霞沢岳 (南尾根)

 

 

          

3/20(土)〜21(日)

 

 岩間  みー(記)

 

        

 

 

 

 3月20日(土) 晴れ

3月21日は寒冷前線が通過し山は荒れるとの予報であった。

21日はチンして、あわよくば22日に山頂をピストンできるのではないかと期待をして出発。

沢渡の駐車場の対岸にある発電所の近くの路肩が広くなったところに車を停める。

発電所の導管の山に向かって右側に境界見出標があったので、特に疑問も持たずに斜面を登る。

予想を越える急傾斜で、しかもガレ。ザックを下ろして休む場所も殆どない急傾斜に「もう下りたい」と泣きが入ってしまう。

ここで導管の左に立派な道があるのでは?と気付くが、今更、戻れないので頑張って2時間半掛けてガレの急坂を登る。

2時間半近く掛かって、導管終点の建物に出た。

 この先は傾斜が緩やかになり、雪も出てきた。スノーシューで気持ち良さそうな尾根である。

時折、傾斜の強い登りを交えながら登っていくと、標高1900m付近の広い雪原のような所に出る。

ここからだと、1日で山頂を往復して下山するのは厳しいので、もう少し登る事にする。

尾根は三重の山稜になっているので、下山のためにピンクテープを付けていく。

夏日のような暖かさで、雪はグズグズで、股下まで落ちてしまうので、2300mまで行かずに2100m付近で泊まる事に。

風を避けて東面に斜面を切って、整地をしてテントを張る。

夕方からだんだん風が強くなり、風の吹き荒れる音がするが、私達のテントには全く風が当たらなかった。

夜になると、雨がポツポツと外張りを打ち始めた。標高2100mでも雨であった。

その雨も段々強くなり、雷を伴った豪雨になり、外張りのテントの中はミストが降り注いでいた。

早朝には雨から雪に変わった。

 

<コースタイム>

  沢渡発電所(:00)−導管上(10:23)−2100mテン場(15:23)

 

 

 3月20日(日) 雪

今日は、ゆっくり起きると薄日が射して空が明るい。

これは低気圧が通り過ぎて、冬型に入る前の擬似晴天とみる。

もし、明日になり天気が回復しても、あれだけ雨が降った後に積った雪の上は怖くて歩けないので、

天気が悪くないうちに下りようと、朝ごはんも食べずにテントを撤収して下山する。

暫くすると雪が降り始め、次第に強くなってきた。ピンクテープを回収しながら下っていき、導管上の建物まで下りた。

導管沿いの登ってきた時の逆側には、立派なジグザクの道が付けられており、楽に下りられ、テン場から2時間半で下りられた。

 山頂まで行けなかったが、それなりに楽しみ、沢渡で温泉に入って、蕎麦を食べて、おやきを買って帰った。

 

 

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