北八ヶ岳 河原木場沢 (アイスクライミング) 1/11(日)〜1/12(月) 岩間 ヨウコ 冷蔵庫 みー(記) 他 1名 |
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昨年の夏に、白鳳会の猫16匹さんから、沢登りで「河原木場沢」に行ったと聞いた。
ネットで調べたらアイスの記録がいくつか見つかった。
メインの「醤油樽の滝」以外にもF1〜4、側壁にも氷柱ができるみたいなので、行ってみる事にした。
1月11日(日)雪 のち 曇り
竜王役場に7時とのんびり集合し、諏訪南I.Cで下りて三井の森を通って、夏沢鉱泉方面に向かう。
夏沢鉱泉が通年営業で車の往来があるため、4W車で「醤油樽の滝遊歩道」の入口の駐車場まで行けてしまい、
林道を歩く事もなく、車に横付けでテントを張る事ができて、楽チンだった。
今日は、アイゼンが初めてのメンバーがいるので、まず林道沿いの斜面でアイゼンワーク・ピッケルの使い方を練習。
一通り練習をしてから、河原木場沢のF1まで遊歩道沿いに入る。
F1の右岸にシングルアックスで登れるくらいの10mナメ滝があったので、ここでもう一度アイゼンワークをやって、
その後に、F1にトップロープを掛けてアイスクライミングの練習。
滝つぼが凍ってないので、最初の一歩を大きく踏み出さないと登れない。
その後は、岩間がアイゼン初めての二人を連れて、F1上の5m位の氷柱に行き、
ヨウコさんと私は、ロープワークの練習をしようとするが、F1上からロープダウンをしたら滝壺に落ちてしまうので、
右岸のナメ滝で、トップ・セカンドで登り、懸垂で下りる練習をした。
氷柱も面白そうなのでトップロープで遊ばせてもらった。(左からトップロープをかけに行ける)
3時半頃に切り上げ、テントに戻って宴会となる。
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↑ F1右岸ナメ滝 ← F1上氷柱 |
1月11日(日)晴れ
最初は上まで抜ける計画であったが、途中の側壁にも氷があるようなので、醤油樽の滝まで往復する事にした。
アイゼン初めての2人は、朝ご飯を食べてから帰り、残り3人は9時少し前に出発。
昨日のトレースを辿って歩き、F1はハシゴを登って越えて、更に歩いていくと、右岸に10m位の滝が2本凍っていた。
遊歩道は沢を高巻く感じになり、F2が下に見えるが、下りるのが面倒なのでそのまま過ぎる。
高巻きから下りるとゴルジュのなり、その先にF3・F4とあるが、滝つぼが凍っていなくて近づけなかった。
これでは「醤油樽の滝」は登れない?と思いながら、右岸の高巻き遊歩道を進んでいくと、突然、目の前に巨大な滝が現れた。
ネットの記録に段々になっている滝とあったので、三つ峠の段々畑みたいな滝を想像したのだけれど、予想以上に傾斜がある。
段々の意味は、要所に10〜20センチ位の足が置ける段があると言った感じだ。
個人に技量で段々の感じ方や難しさ全く違ってしまう・・・と改めて感じた。
突然目の前に現れた大きな滝に動揺したが、リードをしてもいいと言うので、気の弱いので呪文を唱えて気合を入れる。
下流部の滝と違って、醤油樽はよく凍っていて、滝の取りつきはスケートリンクのように凍っている。
滝の右は傾斜があるので、一番傾斜が緩そうな真ん中あたりから入って、左寄りに登る。
私には、こんな長い滝は、いっぱいいっぱいなので緊張する。
今では過去の物となったホイホイとフィーフィーに助けられながら、傾斜が強い下部を抜けると傾斜が緩くなって一段落。
後は、慎重に傾斜が緩くなった滝を登っていくと、落ち口近くで氷の下に水が流れているのが見えるが、登るには問題ない厚さ。
スクリュー5本で抜けて、右壁にリングボルト2本と立木で作った終了点にセルフをとって後続を迎える。
終了点には安全環が2つ付いているので、それを使って懸垂で下りる。
こんな大きな滝は見ただけで満足と言っていたヨウコさんも、登るにつれ調子をあげて、上まで登りきった。
3人ともお腹いっぱいになったので、もと来たトレースを引き返し車まで戻った。
12時半頃に駐車場に戻り、夏沢鉱泉に行ってみようとしたが、雪が多くて車は坂を登れなかったので、
樅の湯に寄って、ロビーで高校サッカーの後半を見て、山梨学院の優勝を喜びながら帰った。
河原木場沢は山梨に住んでいながら、猫16匹さんに聞くまで知らなかったが、アプローチも良く(1時間半は掛からない)、なかなか楽しい所であった。 側壁にも、いくつかの滝があり、洞窟に吸い込まれるナメ滝など景観も素晴らしく、ロープスケール45mと登りごたえのある醤油樽の滝もある。 (登った感じは4級、段々のない傾斜の強い右を登れば5級あるかな?) 川床には所々にナメが現れていて、沢登りも綺麗かも |
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