甲府 黒平 (アイスクライミング)
2006.2.19 みっちゃん(御坂山岳会) 岩間 堀内 みー(記)
山岳連盟の氷バク訓練が、氷の状態が悪く増富から黒平に変更になったので一緒になった。
私とみっちゃんは勝手に登らせてもらいましたが、いろいろ勉強させてもらいました。
この黒平は芦安の氷を見つけた東京の角屋さんがみつけたところです。
角屋さんのホームページで見つけ、最初場所がなかなかわからず何度がメールで尋ねました。
岳人のクロニコルにも載っています。場所は下黒平と上黒平の間で川に降りる林道をいきます。
車は林道の脇に置けます。アプローチは10分程。
今日は久しぶりにみっちゃんと一緒でうれしい。彼女は私にとって山の心の先生です。
彼女に会うまでは、多くの女性同様に私も男性に連れて行ってもらう山行をしてきました。
彼女はラッセルも男性以上にするし、沢でもロープを引いていく。
自分で考えていく山の楽しさを教えてもらい、より山行に幅や可能性が出てくる事を教えてもらった。
もうすぐ三歳の特急電車研究家の男の子は、今日はパパと一緒に休日だそうです。
昨年、山梨にまたクライミングジムがオープンしました。とにかく貧弱な女性にパワーがつくジムです。
昨シーズンまでは、バイルが真直ぐ振れないし、氷に弾かれてしまっていたけれど、
リハビリで2・3ヶ月「クライミングム天」に行ったらバイルがガンガン振れてびっくりした。
みっちゃんは何年ぶりかのアイスで少し心配していたので、この話をしてあげましたが
彼女にとっての、この天パワーが大変な事になっていました。
思いっきり話がはずれましたが、ここ黒平は河原が1キロ以上に渡りほほ前面結氷し、
アイスハイキングやアイゼンワークの練習にも使えます。
今日は連日の雨で河原の氷はだいぶ溶けていましたが、滝は成長していました。
まず、だんだんが続くナメがあり、アイゼンワークの練習をしながら登る。
次に7・8mくらいのF1があり、65度位かなー?上部で2段になっている。
私が天パワーでリードし、みっちゃんも天パワーでフォローする。
もともと私より力があった彼女は、パワーがついてしまったので
今までのようにバイルを振ると、バイルが刺さりすぎて抜けなくなってしまうのだ。
あんまり深く刺さっているので、見ている方がおかしくなってしまう。
氷がやわらかい訳ではない。力をコントロールできずバイルを抜く事でパワーを消耗している。
ここでトップロープを4本張り、上に行く組と2つにわかれる。
2人で先に行っていいと言われF2に行こうとするがF2はロープ1本では降りられないし、
スクリューを5本しか持っていないので支流の滝を登ることにする。
支流は3本の滝があった。手前2本は最後がたっていて4級。一番奥はだんだんになっている滝で3級。
みっちゃんは久しぶりなので一番奥の滝をリードするが、
2mくらいの、ほぼ垂直のような傾斜がある所など傾斜がきついところを選んで登っていく。
立ち木で懸垂をして降りる。20mちょっとの滝である。
みんなの所に戻ったら、支流の滝のトップロープを回収したところでF2に行くと言う。
F2は2段で下は傾斜が緩く20メートルくらい。上は30メートルで3級程度。
幅は広い、特に下のナメは何十メートルあるのかな?
7人でロープ2本なので、3人1組で同時に登る。金さん組は金さんが2人を連れて登る。
初心者が多く金さん一人で手が回らないので、岩間がフリーで登りいろいろ教える。
2ピッチ目は、三人ではロープが足りないので一人はここでセルフを取って待つ事にする。
私達は間に一人いれて、1ピッチ目はみっちゃんがリードしナメが終わったところピッチを切る。
2ピッチ目は私がリードするが、金さんは私の左側をするする登っていく。
終了点には立派な木があり広く安定している。この上にもナメ滝が2つあるそうだ。
やはりここも岩間もフリーで登ってくる。
2人目をビレーしていると古屋さんがダブルロープで右下から登り始めあっと言う間に上ってきた。
ピッチを切らなくても50メートルロープで大丈夫のよう。
立ち木で懸垂し降りるが、懸垂しなくても降りる道があるらしい。
帰りは金さんが見つけた作業道からアイゼンなしで取り付きまで降りた。
以前来た時は同ルート下降しました。F1も左岸から巻け、下降にはロープは入らない。
時間があれば、クライムダウンしながら降りたほうが楽しいと思う。
今日は人が多く集まり、役員の方達は本当に大変だったと思います。
私はほとんど2人で勝手に登らせてもらいましたので、自分達の事は自分達でしないといけません。
いつもみなさんが、いろいろやっていてくれている事が良くわかりました。