沢上谷 −そうれ谷− (沢登り)

 

2004.7.4    岩間 田中 高本 みー 

               2005.6.26   岩間 太田 三入(STEP)  みー(記)

  

 

「沢に行ってみたい。」と言われると、だいたいソウレ谷を選ぶのが

「本当にいいのだろうか?」と心配になってしまう。

それほど、きれいで特異な沢なのだ。

舗装したようなナメが最後まで続き、滝はきれいで、高巻き良し、藪こぎなし、アプローチ・つめ無し。

標高差も200m足らずで体力もいらない。道路を歩いて入渓点に戻れる。

こんな沢は滅多いにないので、次に行った沢でがっかりするのでは?と心配してしまう。

簡単で短いのに、それを全く物足りなさを感じさせない美しい沢である。

田中君は沢デビューが雨の中の増水した易老沢(光岳)だったので、どこに行っても「いいね〜」と言う。

 

 

朝早く山梨を出るのは辛いので、前日の夜に出発し林道終点(入渓点)にテントを張って寝る。

  朝8:30に出発するが、ここの沢の水は全く冷たくない。

  まず1つ目の滝との分岐があり立派な踏跡から左俣に入り、三条の滝を見に行く。

  ここの支流も勿論ナメである。

昨年に比べ水量が少なく2条の滝になっていたが、スラブをゆっくり流れる美しい滝だ。

  一休みして戻るが、沢デビューのメンバーがいるのでフィックスを張って下る。

   

本流の戻り、しばらくすると2つ目の滝との分岐でまた左俣に入る。

  「これは絶対に根曲がりだ」と私は言うが岩間は信じないので、証拠の筍を探すが見つからない。

  ここの支流はナメの上に石がごろごろある感じで、滝は力強く落ちている。

  本流に戻るのは全く問題ない。

   

本流を歩いて行くと、3つ目の大きな滝の前にでる。

  シルクの布がサラサラと落ちてくるような本当に美しい滝で、いつまで見ていても飽きない。

  勿論この滝は直登できないので右から巻き道に入り、少し登ると昔の石垣を積んだ作業道にでる。

  作業道を進んで行き、滝を巻いて赤テープがある所から沢に木をつたって降りるが踏跡はいい。

  下部がスラブだったので、沢デビューのメンバーは最後だけ懸垂で降りる。

    

滝の上もナメだ。滝上のナメの方がきれいだと思う。

  ナメはずっと続き二俣となり、本流の右俣にはスラブの滝がある。

  ここでついに筍を発見し、みんなが一休みしている間、嬉々として藪に入って筍を探す。

  残念ながらシーズン遅くあまり採れなかった。

  スラブ滝にはフィックが張ってあるのでそれを頼りに登る。

その後もナメはずっと続き沢はぐっと細くなり、終了点の橋に着くがまだナメで、

その先もずっとナメのようだ。

 

終了点あたりは、一面にワラビが生えているのでワラビや山ウドを収穫しながら

車道をテクテク歩き入渓点に戻る。

車道の途中からは、今日見た3つの滝すべてが見えるが、

やはり近くで見たほうが何十倍も美しい。

 

 半日工程で行ける沢なので、のんびり遊びながら行った方がいい。

ゆっくり遊んで山菜採っても6時間かからない。

 

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