丹波川流域 小袖川 (沢登り)
2005.7.30〜31 岩間 みー(記)
クライミングは雨に濡れてしまうと登れないが、沢は少々の雨でも行ける。
小袖林道を入り道路が広くなったところに車を止め、ヘアピンカーブのあたりから小袖川に降りる。
増水を心配していたが大丈夫だ。カッパを着て出発する。
歩きだしてしばらくして大滝が現れ左から登る。
少しして取水パイプらしきものがあったが、ガイドブックと比べると随分早くに現れた。
おかしいなー。と思い歩いて行くと一抱えもあるほど太く白いパイプが出てきた。
これが結構長く続き、突然堰堤が出てきた時と同じようにがっかりしてしまう。
その先に鍾乳洞があるが、今は立入り禁止で柵があり中には入れず、これもがっかりだった。
しばらくしてワサビ田跡が現れ、根っこを採るとかわいそうなのでワサビの茎と葉だけ頂く。
その後も度々ワサビ田が現れる。
これが大岩かと思ってしまう岩が2・3あるが、本当に大きな岩が現れ間違えないと確信する。
その後すぐに炭焼き跡の台地が出てきてテン場にする。
翌朝、今日は曇りで雨は降っていない。
ワサビ田が続く。沢を歩いているというよりワサビ田の石垣を歩いているようだ。
水はだいぶ上まであり、ガレた急斜面になる。
最後は30分くらいの藪漕ぎだが、奥多摩・奥秩父には見られない密生した藪だ。
つつじ(たぶん)の小枝がまとわりつき、しかも天気の回復で蒸してきて、服は汗と泥で汚れてくる。
やぶを抜けたら登山道だ。登山道を降り途中から小袖林道に入り車に戻る。
この沢は、ワサビ作りが盛んだったようで延々とワサビ田跡の脇を歩く沢だった。
この沢は遡行するには人間が手を加えすぎた沢であまりオススメではない。
この夏惣角沢を上り、御前山避難小屋で一泊して涼しい夜を過ごそうとしたのですが、
なんと避難小屋に住んでいる人?がいました。
新聞の上に布団を引いて、ステテコをはいてくつろいでいました。玄関には革靴のようなよれた靴があり
靴下が何足か干してあり、紙の手提げが数個とりんごやバナナが房で置いてある。
どうみても登山客ではなく、住んでいるとしか思えません。
一杯水避難小屋の強盗事件があったので怖くて下山したりと、今年は奥多摩の沢に恵まれません。