小出俣山(俎嵓山稜を計画したが、悪天で敗退)

 

 

2017318-19日(日)

 

岩間夫妻、川島、小川、熊代、細田(記)、他2

 

 

計画では小出俣山から俎嵓山稜をこえて谷川岳に登ることになっていたが、2日目が風雪で撤退し往路を戻った。

 

 

17日(金)

細田は高尾駅で会員外の友人2名をピックアップして川古温泉に行く。

到着したら甲府から直行の4人はすでにテントで寝ていた。

 

18日(土)

仕事の関係で佐久から来る熊代さんが集合時間に合流。準備を整えて出発。

天気が良くないが、予報では今日は晴れてくるとのこと。

駐車場の前から林道に入り、千曲平まで歩く。

朝なので雪が締まっており快調に進む。

 

昨日雪が降っているはずだが、このあたりでは大したことはなかったようで、ラッセルはない。

千曲平でオゼノ尾根にとりつく。今日は小出俣の山頂を踏んで、谷川乗越あたりで幕営の予定。

 

前に軽装でスノーシューを持った女性2名がいたが、どうもそれ以外に先行者がいるようで、ずっとトレースがついている。

尾根は特に難しいところはなく、順調に高度を稼ぐ。

新雪の下が固く、アイゼンをつけるメンバーがほとんど。

だんだんブナの林になってきて、気持ちが良い。天気も良くなってきた。

 

一ヶ所だけ、岩峰を右から巻くところがあったが、足元の雪はしっかりしており、ロープを出すほどのこともない。

山頂に向かう稜線の手前で休憩中に、私の友人の一人が足が攣ってしまった。

しばらく様子を見ていたが、結構大変そうなので、荷物を分配して軽くする。

彼にはもう一人の友人が付き添うことにして、雪稜クラブの6名は先行。

 

まもなく、稜線の向こう側が見えてくる。爼嵓山稜が素晴らしい。思わず見とれる。

阿野川岳に向かう稜線に人影が見える。先行していたパーティか?

 

広い稜線をたどっていくと、たいしてかからずに小出俣山頂に到着。

天気が良くなっており、雪に覆われた谷川連峰のすばらしい景色を満喫する。

西側の仙ノ倉岳から、万太郎山、俎嵓山稜の向こうに谷川岳。

距離も近く、迫力の眺めである。写真をとったりして、しばしくつろぐ。

 

今日の幕場は、谷川乗越あたりとしていたが、風の影響を考慮し、手前の緩斜面を切り出して幕を張ることにした。

スノーソーで斜面を切り出し、ブロックを積み上げる。

V6とエアライズ2~3人用を設営。

終わってから、ピットテスト講習。 雪の層はたくさんできているが、結合状態は悪くない。

 

夜は、V6に8人集まり、食事をして、楽しい時間を過ごした。

 

夜半に風が強くなり、テントがはためく。

 

ブロック積んでテン場設営

ピットテストの説明風景

19日(日)

4時起床の予定だったが、外は風雪模様。

入山前にチェックした天気予報で、今日は天気が崩れるとのことだったので、撤退を視野に入れて5時起床に変更。

 

5時に起床してまもなく明るくなってくる。相変わらずの風雪。

3月なので行動できないほどではないが、ガスで視界がない。

視界が無い中を歩いても面白くないし、経験の浅いメンバーが多く降雪直後の俎嵓山稜はリスクがありそう、ということで、撤退することにした。

 

風雪の中、テントを撤収して小出俣山へ登り返す。

視界はなく、トレースも消えている。山スキーのパーティが追い付いてきて、前後しながら登る。

まもなく、山頂に到着するが、昨日のイメージと異なり、なんとなく狭い感じがする。

念のためGPSで場所を確認。山頂である。

 

ここから、下りる尾根を間違えるわけにいかない。

山スキーパーティも相当念入りに方向確認をしていたが、沢筋に滑り込んだ。

我々はスキーのトレースを追いかけるわけにはいかないので、コンパスと地図で方向を定めてGPSで確認しながら下っていく。

しばらく下って、目的の尾根に正しく乗っていることが確認できた。

下るにつれて、風雪も収まってきた。

 

尾根はテープなどの目印もあり、あとは下りるだけなのだが、標高が下がってくると雪が緩んで踏み抜きが多くなる。

最後の林道はかなり悲惨な状況で、ワカンを履いた方が楽だったようだ。

私は先頭を歩いていたが、ワカンを使わなかったこともあって、へろへろになった。

 

猿ヶ京の日帰り湯に入って解散。

甲府組が佐久経由で帰る一方、10年ぶりくらいに休日の関越の上りを走った私は、渋滞を堪能してしまい、甲府組が帰宅する時間に高坂SAで食事をしている有様だった。

 

 

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