深南部 池口岳 (雪山)
2002.2.9〜11 井口(樅の木)十班(山梨アルパイン)望月・仁美・堀内・岩間 みー(記)
昨年、御坂山岳会の人達と2月の連休に6人で聖岳に行ったが大ラッセル大会になったので、
3人では厳しいかも知れないので十班を誘う。その後、メンバーが増え7人になる。
車2台で朝、山梨を出発し山の所有者の遠山さん宅に向かう。
途中、道の脇にテントが張ってあり山岳会の名前が書いてあったので、あのパーティも池口に行くのだろう。
遠山さん宅に挨拶に行くが、お亡くなられていたので玄関にお酒を置いてくる。
車は登山口まで行けず、遠山さんの家の少し先に車をとめる。
21日。登山口の雪は少ないがトレースがないのが確認でき安心する。
雪も少しずつ増え途中からワカンをつけるが、全体的に道もなだらかで整備されているので問題ない。
視界が開け、下栗の部落が見える所があり、部落からの放送が聞こえてきた。
小さい部落が山中にあるのはよく見るが、あれだけ大きい部落は初めてみた。
ラッセルを交代しながら順調に高度を稼ぎ、黒薙の頭の先の平らになっているところを今日のテン場にする。
22日。朝出発するが、入山していたもう一つのパーティに先を越されていた。
急な登りで苦労しているので、もう少し登りやすそうな所から先回りする。
みんなで休憩をしていたら、先程のパーティのうち女性2人が追いついてきて抜かそうとしたが
「トレースがないー」なんて言っている。当たり前だと思う。どういうつもりできたのだろうか不思議。
私達はすぐに歩きだし、次からは追いつかれないように交代で休む事にした。
2000mを越えたあたりは急登だが、快適にラッセルができる。
途中の2ヶ所の雪がかぶった岩場は、井口さんにとっては悪場でもなんでもなくラッセルしながらどんどん行く。
ここもみんなに踏まれ最後には階段状になり、夏場より問題なくなったかもしれない。
最後の急登を登り頂上へ出る。雪は思ったよりだいぶ少なく、ワカンをつければ深くて膝上だった。
それからしばらくして、後続パーティが登って来た。
そのうちの一人はラッセルしたかったようで、すごい勢いで南峰に向かっていった。
「かわいそうな事をしたかな?」と思ったけど、「でも私達、負けたくなかったんだもん。」
私達は南峰には行かず、テン場に戻りもう一泊する。
翌23日、下山し松川温泉に寄って帰る。
ここは塩素風呂で花粉の季節には少し辛いが食事はまずまず。入浴料500円
コースタイム 駐車場(4:30)テント場(4:00)池口岳(2:30)テント場(3:00)