小和瀬川中ノ又沢スズノマタ沢〜葛根田川中ノ岐沢下降〜

 

本流〜大石沢〜戸繁沢〜乳頭温泉

 

 

 

 

2015年8月6日〜8月8日

 

 

メンバー 岩間  みー(記)

 

           

 

 

8月5日の早朝に家を出て中央道〜関越道〜北関東を経由して東北道に乗る。

早朝ともあって関越道も空いていて順調の秋田自動車道に入って、角館で武家屋敷の観光と汗をかきながらきりたんぽを食べた。

夕方、玉川ダムの管理事務所がある展望台公園にカヤライズを張って寝る。

 

8月6日 晴れ

今、5時に起きてカヤライズを撤収し、中ノ又林道に向かう。

ダムを横切る男神橋を通過し新しそうな温泉施設を通り過ぎる。奥に発電所があるため発電所との分岐までは舗装路だ。その後のダートも道は良い。

中ノ又林道との分岐に車を停めると早起きのアブが数匹やってきた。

身支度を整え出発。中ノ又林道を歩いているとタマゴダケがあったので収穫。

林道を歩いていると、カブに乗った地元のおじさんがやってきた。林道の途中から沢に下りて釣ると言っていた。

タツノクチ沢が出合うあたりで林道が終わり登山道のようになる。

登山道に入るが沢に下りられそうもないため、林道終点まで戻って傾斜が緩いところから沢に下りると、そこはグリーンタフのナメだった。

しかも淵にはイワナが泳いでいる。イワナだイワナだと指を差していると、指の先に赤トンボが止まる。なんとも癒される。

 入渓直後からナメやナメ滝が続きとても綺麗で、瀬に出ていたイワナ達が淵ごとに逃げる。

うわさ通りにミニ桃洞沢が現れた。切れたトラロープが残っていた。一段上がるとその上がスラブでネマガリに巻かれたトラトープを使って登る。

その後もナメの間にミニナイアガラの滝や階段状の滝と不思議な形状の滝がいくつも現れる。

やがて小さな堰堤が現れ簡単に越える。

スズノマタ沢出合から10分少しの右岸にいいテン場があり泊まる事にした。

テン場を整備し焚き木を集めた後に釣りにいった。遡行中に何度も竿を出しても一向に釣れなかったが、涼しくなったせいか、テン場近くですぐ釣れた。

淵に餌を落とすとイワナが寄ってきて面白かった。

 今日は林道でとったタマゴダケとイワナのムニエルを作ったが、とても美味しかった。

 *晩御飯*ちらし寿司、焼肉、トン汁、タマゴダケとイワナのムニエル、イワナの塩焼き

<コースタイム>

 中ノ又林道入口(7:20)−(9:14)林道終点入渓―(11:44)堰堤―(14:20)スズノマタ沢上テン場

 

8月7日 曇り時々晴れ

今日も朝からナメが続く、相変わらず魚影は濃く、そんな大きくない淵なのに10匹くらいのイワナがいる淵もある。

簡単な小滝をいくつも越えていくと幅広ナメ大滝が現れた。

幅ナメ大滝の左から登るが、2段目の出だしがスラブになっている。上からトラロープがぶら下がっているが、途中で切れていて届かない。

岩間が登り、上からロープを出してもらい、出だしにシュリンゲを掛けてもらって登る。

沢はくの字に曲がるように綺麗なスラブ滝が何段も続いており、本流と思ってしまい引きずり込まれてしまった。

岩間がロープを引いて登り出したが、すぐに支流である事に気付いた。出合の本流側が狭くなっていて左に曲がっていたため見落としてしまった。

 その後もナメは延々と続く。こんなにナメが続く沢は初めてだ。

小さい二俣を左に、次の二俣を右に入り後は地図とコンパスを見ながら、大沢森と曲崎山のコルに出た。

登山道を大沢森に向かって少し歩き、1112mの小ピークを過ぎたコルが下りるが、標高差がなくてどこがコルなのか良く分からず、通り過ぎてしまった。

 少し戻って適当なところから葛根田川中ノ又沢に向かって下る。一度だけ懸垂をしたが、その後は問題なく下れるがゴーロが延々と続く。

延々とゴーロ。魚影は濃いが瀬に出ているため、下りながら釣ろうとすると、逃げられてしまって全く釣れない。

中ノ又沢は地図で見ると水線がほぼ直線的に書いてあるが、実際はヘアピンカーブの連続のような蛇行を繰り返している。

うんざりするゴーロの中でも、天然シイタケを見つけた時だけはうれしかった。

 小滝が出てきたので、もうすぐ葛根田の本流になるので竿を出したら釣れた。

大きいイワナをつり落としたので、ちょっと残念でしたが、しいたけも収穫できたので晩御飯が楽しみ。

本流との出合の右岸の高台に泊まる事にした。

晩御飯の支度をしていると、雨が少しだけ降ったがすぐに止んで良かった。

今日もブナの美しい林を見ながら、ボーっと夜を過ごした。

 *晩御飯*イワナとシイタケのムニエル、ミネストローネ、ウインナー焼き、フランスパンとチーズ

<コースタイム>

 テン場(6:57)−(8:06)幅広ナメ滝上―(8:54)二俣―(10:15)稜線―(15:15)葛根田本流出合

 

8月7日 曇り時々晴れ

 夜に少し雨が降ったようで、タープが濡れていた。

昨夜のミネストローネの残りにスパゲティーを入れて朝ご飯を済ませ出発。

葛根田は綺麗な癒しの沢だ。昨日も綺麗であったけど今日も綺麗。

大きな淵では20匹くらいのイワナが群れで回遊している。人が入っていない時はすごいな〜。

大石沢出合では釣屋さんが2人いて、朝ご飯を食べていた。大石沢出合をベースに釣りを楽しんでいたそうだ。

 私達は大石沢に入る。大石沢も大きな支流で水量も多く、ナメ基調の綺麗な沢だ。

大石沢から戸繁沢に出ると、幅20mくらいありそうなナメ滝が出てきた。左に張られたトラロープを使って登る。

この沢も稜線が近づいてくると蛇行をするようになり、沢がどっちの方向に向かっているのかわかりにくい。

ボコボコ滝先の950mの二俣を右に入ると、登れない10mの一条の滝が現れた。

少し手前の左岸に踏み跡があり、そこから問題なく巻ける。

その後も歩いていくと、ピンクテープが付けられた小さい枝沢があったので、そこから登ったらすぐに登山道に出た。

蒸し暑い登山道を乳頭温泉に向かって下った。

乳頭温泉まで下ったら田沢湖行きのバスが出たばかりあったので、タクシー会社に電話した。

バスで田沢湖駅まで行って、そこからタクシーで車を回収にいく料金と、タクシーにここまで迎えにきてもらってもそんなに料金が変わらないらしい。

 タクシーに迎えに来てもらって車を回収に行く。

玉川ダムを越えると車の外にアブがついて来るようなった。

タクシーは中ノ岐林道入口まで入ってくれた。タクシーを止めたらアブがタクシーに向かって攻撃をしてくる。

車にバシバシ音をたててぶつかって沢山のアブが攻撃してくる。エアコンを切って暫くしているとだんだんアブがいなくなった。

アブの攻撃がなくなったところで、急いで自分達の車に乗り移り、アブの林から逃げた。

 今日は乳頭温泉に泊まり、翌日日本海経由で帰った。

 

<コースタイム>

 テン場(7:05)−(7:42)大石沢出合―(8:02)戸繁沢出合―(9:39)金堀沢出合―(12:10)登山道―(13:35)乳頭温泉

  

          

 

 

 

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