爺ヶ岳南尾根

 

  

201//18-201//19

 

岩間   みー(記)

 

 

ゴールデンウィークの練習で爺ヶ岳南尾根にやってきた。

ここ何カ月も仕事で疲れ果ててしまって、早朝発や前夜発できない。

本来であれば、鹿島槍まで行く計画を立てたいところではあるが、とても気持ちがついていかない。

それでも5時半に起きて家を出たのですが、扇沢で出発しようとした時に、オーバーパンツを忘れた事に気付き、信濃大町に戻ってワークマンでオーバーパンツを買って、更に出発は遅くなった。

扇沢少し手前の爺ヶ岳の登山口にはいっぱい車が停まっていた。

 

この時期は危険なところもなく人気のコースのようで、トレースはしっかりついている。

少し登ると雪が溶けて夏道がでているところもあった。

登山道を登っていくと、南尾根の分岐の黄色い看板がついている。

早朝から登って日帰りで爺ヶ岳に登った人達が下りてくる。

 

雪はクラストしていてアイゼンがよくきき、沈まないので楽だ。

ジャンクションピークが近くなって、テントを担いだ人が下りて来た。

ジャンクションピーク付近に熊の足跡があり、足跡を目で追っていったら、その先に熊が歩いていたそうだ。

先週もジャンクションピーク付近で熊が目撃されたらしい。「怖いので下りて来た。時間も早いので帰る事にした。」と言っていた。

その話を聞いて、私達もジャンクションピークまで行かず、その手前の段々になっている所で泊まる事にした。

鹿島槍まで行こうとしていた単独の女性も熊がいたからと下りて来て、私達のテントの近くにテントを張った。

近くにテントを張った方が、なんとなく人の気配を察して熊が来ない気がする。

 

テントを張ってから爺ヶ岳に向かう。

今日は風がすごく強かった。道自体は全く危険なところはなく。爺ヶ岳手前の小ピークは夏道が出ていた。

小ピークを越えると更に風が強くなってきて、断続的に強い風が吹いている。

山頂まで20~30mのところまできたが、更に風が強くなって立っていられない。

ザックを置いて、匍匐前進で進めば山頂に行けそうであったが、荷物も飛ばされそうな風で、匍匐前進で下るのも動物でないので辛いので、引き返す事にした。

テントに戻り、歩荷練習のため持ち上げた、たくさんのお酒やステーキや食料。

豪華な晩御飯を食べて寝た。

 

翌朝は、風もなく穏やかな天気であったが、午後から雨の予報だったため、ピークには行かずに下山。

踏み跡をたどって登山口に着く少し前から、雨が降り出した。

フキノトウを少し積んで、旧大町市民浴場(上原の湯)に入って帰った。

 

 

<コースタイム>

一日目 

登山口(10:1)―南尾根分岐(1:28)(13:20)JCピーク手前テン場(14:44)―爺ヶ岳手前(16:13)-テン場(17:22)

 

二日

 テン場(7:34)-南尾根分岐(8:45)(9:24)登山口

 

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