安達太良山:高森川 仏沢 6月4日(土) 岩間 みー記 晴れ |
美しいナメ地帯 |
数年前に首都高5号が開通し、山梨から東北が近くなったが、都内で固定料金区間があるため、遠距離割引や高速1000円の恩恵があまりなかった。
今回は高速1000円均一を利用するため、今春に開通した北関東道を使って、中央道―圏央道―関越道―北関東―東北道経由で福島まで行く事にした。
首都高を通るより遠回りのようであるが、都内を通過するより車の流れが遥かに良いので、首都高経由で東北道に入るより、更に時間が短縮できた。
復興と高速1000円が終了するためか、東北道は通常より混んでいて、仮眠をとった那須高原サービスエリアも車が多かった。
土曜日の朝、那須高原SAを出発して福島に向かう。土湯トンネルを抜け箕輪スキー場の駐車場に車を停めて出発。
駐車場からホテルプルミエールに向かう車道を少し歩き、「散歩道」と標識がある遊歩道を歩いていくと、二俣のすぐ上に出た。
ここで身支度を整えて出発するが、笹薮が気になって仕方ない。もうこれで遡行に集中しようと何度も心に決めても、いい藪があるとどうしても覗いてしまって、またタケノコを採り出してしまう。
やっとホテルの取水口に着き、今度こそタケノコは終わりにしようと強い心で望まなくても、取水口から上はタケノコがまだ出ていなかった。取水口の上から水量が増え、ナメを交えながら平凡な河原歩きとなる。
1時間くらい歩くと、待望のナメ地帯となる。ナメは素晴らしく、支流からも美しいナメが流れ込む。足取りも軽くなり、軽快に登っていく。CSの滝、上部がツルツルの滝を左から越え、もう一つCSの滝を越えると、満開の山桜が群生していた。ナメ地帯は突然始まり、突然終わった。ナメはこれだけか?と思ってしまうが、関東にこんなナメがあったら行列ができる沢になってしまうはずだ。
美しいナメ地帯が終わると、沢は徐々にヤブが覆いかぶさってくるようになり、潜るには低く、跨ぐには高い藪。腰をかがめて歩くので疲れるが、コシアブラを見つけた時だけは心が弾む。
「雪渓はまだかまだか」と藪を跨いだり潜ったりを繰り返すと、やっと二俣となり、沢は南に方向を変え、雪渓が沢を覆い尽くすようになり、藪から開放される。雪渓は殆ど途切れる事なく続き、雪が消えると湿原らしきところであった。もう少し暖かくなれば、緑の葉も出て綺麗な湿原?になるだろう。コルに向かって登っていくと鉄山避難小屋のすぐ脇に出た。
岩間が鉄山をピストンしてくるというので、私は小屋の陰で風を避けて待ち、箕輪山を越えて、コシアブラを収穫しながら下っていくとスキー場に出る。登山道を歩くより、スキー場を下った方が早いらしいのでスキー場を下っていくが、上級者コースと思われるゲレンデは急坂で、下るのが少々大変だった。
車に戻り、吾妻山スカイラインを通って、本日のお宿となる白い温泉の高湯温泉に向かう。お風呂に入って汗を流し、収穫したタケノコを食べながら晩御飯を待った。宿の晩御飯にもタケノコが出てうれしかった。
翌日は、行きと同じ経路で山梨まで帰った。
<コースタイム>
駐車場(7:53)−二俣入渓点(8:08)−(9:28)取水口―(12:08)奥の二俣―(12:41)鉄山避難小屋(13:05)−駐車場(15:07)