源次郎尾根〜剣岳

 

2019年9月15日〜16日

 

北田 (単独)

 

 

 

 

<一日目>

扇沢(前泊)7:30→黒部ダム8:00スタート→真砂沢ロッジ(テン泊)15:30

<二日目>

3:15スタート→4:30源次郎尾根取り付き5:00→T峰7:30→U峰8:30→下降点9:00→劔岳9:5510:00→剣御前小屋→室堂15:43

※台風のため北方稜線は今回止めました。

 

予定通り劔岳ピークに10時に着いたので北方稜線へ向かうことは出来ましたが、北方の後に泊まる予定の池ノ平小屋が雨が降ると登山道が増水でアウトになり小屋で停滞することになる。

明日以降が台風の影響で雨のため、今回は予定を変更しました。

 

前泊で扇沢入り。

無料の第三駐車場は8割くらい埋まっていました。

トロバス始発が7:30なので、いつもより長めに仮眠出来ました。

回りの音で5時起き。

隣には和歌山からの方がこれから五竜を目指すらしく、話して仲良くなったらミカンを貰いました。

私はアミノバイタルを差し上げました。

それはさておき、黒部ダムに着いて先ずは日電歩道へ。

黒部ダムを下りて黒部川に下ります。

程なく内蔵助出合から内蔵助谷を上がります。

結構急で道も悪く、いきなりバテます。

この辺りで頂いたミカンを早速食べます。

やっぱ紀州のミカンや。旨い。

分岐からハシゴ谷乗越へ。

しかし登山道と言うより沢道。雨が降ったら川になる道です。

高度を上げてピーク付近で振り向くと後立山がよく見えました。

ピークを越え、少し下がった辺りで立派な裏劔岳が見えました。

両方とも感動して暫く眺めていました。

沢に下りて渡渉ルートを探してロス。

橋があることを思い出して少し遠くにあった橋を見つける。

無事に渡渉出来たが、真砂沢ロッジが中々見えない。

途中で雪渓に出くわし、雪渓を越えると発見。

思っていたよりこじんまりしていました。

真砂沢ロッジは不便な場所にある割には、トイレは水洗で小屋の方も親切でとても良い小屋です。

この小屋で情報を仕入れて、先の池ノ平小屋の件に至りました。

私の食事が行動食しかないので、小屋でどん兵衛を二杯食べて明日の炭水化物を補給。

富山は関西風なので味が薄いから二杯いけた。

 

 

翌朝2時に目が覚め、準備と撤収。

3:15にスタートするも暗い中で雪渓歩きと高巻きは分かり難く、尾根に着くのに1時間を越えてしまう。

源次郎尾根に着いても真っ暗で取り付きが全くわからない。

白じんできて見えたのでスタート。ちょうど5:00でした。

割りとスムーズに進んでいるといきなり岩が。

何とか乗り越え、藪に引っ掛かりながら進むと次の岩が出てきました。

これがクセモノで足がない。手も良くない。

ザックが軽ければ行けますが、なんせ23`くらい(あまりに重たかったので帰ってから量ったらいつの間にか増えてた💦)あるのでバランスが取りづらい。

少し休んでから再チャレンジして、一つしかない足を上手く入れ換えられたので通過出来ました。

ボルタリングやっていて良かった。

この後もルートファイディングを要求される岩場が何ヵ所か出て来ましたが、ハズレなく稜線を進む事が出来ました。

何とかT峰に進むとU峰までは緊張は抜けないがルートに悩む事なく進めました。

核心はT峰に上がる迄ですね。

デカイザックや外付けは厳禁です。

私はデカイザック(50gでしたがここではデカイ)が災いして大変でした。

U峰に着いて下降点の鎖に到着。

鎖を見たとき、やっとの思いで着いたので泣きそうになりました。

鎖の所でセルフをとって準備をして懸垂下降しました。

私が持っていたのは60mロープですが、ネットでも出ていた情報通り50mのロープで足ります。

次回の機会があれば6o50mロープにするつもりです。

ロープを片付けピークを目指します。

よく見ると踏み跡があるので、思い付きのショートカットをせずに進めばルートロスしません。

劔岳ピークに10時前に着いて、早々に室堂を目指します。

台風のお陰で人が少ないので渋滞がなくスムーズに進めました。

前剣、一服剣を過ぎてクロユリのコルを通って剣御前小屋へ。

ここでコーラとどん兵衛を補給。

ちなみにここのどん兵衛は天そばでした。

うどんを食べたい時は真砂沢まで行かないと食べられないそうです。遠いな〜

炭水化物を補給したので室堂へ急ぎます。

何とか16時のトロバスに間に合い、扇沢駐車場に17:30に着けました。

来た時と違って3割くらいしか車ありませんでした。

連休に台風って怖いね。

 

※あいにくの台風のお陰で一泊二日しか劔岳を楽しめませんでしたが、ピークに続く尾根で歩いてないのは北方稜線だけになりました。

次回の劔岳の時に行くことにします。

無雪期の記録に戻る