれいだ。
しかし残念ながら、ここから上は泳ぐ淵はない。
しばらく行くと淵の中を泳いでる生物がいる。うわさで聞いていた水ネズミであった。
その後も快適に越えて行くと半円ノ滝だ。岩間が突っ張りながら水流をまたいで登って行く。
私は途中まで行くが「水中メガネ」を岩間が持ったまま登ってしまった事に気が付く。
もし落ちたらコンタクトは流されてしまうのでためらってしまう。
岩間が2mm程のタープの張綱を上から出してくれた。これも気の持ちようで半円ノ滝を越える。
コンタクトの人は泳ぐ沢の時はどうしているのだろう。やっぱり水中メガネしかない?
遡行はちょうど一時間で、杉林の作業道を登り登山道に出て戻る。
終了点でも2組と会い、ホント凄い人が来る沢である。