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名取川 二口沢小松原沢 (沢登り) 2006.24〜25 岩間 田中 みー(記) |
関東地方の天気予報はあまり良くないので、梅雨の影響が少ない東北・仙台に予定変更する。
23日金曜日の夜に出発するが、山梨県人には都心の渋滞には耐えられないので
中央道を八王子まで行き、あきる野市から圏央道・関越・外環を経由して東北道に入る。
初めて通るが渋滞に全くあわなかった。
那須のSAの先、コンビニがある鏡石PAの植え込みにテントを張って仮眠する。
翌朝、二口に向かう。二口林道を走り入渓点手前となる糸滝対岸に車を止める。
(この林道は、道路工事のためここで通行止めになる。)
6月24日。晴れ時々曇り。
アプローチなしで、いきなり幅広のナメで驚かされる。これぞナメである。
すばらしい規模の大きなナメでナメの割れ目に竿を出したくなるが、
しばらくナメを楽しみ、すり鉢状の釜が3つ続くところから竿を出す。この釜もきれい。
最初の10mの滝は少し悪いが左から登る。
右から巻いてブナの木から下りたら形跡があり、ブナの木に残置シュリンゲがあった。
竿を出すがあたりがないので、いったん竿をしまう。
岩魚を諦めナメを歩いていると、頻繁に魚影が走るようになるので竿を出す。
塩焼きサイズ25cmくらいの岩魚がボコボコ釣れる。
続いて現われるスラブ状の滝は左から登る。私はシュリンゲを長く繋いでもらい登る。
その後も岩魚はたくさんいて、ゴルジュっぽいところで岩間が35cmの岩魚を釣る。
ここで「釣りはもういい」と小滝を超えて行くと正面にスノーブリッジが見えて来た。
「ここから雪渓か?」と焦るが、これは正面から入る支流で、左から入る本流には雪がなくよかった。
下流部と比べると規模は小さくなるが、ここからもしばらくナメ続く。
上から釣屋さんが2人降りてきた。「釣れた」とうれしそうに答えてくれた。
私達が釣った25cmの岩魚は、あの2人組の釣り残しだったのだろう・・・。なんと豊かな沢!
小松倉沢と出会う頃には、沢は随分細くなる。
小松倉沢を過ぎ出てくる6mの滝の、右岸から巻きは悪そうで、
空身だったら登れそうと、まず田中君と岩間が登ってザックをあげる。
私はお助けロープを出してもらい、ザックのまま登る。
3段15mの滝を越えると核心となる。
まず、15mの滝は左から巻くが、斜面は粘土のような土でツルツル滑り、巻きは悪い。
岩間と私はピンソールをつけ、潅木をつかみながらトラバースするが、ピンソールのない田中君は辛い。
続く50mの銚子の滝は右から巻くが、トラバースとなるところは「おおばぎぼうし畑」で潅木がない。
田中君は滝の右側を登ってきた。
銚子の滝を越えたとたん、ゴルジュとなる。
最初は腰まで浸かって小滝にとりつくが、後の淵は微妙なトラバースで濡れないように進む。
盛夏だったら、どんどん水に入っていけば楽しいだろう。
岩間は一度も落ちずに通過,田中君は足を滑らせ胸まで水に浸かる。
私は、トラバースは何とかこなすが、最後の小滝で変にステミングをしてしまい、頭から水をかぶる。
ゴルジュを越えると突然ナメになり、明るいブナ林になる。
すぐに左岸に広いビバーク適地がある。中流部より上では唯一のビバーク適地だろう。
大岩魚の刺身や塩焼き・焼肉・山菜で晩御飯を満喫する。
6月25日。晴れのち小雨
今日もナメから始まる。笛吹川のナメラ沢くらいの小規模のナメがずっと続く。
二俣を左に入るがナメはまだ続く。その先の二俣でゴーロとなり水はなくなる。
ここで私達は左に入ってしまい、すぐにヤブとなってしまうが、右にルートをとっていたら
右に涸れ枝沢がありヤブから開放され、稜線を目指す。
この枝沢も消え、いよいよ根曲がりこぎは始まる。
途中で方向を見失うが、潅木に乗って見渡したら20mくらい先に標識が見えた。
ヤブに入ったら、逐次方向を確認しないといけなかった。
仙台神室に行く分岐点に出た。
折角だから、仙台神室山まで空身で行く事にした。急な下りと急な登りだ。
清水峠に向かうが急坂で滑りやすく、岩間と私はピンソールをつける。
スニーカーに履き替えたが、田中君は滑って辛そう。こんなに滑る土は珍しい。
しかも霧雨が降り始め余計滑る。
清水峠から二口峠は林道のほうが歩きやすそうだったので、ここから林道をテクテク下りて車に戻る。
磐司山荘(かけ流し)で汗を流し、日本海経由で山梨に帰る。 ¥600
コースタイム
糸滝前(4:20)ビバーク地(1:40)登山道(1:20)神室往復(3:20)糸滝前