南アルプス 大井川東俣・荒川本谷下降 (沢登り)
2005.8.13〜16 岩間 田中 みー(記)
今年の夏は双六谷に行く予定で12日夕方山梨を出発し新穂高方面に向かう。
安房トンネルを越えるまでは、雨も降っていなく水量も普通だったが
トンネルを越えたらすごい雨だったので、双六川入口の屋根付きバス停で寝る。
朝起きて川を見にいったら、濁流がごうごうと流れている。
あきらめて、今から転戦できるところ考え、山梨に戻って大井川に岩魚を釣りに行くことにする。
地図をとりに家により転付峠まで行くが、相変わらず発電所手前までしか行けない。
この暑い中、転付峠を越え二軒小屋に向かうがもう少しの所で雨に降られる。
雨の中でタープを張るのは面倒なので、この先のトンネルの中で寝ることにした。
14日、先を急ぎ林道を延々と歩く。林道は広河原の手前まで続いている。
林道はそのまま上に行っているので、途中から枝沢に沿って本流に下りる。
この先はずっと広い川の河原歩きになり、暑いので時々水に入りながら先に進む。
時々岩魚が走るので、竿を出すが全く釣れない。
雪投沢出会の先で泊まる事にして、田中君と岩間は釣りに行くが全く釣れなかったが
少し先でテンカラの夫婦がいて、釣れて釣れて困ったと言っていた。
15日、テンカラの夫婦より先に出発する。田中君は、今日はテンカラだ。
うまく振れるところがないと水の中をガンガン歩いていく。テンカラ夫婦は今日は釣れないかも
ここは餌より毛鉤のほうがいいみたいだ、魚が出てくると言っているが釣れない。
その後も足元に釣り落としたりしていて、やっと一匹釣った。餌の岩間はあたりすらないようだった。
竿をしまって歩いている私の足元から何度も岩魚が逃げるのに、餌では釣れないのが不思議。
釣りはあきらめて進む事にする。その後も滝はなくゴーロを歩いていくだけである。
水はいつしかなくなり、間の岳のトラバース道を目指す。トラバース道はアップダウンがあった。
農鳥小屋には1時頃に着き、この先どうしようかと相談する。
結局、ここに泊まり明日、荒川本谷に下降する事にする。
最初、タープを張ろうとするが稜線の風ではタープでは無理で小屋に泊まる事にする。
感じのいい小屋で、布団一枚分の場所が割り当てられるが、その場で火を使っていいという。
農鳥にも間の岳にも行った事がない田中君に、「頂上行ってくれば」と人事のように言う。
翌日、荒川本谷を下るが、悪沢から下はずっとガレで水も白濁している。
登山大系には、テン場がある記載されているが流されたようだ。
昨日、テン場が心配だから下りたくないと言った岩間の正解だった。
下降で心配していた滝も全てガレで埋まっていた。
北沢と南沢の出合いまでの、作業道も流され川は蛇行している。
冬に間ノ岳に行く尾根に取り付く場合は、渡渉が必要になる。
4時間程で鷲住山下の発電所のバス停につく。
1時間ほどバスを待って奈良田に行き、田中君が一人で新倉までバスでいって
車を回収してきてくれた。
帰りに、西山に新しくできた早川村の村営温泉に行った。 500円
かけ流しだけど、シャワーも蛇口もない。流れてくる水をすくって使うが熱いお湯だ。
頭を洗っている子供が「おかあさんやめてー あついよー」と叫んでいた。