摺上川烏川〜滑谷沢左俣 2011.09.17(金)〜19(日) 岩間 戸島 みー(記) |
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まだ増水が引いていない状態で、今週もまた台風がやってきた。うちの近くの川も増水した濁流が流れたままで、これでは奥秩父の沢も増水。
増水が少なそうな沢・・・と考えた結果、福島と山形の県境の滑谷沢なら平水に戻るのも早いだろうと金曜日は移動だけとして遠出する事となった。
9/17(金)曇り
福島に行くには、圏央道〜北関東経由で東北道に入るのが一番近いのだが、都会人のように渋滞に耐えられないため、
日本海経由で磐越道に入り、会津坂下から米沢を経由して米沢牛や芋煮を食べたり、おいしい日本酒を入手したりしながら栗子トンネルに向かう。
西栗子トンネルを過ぎ、東のトンネルを出てすぐの左が林道の入り口だ。林道には水が流れドロドロなので車で入る気がせず、トンネル脇の広場に車を停めて出発する。
林道は100mもいけば荒れはなくなり、緩い登りを歩いていくと二ツ小屋トンネルとなる。
二ツ小屋トンネルは暗くて電気をつけて歩く。出口近くはトンネルに穴が開いていて、ゴウゴウと音をたてて滝のように水が流れ込んでいた。
トンネルを抜けた先の広場で、釣り屋さんがブルーシートを張っていて、2台の車が停まっていたけれど、**建設と名前が入った車。
やっぱり自分の車で入るには、車高の高い四駆でないと嫌だろう。
釣り屋さん達がキャンプをしていたので、私達は少し沢を下ってからテン場を探す事にしたが、両岸は広いためすぐにテン場は見つかった。
できるだけ乾いた木を集めて焚火をしたが、夜は寒かった。立山では雪が降ったらしかった。
<コースタイム>
林道入り口(15:00)−入渓点(16:00)−(16:20)テン場
9/18(土)晴れ
朝、起きて沢を見ると、昨日より水が減っているのがわかった。それでも、草の上を水が流れている。
昨夜のカレーのご飯を混ぜて朝食を済ませて出発する。
記録では、下降の沢はチャラ瀬とあったが、川幅いっぱいに水は流れ、膝くらいの渡渉の繰り返しとなる。
二俣近くのゴルジュで、釣り屋さんが「右俣の上流で今朝に雷雨があって、水が濁りだして2,30センチくらいの増水が始まったので引き返してきた。」
みたいな事を言っていたが、方言は聞きづらく定かではない。次からは私達も甲州弁で応戦しようと思った。
ほどなく二俣に到着。右俣は笹濁りで、下ってきた沢より水量があるのが明白であった。
なんとかなるだろうと、右俣に入るが股下の渡渉の繰り返しとなり、のんびり沢ハイクのつもりで来た身体には、強い水流に足を踏ん張るのは疲れる。
釣り屋さんも、これでは一人では心細いだろうが、なにより竿を出しながら歩ける状態ではない。森も沢も綺麗であるが、のんびり沢ハイクとはいかない。
奥の二俣に着く頃には、幾分水流も弱くなってきた。
この水量と、不安定な天気なので栗子山はあきらめて、左俣を遡行して左俣先の二俣で泊まって、林道に戻ろうという事になった。
右岸を少しだけ戻って左俣にかかる小滝を巻いて左俣に入った。二俣を過ぎたら水量が半減すると期待していたが、川幅が半分になってしまったので水量は変わらない。
滝を左から巻くと、その上は小滝群となり、平水であれば、のんびり楽しく快適に綺麗な小滝を越えて更に楽しいだろう。
やがて当初の予定で下ってくる二俣となり、左俣に入るとすぐにテン場があった。
このテン場はベンチが3セットあり、焼肉用の網も用意された素晴らしいキャンプサイトであった。
泊まり支度をして、岩間と私は釣りに出掛けた。
テン場の先はナメとなって、竿を出す所が難しい。魚影は濃いが25センチ以下のイワナばかりであった。
今年最後のイワナになるので、三枚におろしてテンプラ、イクラは醤油漬けにし、内蔵は綺麗に洗って白子と一緒に醤油で煮る。豪華イワナつくしの晩御飯だ。
土曜日の夜は昨日よりずっと寒かった。
<コースタイム>
テン場(8:00)−滑川二俣(10:07)―(12:13)奥の二俣(12:31)−左俣の二俣テン場(14:13)
9/19(日)晴れ
朝は寒くて、なかなか寝袋から出る気がしなかった。
今日はナメから始まる。まだ水面下に草はあるが、昨日より水量もぐっと減って、サラサラとナメを水が流れていく。
ナメはやがて終わり、川岸のヤブが少しうるさくなってきた。右岸についた踏跡に入ると、この踏跡はずっと続いていた。
沢に下りたほうが気持ちいいだろうと沢に下りると、まもなく橋が見え、林道にあがった。
帰りは南陽に出て、赤湯の公衆浴場に入った。200円で二つの源泉が引いてある「加水あり掛け流し」の綺麗な温泉施設であった。
渋滞を避けて日本海経由で帰ったが、豊科手前でトンネル内火災の通行止めに巻き込まれてしまった。
<コースタイム>
テン場(9:00)−林道(10:10)−林道入り口(12:30)