御坂山塊 四十八滝沢 2009.1.25(日) 岩間 田中 アベ みー(記) |
七福の滝 |
先々週は寒い日が続いたが、先週は雪や雨も降り3月下旬の日和もあり、少々不安な気持ちで出発。
当会見学のアベさんと初狩駅で待ち合わせをして宝鉱山側の三つ峠登山口へ。
身支度を整え、「最悪は三つ峠ハイキングか?」と思いながら登山道を歩いていくと、
左の沢の堰堤がトップロープだったら遊べる厚さで凍っていたので、ここで遊ぶ事もできると少し安心した。
この先に氷があるとは想像できない程の水流の大幡川を見ながら登山道を登っていくと、綺麗に凍ったナメ滝が現れた。
ナメ滝ではあるが今シーズン初のまともに凍った滝が嬉しい。これが2段6mの滝だったのだろう。
その上の40mナメもほとんど凍っていたが、氷が薄く踏み抜きそうな所もあった。
今回参加のアベさんのバイルは一世代前のストレートシャフトでアイゼンは縦走用で、なかなか大変そう。
アイスは装備で格段に違う。新しいバイルと縦爪アイゼンでは、問題ない所もロープが必要になったりする。
「三段ノ滝」の手前の登山道が横切る所で、単独の男性が「大滝以外は登れた」と教えてくれた。
雪で覆われてしまっているだろうと、上まで抜けるつもりはあまりなかったが、断然抜けたくなった。
「三段の滝」は岩間が先にあがり、問題なさそうというので私もあがる。
田中社長は、Wさんの磨いでもらったスクリューの刺さり具合を試しながらリードする。
するする入ったそうで「Wさん、ありがとう」。次の滝も久しぶりの氷を楽しんで垂直部分を田中社長がリード。
「大滝」は水量も多く繋がっていないので左から巻く。その後も簡単な滝が次から次へと現れる。
「七福ノ滝」では岩間がロープを引いて登り、3人が2本繋いだロープに入って登った。下部が少し悪いが上部は段々の滝だ。
ロープが足りなくなりそうだったので、私は1段登ってから間に入った。
アベさんと私でバイルと交換して「七福ノ滝」を登ったが、バイルは何度も打たないと入らないし、指を打つし大変でした。
アイスクライミングは道具だよ〜と改めて痛感。アベさんもクオークは一発で決まると言っていた。
「七福ノ滝」を越えるとまたナメ滝が現れ、数えていられない程のナメ滝を嬉々として登っていく。
上部は傾斜が緩く、雪が降るとすぐに埋もれてしまうので、こんなに好条件で登れる時期は短い。
暫くは嬉しくて仕方なかったが、だんだんバイルを振る事に飽きて滝を登るのが面倒になってきた。
「上に抜けたい」と強く望んだ手前、そんな事は口にできなかったが、
田中社長が「もう滝を登るのに飽きた。」と口にしたので「私もさっきから思っていた」と笑って答えた。
それでもナメ滝はどんどん現れるので仕方なく登っていくと、傾斜がきつい滝が出てきた。
「もう面倒だから巻こう」という事になったが、先行者も巻いていた。やっぱり面倒くさくなったのだろう。
これで氷は打ち止めと期待したが、そうはいかずに氷は出てくる。
二俣となり左が本流みたいだったけど、トレースがついている右に入った。
やがて氷も薄くなってきて、最後には岩壁みたいになってしまった。
私にはロープなしでは登れなくなり、岩間に先頭を変わってもらって上からロープを出してもらった。
その上も少し悪かったが潅木があったので強引に登り、右の尾根に出て詰める。なんだが沢の詰めを思い出した。
登山道に出ると陽射しがとても暖かかった。
田中社長と私はヘッデンを忘れてしまったので、急いで下山を始める。
宝鉱山に下だる北口下山道は、登山口に注意書きがあったように一般登山道とは言えない登山道であった。
真っ暗になる前ぎりぎりで登山道に到着。
上まで抜けるには出発時間が遅過ぎた事とヘッデンを忘れた事は反省。
久しぶりにラッセルなしで、うんざりするほどの滝やナメ滝の連続で上に抜ける事ができて楽しかったです。
<コースタイム>
登山口(9:12)−最初のナメ滝(9:50)−三段ノ滝(11:45)− (13:30)七福ノ滝−登山道(15:48)−登山口(17:28) 今回は雪も少なくナメも埋まっていませんでした |
ナメ小滝もたくさんありました |