西沢渓谷〜黒金山〜青笹新道

 

 

          

2/20(土)〜21(日)

 

 岩間  みー(記)

 

        

 

 

 

 2月20日(土) 晴れ

今週は、誰も入っていないはずとは思う黒金山を西沢渓谷から行く事にした。

今年は山梨では雪が非常に少なく、広瀬ダム近くでやっと雪が出てきた。

スノーシューかワカンか迷ったが、西沢渓谷駐車場には思ったより雪があったのでスノーシューにした。

西沢渓谷の駐車場に車を停めて出発。

スノーシューをつけて軌道跡方面から遊歩道終点の黒金山登山口に向かう。

今年は極端に雪が少ないのでトラバースに入ってもスノーシューで歩く事ができた。

「落ちたら一溜りもないね。」と話しながら歩いていると、昭和ハイキングクラブの三人とすれ違う。

昭和ハイキングクラブも、春に私達と同じコースを歩く予定だそうで、考える事は同じだ。

長い軌道跡の道を歩いていき、橋の下に五段の滝が見えると黒金山の登山口となる。

トイレの奥の登山道には、予想通り誰も歩いた形跡もなくうれしい。

 黒金山の登りは結構な急坂で、雪が少なく、根っこも出ている。30分ほど登った所でスノーシューからアイゼンに替える。

紅葉台を過ぎると傾斜は緩やかになり、再度、スノーシューを付ける。

2021mのピーク手前から、地図では登山道は稜線を通っているが、実際は稜線の少し下をトラバースしている。

急斜面のうえ、岩稜も出ているため、2021mのピークでスノーシューを外して、アイゼンに履き替える。

おにぎりみたいに尖った小ピークを巻くと、尾根も広くなり、雪もだんだん深くなってきたので、またまたスノーシューに。

アイゼンとスノーシューの履き替えを繰り返し、アイゼンワカンの方が良かったかもと思った。

 牛首の登りの手前のコルにテントを張った。紅葉台から先は、テン場には不自由しない。

前回の山行で細田さんに堀内酒を飲まれてしまったため、偽造酒を持ってきたけど、美味しくないなので2口しか飲まなかった。

晩御飯は水を全く使わなくて楽なので、今回もワインビーフですき焼き。

 

<コースタイム>

  西沢渓谷(:35)−黒金山登山口(11:50)−紅葉台(13:18)−2021ピーク(14:53)−牛首手前コル(16:02)

 

 

 2月21日(日) 晴れ

今日は4時半に起きる。

青笹新道から天科に下りる予定であるが、下り始めのトラバースを下りられない場合は、乾徳山から徳和に下りる事になる。

西沢渓谷行き冬期のバスは、11時の次が14時半で最終になってしまうためだ。

 今日は、スノーシューで良かったと思う登りが深い雪が続き、牛首の分岐に着く。

青笹新道を偵察に行くと、南面で雪が少なく、登山道に沿ってシラビソの樹林も切り開かれていて、道もわかりやすそう。

とにかく下って行けば下に見えている林道に出るので、荷物をデポして黒金山をピストンする。

黒金山の登りは、スノーシューで快適に登っていくが、ピンクテープを探しながら登るのが面倒になり直登する。

やがて、シラビソの密林になり、右に左と藪を避けながら蛇行し、頭が出ているシャクナゲをごめんなさいと踏んで登っていくと、

ピンクテープと合流し平らな稜線に出ると、その先が山頂となる。

11時のバスに乗るため、山頂ですぐ引き返えし、牛首の分岐に戻る。

ここからまた、スノーシューからアイゼンに履き替えて下る。

急斜面に付けられたトラバースする登山道上に、鹿達の足跡があり、道は非常にわかりやすい。

登山道が尾根にのると鹿天国の笹原となり、勢いよく下っていくが疲れてきてしまい、11時のバスを諦めようと大休止。

間もなく乾徳山の大平牧場から続く林道が横切り、この時期でも車が入れるようだ。

地図で見ると林道下部の方が上部より距離が長い気がしたが、雪の下はフカフカの落ち葉で膝に優しく、

一旦は諦めた11時のバスに乗れそうなので、アイゼンを外す時間も惜しんで登山道を下り、

車道に出てからは走ってバス停に向かうと、ちょうどバスが到着したところで、間に合ってよかった。

運転手さんはアイゼンを外すのを待ってくれて、西沢渓谷に戻り(運賃¥200)車を回収し、白龍荘でお風呂に入って帰った。

西沢渓谷以外では誰にも会わず、静かな山を楽しんだ2日間であった。

 

<コースタイム>

  牛首手前コル(:40)−牛首の分岐(:14)−黒金山(:14)−牛首の分岐(:37)−天科バス停留所(11:07)

 

 

 

雪山の記録へ