黄 蓮 谷 右 俣 U

                                                    

 

<山行日>  2013、08、11〜13 (連日晴れ)

 

<メンバー> T中  H田  M本(記)                             

 

<コース>  日向山登山口〜日向林道〜尾白川〜

黄蓮谷右俣〜甲斐駒ヶ岳〜黒戸尾根〜

竹宇駒ケ岳神社

 

 

 

   連日猛暑の折、近くにあって遠かった黄蓮谷へ行くことが実現しました。

一日目が沢泊まり、二日目は甲斐駒ヶ岳へ登って七丈小屋泊まり、三日目は下山のみという予定でしたが、黄蓮谷は聞いていた以上に手強く、二日目も沢泊まりという結果になりました。

私は熱中症、T中さんは風邪?で体調不良によるハプニングもありましたが、三日間天候に恵まれ美しさと険しさを満喫することができました。

沢の様子は前記録(2008、08)等を参照していただくことにし、簡単な行動記録としています。

 

一日目                                                     

6:35  日向林道ゲート出発

竹宇神社側の駐車場に下山用の車を1台置き、日向山登山口の少し先のゲートまで車で行く。

先に車が1台あり、どうやら沢に来ているようだ。 林道歩き〜林道終点〜急斜面下降をして1時間半ほどで入渓地点に到着。

8:25   遡行開始

      憧れのエメラルドグリーンの中、女夫滝、ハシゴ滝、噴水滝などを越えていく。

      私は小さな釜で深さを誤り泳いでしまったが、どうせぬれるならプールのように大きな淵で泳げばよかったと後悔する。 

五合目下部で先行パーティーを追い越すが、その後の三日間会うことはなかった。 上に抜けたのか?

千丈の滝以降は美しさよりも険しさを感じてくる。 予想以上にロープを出す箇所が多く、T中さんが先に登り確保してもらうこと多数。

もういいだろうとロープをしまうが、すぐに出すというくり返し。坊主の滝ともなると藪漕ぎや懸垂下降も登場した。

17:15  ビバーク地点 BP      

      予定通り二俣先まで進むことができた。 よいテン場はなかったが、水がすぐ横で乾いた流木がゴロゴロしている便利な場所だ。

気温は最適で、熱帯夜を忘れ天の川を眺めながら酔いしれることができた。

私は涼しくなるにつれ体調がよくなったが、T中さんは芳しくない様子だ。 H田さんはずっと快調。

夜、テントの中は入口メッシュでもシュラフでは暑かった。

 

二日目

7:00  出発

今日もロープや藪漕ぎ多数の上、道がはっきりしていないため偵察が多く散々時間を要した。

ちょっとした小滝も滑って万年初心者の私には登れない。 何度もロープで助けてもらう。

奥千丈の滝は巻くのも容易ではなく、今日中に山頂に着けるのか?と疑問を感じはじめた。

14:50  雪渓地帯

やはり今日中に七丈小屋にたどり着くのは至難のため、烏帽子沢を過ぎての雪渓手前でビバークすることになった。

テン場もよく便利な場所だったが、雪渓近くはさすがに肌寒く、夜は寒くて焚き火を楽しむどころではなかった。

その分テントの中は今日のほうが快適温度である。T中さんの体調はあいかわらず芳しくない。

 

三日目

7:30  出発

      目覚めると私は体中の筋肉が痛かった。 また熱がでたかと心配したが、ただの筋肉痛だった。

出発の準備をしていると、4人組パーティーが現れ我々の横を通過した。様子を窺っていると、すぐ先で 「ビレー解除」 などの声が聞こえる。

今日も多難かと思っていた通り、我々もすぐロープのお世話になった。

      三段の滝を巻くにもほとんど藪漕ぎで、T中さんの体力を消耗させ体調を悪化させているようだ。

      先行したパーティーは三段の滝の上部から黒戸尾根に抜けたようだが、我々は更に藪の中を突き進んだ。

      そんなころ霧が出てきて心配されたが、しばらくすると消えてくれた。 

      ガレ場を抜け、尾根が見え、詰めになっても踏み跡が分かれ藪にぶち当たる。偵察の上り下りで更に疲れる。

      もうすぐお昼かと思うころ、ようやく摩利支天側下降点の道標にたどり着いた。

(前記録2008、08は鋸岳側の尾根に出ていたようだ)頂上はすぐそこ、やっと終わったという感じ。

      ビバーク地点から既に4時間もたっている・・・二日で山頂踏んで下る人と何が違うのか?

11:30  駒ヶ岳山頂

      当然ながら山頂は多くの登山者が楽しそうに寛いでいる。 我々は汗まみれで疲れていた。

天気もよく暑いほどの山頂だが、周囲の雲で展望がないのは甲斐駒初のT中さんには残念であった。 

長く険しい遡行だったが無事到着できて感激だ。 導いてくれたお二人に感謝します。

12:00  下山

これからが長い黒戸尾根の下山でまだまだ体力が必要だ。

朝の先行パーティーと七丈小屋で出会うが、皆元気でスイスイ下山していった。詰め方の違いか?十分体力を温存しているようだ。

一方、当方はいよいよT中さんの体調が悪く、歩くのが辛いようだ。電話連絡などあるため私とH田さんは先に下山するが、黒戸尾根は長くてとてもしんどかったに違いない。

18:00  駐車場到着

      まだ明るく、尾白川〜駐車場は若者や家族で賑わっている。 歩き終えた安堵感と賑やかさの中、我々は駐車場でT中さんを待った。

置いてあるのはT中さんの車でキーが来ないと車の回収にも行けないのだ。

   電話連絡はとれたが、体調すこぶる悪いようでなかなか下山してこない。

いつしか暗くなり、店が閉まり、人気がなくなり・・・暗闇にひとつのヘッデンが見えとき、21時を過ぎていた。            

 

お疲れさまでした (*^-^)//””

 

 

      

 

                一日目 BP                                 二日目 BP

 

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