尾白川:ガンマルンゼ ベータルンゼ 2017年2月24〜25日 メンバー 岩間 みー |
ガンマルンゼ F2 |
ベータルンゼ ナメ2P |
今年は冬に何度も雨が降っている。
某ガイドのブログで先週末の尾白川の状態が良かったとあったが、また雨が降ってしまったが行ってみる事にした。
2月24日
林道はほとんど雪はなかったが、日向山登山口のすぐ下で通行止めになっていた。
今回は雪がなかったおかげで泊まりの荷物を担いでいても、50分ほどで錦の滝に着いた。
錦の滝はとても登れる状態ではなく、F2の上部は氷が溶けて水が流れているのが見えた。
ガンガの沢は諦めて、テントを張ってからガンマルンゼに行った。
先行パーティーがいた。
F1は充分凍っていたのですが、怖がって変なラインをリードしてしまった。
氷が薄いF2を岩間がリードして登り、洞窟になる。
先行パーティーが早々に懸垂で下りてきた。
何年か前に来た時の洞窟と形が変わっていた。洞窟を右の岩の間から出て上流をみあげるとベルクラでとても登れないので、私達もそこから懸垂で下りてテントに戻った。
F2を大高巻きしてシークレットに行ってきたというパーティーが下りてきた。
結氷状態は良かったらしいが、高巻いた後も良くなかったが、滝の結氷は良かったと言っていた。
一眠りしてから御飯を食べていると、ヘッデンをつけて刃渡り沢の方から帰ってきたパーティーがいた。
この時間に戻って来たので、多分登れたのだろう。
2月25日
ベータルンゼは、この数日は誰も入った形跡がなく、水も流れて薮っぽい侘しい入渓点だ。
どう見ても氷があるとは思えない渓相であるが、行ってみる事にした。
15分ほど歩くと、凍ったナメ小滝が出てきた。
ほとんど雪がないため例年では雪で埋もれてしまう川床が全て出ている。
ロープを出して小滝の上を覗き込み、懸垂支点がとれる事を確認して登っていく事を繰り返すと両岸が切れたったナメになる。
雪がないからナメ滝も長い。
下部の一部ベルクラになっているナメを2ピッチで登ると二俣だ。
チョックストンの滝を岩間が左のベルクラから登る。
上から「真ん中から登った方がいい」と声がかかる。
私はフォローなので、なんでもできる。
抜け口に氷がないので岩にバイルを引っ掛けて登った。
交代でリードしてきたが、ちょうど岩間が悪いピッチに当たったので助かった。
三本槍滝は左が下まで繋がっていただけであった。
松竹梅の滝も雪がないので長い。
上部に穴が開いているのが見えたが、登る事にした。
傾斜も緩いし、バイルの刺さりもいい。
上部にVスレッドが作ってあり、その上から氷が薄くなり、穴も開いている。
スクリューは打てないので灌木にランニングをとって氷を割らないようと登り、50mいっぱいで終了点となる。
後は50mロープ二本で懸垂を繰り返し、最後は沢から離れ、左岸を一度短い懸垂をして下りた。
何度かベータルンゼに行った事があるが、雪の上を歩く事が多かった。
今年は雪がなかったので川床も小滝も全部出ていて、今までで一番面白く満足できた。