姥滝沢

 

2012年9月22日

 

岩間、  みー(記)

 

 

 

 

 

 

福島の山岳会のホームページから姥滝沢を見つけ、以前から行こうと思っていたが、なかなか機会がなかった。

福島の観光客は激減してしまったため、吾妻スカイラインも浄土平の駐車場も無料開放となっているので、本日のお宿も近い吾妻スカイラインから登山道を下り、沢を登る事にした。

前日の夜、山梨を出発し、那須高原S.Aで仮眠をとって、二本松で羊羹を買う。

昔、二本松の藩主がとても甘い物が好きだったため、二本松は和菓子屋さんがやたら多くて美味しい、ほとんどの店は7時半開店だ。

土湯峠から吾妻スカイラインに入り、微湯温泉に下る登山道脇に車を停めようとしたが、登山口周辺は火山ガス発生地帯で車を停められないようになっていたので、浄土平の駐車場に車を停めた。

トイレ脇から登山道を下り、スカイラインを横切ってガレた登山道を下っていく。

下っていくとだんだん霧が濃くなり、樹林帯に入ると山梨では見かけないアミジコに似たキノコやヤマドリとは違うイグチ系の巨大キノコが群生していた。

登山道から林道に出て、微湯温泉の駐車場手前の登山道から姥滝沢に向かう。

登山道入り口には、「姥滝大滝へ」とほとんど読めない木の標識があった。

枯れ沢を横切り、更に歩いていくと、道は沢の手前で突然終わり、そこから入渓する。

 やっぱり、渇水で水が少ないようであるが水は冷たい。先週は胸まで浸かっても冷たくない夏の沢であったが、今週からは秋の沢だ。

姥滝沢は大岩が多い。淵をいくつか越えていくと大岩は巨岩帯となり、沢を簡単なボルダーをしながら登っているようだ。

いつも調子で沢の水を飲んだら酸っぱかった。姥滝大滝が近づくと温泉の匂いがした。

姥滝大滝は右から樹林帯に入って巻く。踏跡はなんとなくある感じだ。

2段10mの滝の左岸は抜け口が悪そうなので、右岸の樹林帯から巻く。

小滝は登れるが、少し大きい滝は巻くこととなる。

その先の滝は、左岸のスラブから登り、スラブと樹林帯の境を進み、傾斜が緩くなるところまで藪を漕いで沢に下る。ちょっと楽しい巻きだ。

巻きは多いが、難しい巻きでもなく、踏跡もあるようでないようなので、自分達でルートを選べるのも楽しい。

 階段状の滝を越えると、沢は傾斜も緩くなり、だんだん普通のゴーロになってきて、沢に張り出した潅木も出てくる。

この辺りの沢の詰めは、跨ぐには高く潜るには低い潅木に覆われる傾向があるが、ここは時々張り出す程度で済んだ。

今日はガスっていて景色が見えないが、右手に小高い荒地が見えてきた。

本流沿いに歩いていくと、ガスがとれた右上に吾妻スカイラインが見えた。

 ここから岸に上がって、潅木帯を過ぎたところから見渡すと、登山道の標識が見えたので、標識に向かって登っていった。

クロマメの実が食べ頃で、食べながら歩いていたら唇も口の中もグミ色になってしまった。

ナメもなく、直登できる滝も少ないが、なかなか楽しく面白い沢であったのが不思議であった。

駐車場に戻り、玉こんを食べて鷲倉温泉に向かった。

 

翌朝、目が覚めると小雨が降っていた。そのうち土砂降りになってしまった。

白河で有名なラーメン屋に寄ろうと思ったけれど、駐車場にも入れず敗退し、いつものインター近くの中華屋に入った。

美味しいのにどうしていつもお客がいないのかと思っていたが、お昼時はやっぱり混んでいた。白河ラーメンは美味しい。

白河から東北道に乗ると北関東道路が雨で通行止めとなっていた。

岩槻では渋滞になっているので、ぶつ切りになっている圏央道経由で帰った。

圏央道もだいぶ伸びているので楽になったし、関越の渋滞の心配もしなくていいので、早く繋がってくれる事を待っている。

 

<コースタイム>

 浄土平(9:36)−(11:18)微湯温泉−(15:03)登山道―(15:30)浄土平

 

 

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