和賀山 和賀川本流下降〜大鷲倉沢 日時 2015年9月20日〜9月22日 参加者 岩間 細田 戸島 みー(記録) |
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今年は8月終わりから天候不順で大雨の災害もあったが、シルバーウィークは天気が良かった。
秋田側からの林道は7月の大雨で寸断され通行できないため、岩手川から入る事となった。
9/12に渋滞を避けて、都内を横断し東北自動車道に乗った。
北上で回転ずしを食べて、錦秋湖道の駅に移動。国道が大雨で崩壊したため道の駅までで通行止めのため営業していないが、トイレは使えるし静かで快適だった。
夜の始めは小雨であったが、そのうち本降りになり、朝まで降り続いた。
6時頃から天気が回復してきたので出発しようとパッキングをしていたら、私がガス一式を忘れた事に気がついた。
この天気でガスなしではガスなしは不安だ。北上まで戻って9時OPENの店の前で待つ。店の前で待っていたら、9時前からお店を開けてくれた。
出発が随分遅くなってしまったが、高下登山口に向かう。
身支度を整えていると、戸島さんの今年買った沢タビのファスナー部分が壊れてしまい、応急処置をして出発。
9月20日(日)晴れ
沢に行くというと、「水量が多いから気を付けて」と何人かの地元の人に言われた。
雨上がりの蒸し暑い登山道を歩いていると、ムラサキアブラシメジモドキの群落を発見。ヌメリがあって美味しいキノコだ、もちろん収穫し佃煮にしよう。
ヌルヌルした登山道を歩き、水場を2つ過ぎて急下降で登山道を下ると和賀川となる。
私の忘れ物で出発が遅くなった事と入渓前に沢タビをしっかり補強する事になり、大鷲倉沢出合までは行けないので、今日はここで泊まる事にした。
本流を渡った広いところにタープを張った。釣人が一人泊まっていたが、釣れなかったらしい。
焚き木を集めて、宴会となった。
<晩御飯>
豚ロースの焚火焼き、おっちゃんが焚いた御飯のちらし寿司、肉と味噌を忘れたトン汁、ムラサキアブラシメジモドキの佃煮
<コースタイム>
高下登山口(11:08)−和賀川徒渉点(12:58)
9月21日(月)晴れ
朝、起きても水量は昨日とあまり変化はなかったようだった。
必要なものだけ持って軽量の荷物で日帰りで戻ってくるか、荷物を背負って大鷲倉沢の途中で泊まるか相談した結果、荷物を背負っていく事にした。
本流を下っていくと間もなく、深い淵をもった小滝になった。飛び込んでしまえばすぐに行けそうであったが、左からロープを出して高巻き懸垂で下りる。
本流を1/4くらい下った右岸に絶好のビバーク適地があったが、本流の途中で泊まれるのはここくらいだと思われる。
その後も2度ゴルジュが出てきて高巻きを強いられる。特に後半で出てくる巻きは、下を見ればまだゴルジュが続くので簡単に下りられず、ロープを出してトラバースとなり、1時間半以上高巻に費やした。
この区間では竿を出す人が少ないのか、魚影が濃く、徒渉しても悠々と泳いでいて逃げない。
ようやく大鷲倉沢の谷の切れ目が見えてくると、沢は広くなった。
緊張感が和らぎ快適に歩いていると、沢は一跨ぎのようになっている所に出た。
水流は激しく、幅も広く飛び越える勇気が出ない。ここで落ちたら激流を3段流された後に釜に落ちる事が簡単に想像できる。
釜を泳ぐしかないのか諦めかけたが、おっちゃんが空身で淵を飛び越えた。私は空身でも怖くて飛び越えられないよ〜
ザックピストンをした後に、ロープで勢いよく引っ張ってもらって淵を飛び越えた。本日一番のアクティビティーとなった。
大鷲倉沢の出合までで6時間もかかってしまった。水量ももう少し少なくて暖かければ飛び込んでしまえばかなり時間短縮になるのだが・・・
出合で一休みし、大鷲倉沢に入ると、すぐに小鷲倉沢になる。
沢はなかなか綺麗だ。岩床が白粉を吹いたように真っ白でゴルジュや小滝が続き綺麗な沢である。
岩間が滑って淵に落ちた時にメガネを落としてしまったが、なぜか戸島さんがメガネを2つ持っていたので、ピントは少し合わないが戸島さんのメガネを借りる事になった。
3mハング滝を越え、大きな岩穴を過ぎる。
途中で右岸にいいテン場があったが、もう少し先まで行こうという事になった。
その後はいくつか小滝を越え、テン場を探すがなかなか見つからない。
15m大滝のすぐ手前の左岸にデコボコであったが平らなところがあったので、草を引いてテントを張る。
テン場を整備していたら、ナラタケがでてきたので、これは今日のミネストローネに入れよう。
<晩御飯>
キャベツたっぷりミネストローネ、マッシュポテト、ウインナー焼き、チーズ
<コースタイム>
和賀川徒渉点(7:38)−(13:48)大鷲倉沢出合―(16:23)15m滝下テン場
9月21日(月)晴れ
朝起きると、水量が昨日よりだいぶ減っていた。
昨夜のミネストローネの残りにスパゲティーを入れて朝ご飯を済ませ出発。
今日は15m滝の巻きから一日が始まる。
3段の大滝は右から巻くが上がり過ぎてしまい、少し下りて小尾根を越えて、最後は懸垂で下りた。
ここを過ぎても滝はまだまだ続く。次の3段の滝はおっちゃんに上からロープを出してもらって登る。
CS滝は右の草付から登り懸垂で下りる。6m滝を左から巻き、続く8m滝をおっちゃんリードでハーケンを打って登ると沢はナメになる。
ナメは続き、紅葉を始めた稜線や岩壁が見渡せ、壮大な景色になる。
快適に歩いているとノッペリした滝が出てきて、上からロープを出してもらう。
今年は山梨で岩や沢での死亡事故が何件か発生し、自分も軽症であったが滝から落ちてしまい気弱になってしまい、すぐにロープを要求してしまう。
今回はおっちゃん大活躍で、悪いところは殆んどトップで行った。
それにしても壮大な景色だ。680m二俣は8m滝がかかった右俣に入る。ここも登れないので左から巻く。
沢はだんだん細くなり、やがて山肌に吸い込まれ沢筋もなくなってしまい、急なガレた斜面になる。
登りにくい斜面で右下に登山道+湿原が見えているので、登山道に出ようということになり、トラバースを始めた。
笹はだんだん背が高くなってきたが、さほどの苦もなく登山道に出た。
登山道を登って和賀山頂で記念撮影をして、登山道を下る。
和賀川を渡り、再度登り返した峠あたりで暗くなり、ヘッデンを付けて下った。
砂ゆっこの砂風呂には入れなかったが汗を流し、焼肉冷麺を食べて、泊まり場所を新たに探すのも大変なので、今日もまた錦秋湖道の駅に行って泊まる。
<コースタイム>
テン場(7:22)−(14:57)稜線―(15:08)和賀岳山頂―(18:38)登山口
翌日、日本海グルメロードを岩ガキ・村上の鮭イクラを食べて小布施の栗おこわを買って山梨まで帰ってきた。
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