笛吹川 雷沢左俣〜倉掛山

 

2015年10月23日〜24日

参加者 岩間  みー(記録)

 

 

   

 

今年の初夏に黒猫山さんのFBに載っていた雷沢右俣にいった。右俣は素晴らしくナメが連続する綺麗な沢であった。

右俣がナメなら左俣もナメに違いないと、涼しくなったこの時期にキノコも期待して行く事にした。

地図を見る限りは日帰りできそうであったが、記録もなく様子もわからず、焚火納めもしたかったので泊まりで行く事にした。

 

10月23日(土)晴れ

三富役場に車を停めて、旅館:白龍閣脇に流れ込む雷沢に沿った道を歩く。

雷集落を通り過ぎ林道をひたすら歩く。

林道から見る沢は美しいナメが続くが、堰堤が連打されている。この急な林道を歩くのは2度目であるが、やっぱり嫌な林道だ。

橋を渡ったところで荒れた右岸の林道に入り歩いていくとトラックが放置されている。

トラックの前を通り過ぎて沢を横切り、更に林道を歩いていくとやっと入渓ポイントの二俣となる。

左俣もやはりナメが続く沢であるが河岸が比較的広い。なんとなく踏み跡があり、釣りのゴミが落ちていたので釣で人がはいるのか?

水も冷たくなった秋には、そんなに濡れずに歩けるいい沢だ。滝もなくナメが続くが、水が冷たいのでできるだけ水を避けて歩いていく。

ほとんどのキノコは終わっているが、エノキダケが出ているので、今日の晩御飯用に収穫しながら歩いていく。

スーパーのエノキと違って天然物はナメコみたいだ。

暫く続いたナメが終わると、平凡な沢になった。

1274mの二俣は左に入る。次の三俣の真ん中の沢の右岸に広い台地があり飯場跡があった。大量の一升瓶が落ちている。

周囲を見渡すと森の木は細いが自然林のようだ。二次林と思われる。ここまで木を伐りだしに来ていたのだろう。

この台地の端を今宵に泊まり場に決め、焚火を集めた後に昼寝をして気持ちいい。

遡行途中で採ったエノキ入りのミネストローネと焼肉をし、ゆっくりお酒を飲んで長い夜を過ごした。

 

<コースタイム>

 旧三富役場(9:04)−入渓点二俣(10:34)−1274m二俣(11:34)−三俣テン場(12:23

 

10月24日(日)晴れ

朝はやっぱり寒い。昨夜のミネストローネの残りにスパゲティーを入れて朝食を済ませて出発。

今日もエノキダケを収穫しながらの遡行だ。

三俣は右俣を入る。三俣から先は少し傾斜で出てきて、すぐに小滝があった。

寒くて濡れたくないので簡単に巻いた。ナメはもうないだろうと思っていたが、出発から15分程歩くと、またナメが続きナメ小滝や樋状小滝もある。

少し傾斜のあるナメは緩やかに蛇行しながら続き、落ち葉の積もった中を流れていてとても綺麗だ。

1550の三俣で突然傾斜がきつくなる。三俣は右に入るがすぐに水がなくなり、沢型もなくなった。

あとは方向を確認しながら登山道がある尾根を目指すと藪漕ぎもなく登山道に出た。

柳沢峠に出る方が下山は楽であるが、車の回収に困るので白沢峠経由で国道に下る。

登山道は滑りやすくフェルトソールで歩くには気を遣う。

倉掛山の登りで後ろを振り返ると、富士山は真正面に大きく見えた。

白沢峠にもトラックが放置されていて、荷台から大きな木が突き出していた。

白沢橋への登山道は所々荒れていて、急傾斜だ。今は歩く人も少ないのだろう。

この白沢も堰堤が連打されているが、ナメ基調の沢で大ナメ滝や連瀑帯があり、もし堰堤がなければ有名な沢になっていたに違いない。

広い林道になり取水口をすぎると、わずかで国道に出る。

西沢渓谷発、塩山駅行きのバスに乗って三富役場近くの笛吹の湯入口で下りて、車に戻り、白龍閣でお風呂に入って家に帰った。

 

 雷沢左俣は右俣のように大ナメ滝もない沢であったが、未知の沢に入るのは面白かった。

雷沢の下部は堰堤の連打が延々と続くので、沢登りに来る人は今までいなかったかもしれない。

アプローチは長いが秋のひと時にキノコを採りながらのんびり歩くにはいい沢だ。

 

<コースタイム>

 三俣テン場(8:00)−(8:47)1550m三俣―(9:5)登山道―倉掛山―(1:44)国道

 

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