東沢 ホラの貝 (沢登り) 

2004.8.21 岩間 みー(記)

 

   岩間が以前からおもしろかったというので一度どんなものか行って見たかった。

  昨年は増水でホラの貝を通過できず引き返した。

 

   西沢渓谷を出発し東沢を渡ったところで沢に下り、秀山荘のネオプレーンに着替え、

  着替えをデポして出発する。駐車場に戻る時乾いたTシャツに着替えたかったからだ。

  東沢に入るパーティが3組いた。

 

   泳ぎが苦手な私は、子供用の腕浮き輪をつける。格好悪いけれど案外いい。

  昨年は登山道沿いに歩いたところも今年は沢沿いにいける。

   例の6mの滝にでる。昨年この滝壷に飛び込もうするがなかなか決心できず滝上にいると

  見覚えある人が何も持たずにやってきた。「ユースケくーん」と手を振ると

こちらに気付き軽く会釈をし、激流の中、岩に飛びつきクラックをスルスル登ってきて

石の上をぴょんぴょんと跳ねながら私達の方に来た。目が点になってしまった。

荷物は腰に下げたクライミングシューズのみでスニーカーをはいている。

彼がいうには、そのスニーカーには少しフリクションがあるらしい。

「今度一緒に沢に行きましょう」とか言っているので適当に相槌を打つ。

(佐藤裕介君と一緒に行ったら死んじゃうから行く訳ないよ。)

その日は東沢遡行のパーティが撤退する程の増水だった。さすがのユースケ君も抜けられなかった。

後日、仕事が終わってから行ったが、帰りには真っ暗になったと言っていたらしい。全く彼はすごい。

一年前を懐かしく思って滝を見上げるが私には登れないので右から巻く事にする。

 

10mの淵が出てきて2度程トライするが水流に勝てず右から巻く事にする。

東沢に入るができるだけ沢沿いに行くと言っていた2人組が先に行き後に続く。

トラバースが悪いのか下は切れこんでいる。一瞬ためらった後に、

壁に向かってワオキツネザルのように両手をあげて斜め左下に横ジャンプをして渡った。

続く一人もワオキツネザルジャンプで横跳びするので思い切り焦ってしまったが

普通にトラバースできてよかった。彼らと前後しながら先に進む。

 

 ホラの貝のゴルジュが出てきたところで彼らは登山道に入る。私達はここで一休み

ホラの貝のゴルジュは岩間に続き、泳ぎついたが私が岩に登れず戻る。

ロープを出してもらって引いてもらう。

 次の右壁トラバースはフリーで行こうと思いアブミは持って来なかった。

沢でクライミングシューズをはいた事がないので感触がわからず怖い。

  上の倒木に投げ縄でロープをかけて登ろうとするがうまく掛からず

  結局、クライミングシューズに履き替え岩間がリードする。

フォローで行くが怖くてシュリンゲを思いきりつかんしまった。

おまけに水に濡れたアナサジはベロベロ伸びてしまった。

   その後も何度か泳ぎがあるが、ロープを引いてもらい山ノ神に到着。自分のパワーの無さを痛感する。

 

   ひなたで休んだ後はお腹にビーチボールを入れウォータースライダーのように滝壷に飛びこみながら下る。

  下りは早く、6mの滝まですぐだった。去年飛び降りたから今年はもういい。巻いて降りる。

  

荷物をデポしたところに戻り気がつく。

Tシャツに着替えようとしたがザックも頭も濡れているのでTシャツが濡れてしまう。

ネオプレーンで駐車場まで帰る事になる。

 帰りに温泉に入る予定だったが、充分お風呂に入った気分だったのでそのまま帰った

   

              沢の記録に戻る