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栗駒山 麝香熊沢 2013年10月12日〜13日 岩間 戸島 みー(記) |
金曜日の夜、仕事が終わってから、高速代節約のため佐久まで一般道を走り、上信越道〜北関東道〜東北道に入る。
那須高原S.Aで仮眠をとり、東北道を北上する。
仙台を過ぎると、台風から変わった温帯低気圧のせいで、まだ雨が残っていた。
古川I.Cで下り、お酒と牛タンを買って花山峠に向かう。
10月12日 雨 後 曇り
古川市街では、急激に天気が回復し、お店から出たら雨も止んで青空が見え始めていたが、上に向かうほど雨が強くなっていく。
湯浜温泉の駐車場で、出発するか止めるか迷ったあげく、前線が通過して明日は天気が回復するだろうと読んでカッパを着て出発する。
駐車場から湯浜温泉に向かう道を歩いて沢に下りると、あきらかに増水はしているものの、遡行に支障はない。
それでも水量が多いので右に左へと膝上の渡渉を繰り返しながら、ゴーロを歩いていく。
水量が多く、赤沢出合までも1時間半近く掛かってしまった。
本降りだった雨もだんだん弱くなり、そのうち雨は止み、ゴルジュとなった。
最初の釜があり、その上から釜を持った小滝が続く。
まず、右から釜へつって左に渡り、次の小滝を左壁から登って懸垂で降りる。
その次のナメ滝を左から簡単に登ると、深い釜を持った小滝があって、どうやって越えようか思案する。
水に浸かる事をためらって、左の草付をロープを出して登ろうとしていたら、戸島さんが「水の中にバンド状のところがあるから行ってみる。」という。
戸島さんがおへそまで浸かって簡単に渡ったので、私は胸下まで浸かって寒かった。
その先は、左岸に上がり、ゴルジュが終わったところで沢に下りる。
地図を見ると、この先は河原が狭そうなので、テン場を探しながら歩き、右岸にいいテン場を見つけて止まる事にした。
期待していたナメコはテン場に3粒だけあるだけで、他はナラタケ・クリタケ・ブナシメジ・ヒラタケを収穫。
夜の雨に備えて、テントの上にも焚火の上にもタープを張って準備完了。
雨が降り続いて濡れていた木も温かい焚火になり、温かい晩御飯の始まり。
晩御飯が終わる頃、再び雨が降り出した。
*今日の晩ごはん
とんかつ用ロース一人1枚、厚切り牛タン、鯖缶入りキノコみみ、ジャガバター、八幡いも(初めて八幡いもを焚火で焼いたけど美味しかった)
<コースタイム>
湯浜温泉駐車場(11;00)−(12:29)赤沢出合―テン場(14:08)
10月13日 曇り
夜は何度も、タープを打つ雨の音で何度も目を覚ました。
朝には雨が止んでいたけれど、水量は昨夜と変わらず、水はタンニン色に濁っていた。
焚火に火をつけて、朝食を済ませて出発。
ゴーロを暫く歩くと二俣となる。左俣はナメ滝が続いていて左俣に行きたくなるが、右俣を行く。
一瞬ナメが出てくるが、まだまだゴーロが続き、沢を間違えたのではないかと心配になるほどゴーロが続く。
やっとナメ滝が遠くに見えてナメが始まる。今度は、ナメとなったらずっとナメと小滝が続く。
今日は水量が多くて、小滝は豪快で水しぶきを浴びてしまうような小滝もあったけど快適。
ナメ区間は予想以上に長く続き、ナメは突然終わり、またゴーロとなった。
周囲の木がだんだん低くなってきて、少しずつ枝沢を分けていくが、水量は一向に衰えない。
沢は狭いが、またナメになった。
二俣を左に入ると草原のようになっていた。暫く歩くと三俣状になり、ここを左に入っていく。
水流に沿ってどんどん登っていき、水が流れている沢は東に向かっているので、水がなく北に向かう沢筋に入るとすぐに沢形がなくなった。
後はコンパスを見ながら北へ北へとネマガリをトラバースしながら漕いでいく。25分の藪漕ぎで登山道に出た。
登山道はヌルヌルで水が流れていて歩きにくかった。須川温泉分岐手前の小ピークに出ると、冬型になった気圧配置のせいの暴風で、横風に煽られて真っ直ぐ歩けない。
須川温泉との分岐になって暴風から開放されるが、相変わらず風が強く、体温が奪われるので、樹林帯まで休まず下りる事にした。
湿原の中に木道が続き、天気が良ければのんびりしたい所であるが、寒いのでどんどん歩く。
湯浜温泉に下る登山道は、高度をあまり下げずにダラダラ続き、とても長い。
佃煮用のナラタケを収穫しながら、長い登山道を歩いて湯浜温泉の駐車場まで戻った。
今週末な3連休、明日もう一日あるので、今日は鳴子温泉に素泊まり。
翌日は日本海経由で、村上でイクラ丼を食べて塩引鮭を買って、小布施の栗おこわを買っていたら、塩尻で渋滞に遭ってしまった。
<コースタイム>
テン場(7:19)−(8:40)最初の二俣―(10:50)奥の二俣―(12:16)登山道―(16:47)駐車場