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入川:股の沢 2013年7月12日〜14日 |
7月12日 晴れ
東北に行く予定であったが、例年の梅雨は異常だ。関東は早々に梅雨明けしてしまい、東北に梅雨前線が掛かり続けているので、
折角、金曜日に休みを取ったのだが、近場の入川水系にいく事にした。
甲府では連日38度越えで、おまけに湿気も高い。
昨年は川又から林道を歩いたが、蒸し暑いうえに薮蚊にさされ、柳小屋より先に行く気も起きなかったので、
今回は、十文字峠から柳小屋を目指す事にした。
梓山の駐車場は金曜日にも関わらず、数台の車が停まっていた。
登山道は広くて整備され、風も通って涼しくて快適。
十文字小屋を越えて、股の沢林道にはいると道は狭くなるが、朝も早いので涼しく、川又から入るより快適かと思われた。
登山道が股の沢右俣の上流部間際を通るあたりは、道が蛇行しているが目印がたくさんつけられているので迷う事はない。
標高もだんだん下がり、日は高くなると、異常な蒸し暑さになった。
やっぱり、この時期に柳小屋に入るのは、どっちから行っても辛い。
甲府は今日も38度越えだろう、登山道を歩く私は熱中症になってしまい、遅々として進まない。
やっと柳小屋に着いて、靴を脱いで水に浸かって、身体を冷やすと少し落ち着いた。
岩間が一人で薪を集めて、焚火の支度をしてから釣りに出掛けたあと、誰もいない小屋で一眠りしてから晩御飯の支度をしていると、
イワナを2匹釣って戻ってきた。
カレーと御殿場ベーコン、イワナのお刺身と塩焼きとアンマッチな組み合わせであったが、美味しい晩御飯であった。
<コースタイム>
梓山(9:00)−(11:01)十文字小屋―(15:35)柳小屋
7月13日 曇り
今日は曇りであるが蒸し暑い。
小屋の前から沢に入る。真ノ沢を分けても、まだまだ川幅は広い。
やがて第1ゴルジュとなる。第1・第2ゴルジュを右から巻く。
第3ゴルジュは左から小さく巻いて、積み重なった倒木を使って沢に下りる。続く3段の滝も左から巻く。
踏跡は比較的明確で迷う事はないが、上まで追いやられてから斜面の長いトラバースというパターンが続き、気持ちよくない。
魚影は見られるものの、のんびり竿を出しながら歩いてはいられない。
この沢は綺麗であるが、滝は小さくてもツルツルで、直登できる滝は少ない。
第4ゴルジュ手前の大きな釜を持った滝を右から巻いて過ぎると魚影が見られなくなり、
ここが魚止めかと思ったが、竿を出すとイワナは釣れた。
第4ゴルジュが過ぎると、沢は少し開け、いいテン場になりそうなところがいくつかあった。
袖窪沢の先で、またしても小さい滝が登れず、高巻き+斜面のトラバースになる。
10mの滝も右から巻いて、懸垂2回で沢に下りる。
二俣辺りは絶好のビバークポイントで、石垣が積まれ、炭焼き跡が残っている。大規模な炭焼き小屋があったと思われる。
こんな上流まで魚がいるのは、昔の人が移植放流をして食料にしていたのではないかと思われる。
焚火の支度をしてから、今日も岩間が晩御飯の調達に行く。ゆっくりコーヒーを飲みながら、晩御飯の仕度をしながら帰りを待つ。
イワナの蒲焼を2種類作り、今日も豪華な晩御飯を食べる。
<コースタイム>
柳小屋(8:30)−(14;58)二俣
7月14日 晴れ
暑くなる前に登山道を下りてしまいたい。
奥の二俣が近くになると、水が枯れてしまった。左を見ると、股の沢林道のピンクテープが見えたので登山道にあがる事にした。
登山道を歩いていると、沢に再び水流が現れているのが見え、あっちのほうが涼しかったかな?と思うが、
倒木がかなり多いので、実際は歩きづらいかもしれない。
だんだん暑くなる登山道を、十文字峠を越えて梓山に戻ると、駐車場は満車であった。
暑さに弱い私は、こんなに蒸し暑い中を縦走する人をすごいな〜と思った。
帰ろうと思ったら、車のバッテリーが上がってしまってエンジンが掛からなかった。
駐車場にいた登山者に車を繋いでもらって、エンジンが掛かってよかった。
<コースタイム>
二俣(7:30)−奥の二俣(8:47)―十文字小屋(11:02)林道―(12:30)梓山