南アルプス:分杭峠〜二児山

 

4/3(土)〜4(日)

 

 岩間  みー(記)

 

 

 

        

 以前に地蔵尾根から仙丈ケ岳に登った時に、一際目立って見えた双耳峰が二児山だ。

二児山は北川牧場から登るのが一般的なようで。

分杭峠からのルートは、登山道はなく、踏み跡というより鹿道をつなぎながら登る山であった。

赤テープも所々にあるが、やはり持っていったほうが無難で、こういう山もまた違う味わいがある。

 

 4月3日(土) 晴れ

「分杭峠」がパワースポットで有名になってしまい、今年の3月から分杭峠の駐車場を停めることができず、

戸台側からも、駒ヶ根側からもシャトルバスに乗り換える事になってしまった。

しかも始発のバスは8時で日帰りは無理だろうし、泊まりの荷物がある場合は片道600円と高い。

峠付近の路肩には車が停められないようにしてあるが、大鹿村側に少し走れば車を停められるかもしれない。

もし停められなかったら、バス乗り場に戻ってシャトルバスに乗る事にして山梨を出る。

 

戸台側から行こうとしたが、先日の雨で通行止めとなっていたので、駒ヶ根側にまわって、分杭峠に向かった。

分杭峠を越えて大鹿村方面に走っていくと、分杭峠まで歩いて15分くらい迄は路肩に車が停められないようになっているが、

その先からは道路脇の広いスペースに何も置いてないので車を停める事ができ、シャトルバスに乗らなくて済んだ。

 

 15分程林道を戻り、峠の駐車場脇の鹿避けネットに沿って、歩き易そうなネットの中を横目に急坂を登っていく。

暫くするとネットはなくなり、南からの尾根が合流する1772mピークへの急登だ。

1772mピークには、帰りに真っ直ぐ南の尾根を下りないように目印をつけておいた。

 この先は、アップダウンが続く。西斜面は唐松の伐採あとで笹原となっている。

右には中央アルプス、左には南ア北部、正面には南ア南部が広がり素晴らしい展望の散歩道のようだ。

入笠山のような稜線で、まだ咲いていないがレンゲツツジも群生している。

日陰斜面には雪が残っているが、稜線や西斜面には全く雪がない。例年であれば、もう少し雪があるかも。

 アップダウンにうんざりして、反射板があるピークの先の東面に、風が当たらない平地があったので、

ここにテントを張ってピストンする事にした。テン場には全く不自由しない稜線だ。

スコップで鹿のフンをはらってテントを張り(山域全てフンだらけ)、ビールと堀内酒を雪に埋めて二児山に向かう。

相変わらずアップダウンを繰り返し、大ガレを過ぎると広い草原となり、やっと二児山の登りとなる。

踏み跡は、溶けた雪が凍っていたのでアイゼンをつける。

二児山への登りは、すごい急登であったが、雪がクラストしていて比較的歩き易かった。

無雪期の方が、木を掴みながら登り下りする事になり大変だと思う。

一気に標高を稼ぐと、西峰のピークとなる。西峰のピークから南に向けても赤テープが続いていた。

方向を東に向け、急な斜面を下り、急な斜面を登り返し、東峰に向かう。

時間もないので、来た道を自分達がつけた目印を回収しながら、さっさと引き返す。

私達以外に2人の足跡があったが、広い斜面の登りで行き違ったのだろう。会う事はなかった。

 

<コースタイム>

  分杭峠(:40)−1772m合流点(:52)−反射板のあるピーク(11:21)(11:40)テン場(12:00)

  二児山手前コル(13:30)−西峰(14:15)−東峰(14:36)−テン場(16:47)

 

 

 4月4日(日) 晴れ

今日は帰るだけなので、6時に起きて出発。

1772m合流点でそのまま南に下らないように気をつけて下る。

 

分杭峠まで戻り、パワースポットとはどんなものか見てみる事にした。

シャトルバスが到着し、まだ9時半というのに20人近くの乗客がポリタンクを持って下りてきた。

私達もペットボトルを持って、零磁場の気の水を汲みにいった。

これが以外と遠く、ポリタンク満タンにしたら帰り道は大変だろうに・・・・

シートをひいて、気を浴びている人達もいて、これがパワースポットなのかと思った。

方位磁石を取り出してみたが、針は北を指し、ぐるぐる回らなかった。

気の水を飲んだが、私にはよくわからなかった。みー猫にも気の水をあげてみたが変化はなかった。

 

<コースタイム>

  テン場(:15)−分杭峠(:17)

 

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