日原川 鷹ノ巣谷 (沢登り)

 

                   2006.5.27〜28     岩間 みー(記)

 

 

   今年は5月の初めから週末の天気がずっと悪く、泊まりで沢に行っていない。

  今週末も天気が悪いので、小屋に泊まって行く事にした。

 

   5/27 小雨のち雨

   山梨から日原川は少し遠く3時間くらいはかかる。

  白妙のあたりで川の上を軌道が通っている。廃道と思っていたがトロッコが動いていた。

  東日原のバス停の少し手前の道沿いの駐車場に車を止める。

  駐車場とは書いてなかったが、他の登山者が止めていいと教えてくれた。

  水量が多いらしい沢で小雨も降っているので、ネオプレーンのタイツとカッパの上を着て出発する。

   

   少し上流に向かって歩いて行くと鷹ノ巣山登山口がある。登山道はいったん日原川まで下りる。

  橋を渡って立派な踏み後を少し行くと鷹ノ巣谷だ。入口は少し暗い感じがする。

  樹木が生茂って、雨があたらないので鷹ノ巣谷に入ってカッパを脱ぐ。

  地蔵の滝や小滝がいくつかあるがどれも高巻きする事なく越えていける。

  新しい靴に慣れず、一度シュリンゲを出してもらいそうになるが、なんとか越える。

   「く」の字の滝は、濡れたくなかったので右の岩を登り、その先でクライムダウンとなる。

  水に濡れるが滝の右から登った方が楽だろう。

  「く」の字の滝の上に3つ続く小滝があってきれいだ。

  靴にもだんだん慣れてきて、その後現われる小滝も問題なく越えていけるので楽しい。

 

   やがて20mの大滝が現われる。

  遠目でみると悪そうな滝で、左岸のガレの踏み後をたどり高巻こうとしたが、

  近くに行くとホールドはいいので、そのまま登る事にした。

  ロープを出す場合は、トップの確保用にリングボルトが打ってあり、残置ピトンもある。

   大滝を越え、少し行くとワサビ田跡が出てきて、水ノ戸沢と出合う。

  雨も強くなり、雨避けになっていた樹木も減ってきたのでカッパを再度着る事にする。

  ここまで何度かシャワークライムとなる。シャツは濡れているが、ネオプレーンのタイツで良かった。

 

   その先の金左小屋窪に入ると、ワサビ田跡が続き「軽快な小滝はここまでか?」と思ったが

  トイ状になった3つ続く小滝が現われる。ここもシャワークライムとなる。

  しばらく行き、標高1150m位で急に水がなくなる。(ここから600mも登るの?)

   楽しい沢は終わり、ガレを歩いていくと二俣があった。

  どっちに行こうか迷い右俣を行くが、向かっている方向がおかしいかも?と一旦、二俣まで戻る。

  もう一度、地図と磁石で確認し、いずれにせよ藪漕ぎすれば稜線に出られるので右俣に行く。

  ここで30分以上過ぎただろう。

   しばらくガレを歩き、右の尾根に上がると立派な鹿道があった。

  鹿道を拾いながら歩くと、やがて笹の鹿トンネルとなるが、石尾根縦走路までは長い。

  やっと縦走路に出て、鷹ノ巣山を越えて鷹ノ巣避難小屋に行く。

   この沢は、人気の沢と云うのがよくわかる。夏の暑い日に水線通しに行ったら楽しいだろう。

  ただし、水が無くなってから登山道までの暑さもすごいだろう。

 

   小屋はきれいで、誰も住んでいなくて良かった。(奥多摩の避難小屋はホームレスが住んでる事がある)

  窓を開けるとすぐそばに鹿が2頭いた。警戒も逃げる様子もなく、こっちを見たり葉っぱを食べていた。

 

  

   28日 小雨のち曇り

   今日は下るだけなので、ゆっくり7時に起きると雷雨で気が重かったが

  出発する8時半頃に雨は急に小降りとなり、間もなく雨はやんだ。

  山菜を採りながら、稲村岩尾根を下り日原に戻る。この尾根は急な尾根だ。

   帰りに奥多摩湖半の鶴ノ湯温泉に入る。

  短いトンネルを過ぎたすぐの温泉で、塩素消毒もわずかで公共の湯の塩素風呂よりずっといい。

  お湯はぬるぬるしたお湯で、女湯の洗い場は3つのみ。 ¥750

 

 

東日原(0:20)鷹ノ巣沢出合(1:50)水ノ戸沢出合(0:40)源頭(2:40)鷹ノ巣山(0:20)小屋

 

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